仕事を辞めたいと思うほどつらい。
今回、そんなブラック企業の体験談を聞かせてくれたのは、教育業界勤務の23歳男性の方です。
入社2カ月で仕事を辞めたいと思った理由をおたずねしました。
どうして「仕事を辞めたい」と思ったんですか?
一日の仕事の時間が少なくとも12時間はありました。
入社前は一日の労働時間は8時間と聞いていましたが、それは最初の数日だけで、その後は一日12時間以上が当たり前でした。
忙しい時などは、15時間くらい働いていて、次の日も同じように仕事というのが日常になっていました。
人間関係はかなり良かったので、なんとか頑張れましたが、それでも長く続けていく意味があるのと自分に問うことが多くなっていました。
「学べることは学んでから辞めよう」と考えるようになりました。
私個人の体感としては、一日が本当にすぐに過ぎていき、プライベートを落ち着いて暮らす余裕はありませんでした。
おそらく、この状況で人間関係も悪かった場合は、もっと早くに仕事を辞めたいと言っていたと思います。
人間関係が良かっただけに、この会社の体制がどうにかならないかとも思いました。
一日8時間労働という普通の規則を守ってくれさえすれば、何も文句はなかったなと思います。
「仕事を辞めたい」と感じていた時、体調が悪くなったことはありますか?
心身共にかなり疲れていたと思います。
正直その当時は仕事が忙し過ぎて、疲れていることすら感じられなくなっていました。
今思うと、「あの時はかなり心身共に疲れていたんだな。
何も感じることができなくなるほどに働いていたんだな。」
と冷静に考えることができますが、当時は本当に目の前の仕事を日々こなしていく毎日だったので、相当体に負担がかかっていたと思います。
一歩立ち止まるなどして、深呼吸をすればよかったです。
自分の身体は自分しか分かりませんから。
転職など行動をおこしましたか?
入社後半年くらい経った時に、上司に「辞めたい」と伝えました。
結論から言うと、その時に辞めさせてはくれませんでした。
しかし思っていることも全て伝えることができたので、気持ち的には少しだけ楽になった気がします。
まだ入社半年ということもあって、もう少し社会人の経験を積もうという気持ちに変わりました。
最終的には「辞める」と伝えた時から約1年間仕事を続けて、別の仕事に就くことになりました。
今思うと半年で辞めずに頑張って良かったなと思っています。