(「ぷよぷよ」とeスポーツについてのインタビューは前編で。)
1991年10月に登場した対戦アクションパズルゲームの「ぷよぷよ」。このゲームが「ぷよぷよeスポーツ」として今年、「いきいき茨城ゆめ国体」の文化プログラム「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019 IBARAKI」の競技タイトルの1つ(本大会は10月4日、5日)となった。
91年に登場し、eスポーツの時代まで生き抜いた
前編でも書いたが、すでに登場から28年。大ブームが90年代前半にあったとはいえ、賞金を出すプロリーグ「ぷよぷよチャンピオンシップ」と、草の根のアマチュアからプロまでが参加する大会「ぷよぷよカップ」が存在し、いまだに人気が健在というのは驚きだ。ちなみに、全国トップのプロたちが競い合う「ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON2 TGS特別大会」は、「東京ゲームショウ2019」(19年9月12日~15日、幕張メッセ)の大型eスポーツ専用ステージ「e-Sports X BLUE STAGE Presented by PlayStation 4」で、9月15日日曜日の午前10時30分から開催だ。優勝賞金は200万円。
90年代半ばのブームで拡張戦略に打って出た開発元のコンパイルは98年に倒産。開発・販売を引き継いだセガは、「eスポーツ」という概念が生まれるまで、いかにしてこのIP(Intellectual Property、知財)を守ってきたのだろうか。「すべてを知る男は彼しかいません」とセガが指名した、ぷよぷよシリーズプロデューサー、細山田水紀さんにインタビューした……ら、話が盛り上がって前編以上の大長編になってしまいました。まとめが下手でごめんなさい。週末にのんびりお読みください。(聞き手は編集Yこと、山中浩之)
よろしくお願いいたします。「ぷよぷよ」は、1993年のスーパーファミコンの「す~ぱ~ぷよぷよ」をそこそこ遊ばせていただいたんですが、なぜ、ここまで長寿なゲームになったのか、そこをお聞かせください。
細山田:まず、セガの(ゲームの)中で一番認知度が高いです。「ぷよぷよ」が。
ええっ?
広報N氏:国内では「ソニック(ソニック・ザ・ヘッジホッグ、第1作は91年7月発売)」より全然認知度が高いです。
細山田:圧倒的です。
驚いた、じゃ、セガの中ではソニックは2位ですか。
細山田:いや、日本国内においては全然違うと思います。
まさか「龍が如く」じゃないですよね。
細山田:「龍」もセガの中では5位以内に入るんですけど。
まさかまさか「サクラ大戦」とか。懐かし過ぎますか。
細山田:でも今年発売しますよ。「新サクラ大戦」、我々の横で作っていました。認知度はかなり上位に来ます。ソニックと同じくらいです。ただ、現時点での認知度でいうと、好意を持っている方はやっぱり30代以降、40代以上に集中するんです。「ぷよぷよ」は、年代も広いですし、それこそサンリオさんや任天堂さんなども入れたIP総合ランキングでも、老若男女に関係なく上位には必ず入っています。
広報N氏:そういうIPはセガでは「ぷよぷよ」しかないですね。
細山田:商品が出たら絶対買ってくれる、という意味ではありませんが、ターゲットに入る人数はン百万人いるという数字も、調査すると出てくる。
第三者機関の調査ですか。
細山田:詳細は出せませんが、常に(外部に)調査をお願いするようにしています。そういう数字を持って上と交渉しておりますから(笑)。
うーん、そんな状況をどうやって「ぷよぷよ」は作ったのでしょう。大変失礼な言い方ですが、マリオやポケモン、あるいはガンダムとかとは違って「ブームが続いている」という印象はあまりないのですが。「セガといえば」と聞かれたら「ぷよぷよ」より「ソニック」、オールドファンなら「バーチャ(バーチャファイター、バーチャロン)」じゃないんでしょうか。
6件のコメント
中島篤志
自営業
ぷよぷよも息が長いゲームですが、、バーチャロンも復活すべく動き出していて体組成計を作っているタニタが社長がバーチャロンが好きでクラウドファンディングで1億以上集めて操縦するためのツインスティックを販売したり、それに呼応するようにセガも昔のバ
ーチャロンシリーズをPS4で復活させる話がでたり、、昔ゲーセンでゲームをやっていたものとしてはこのままeスポーツとしてぷよぷよやバーチャロンが全国大会や世界大会などが行われると面白いなぁと思ってみたりしています。
...続きを読むRepresentative
ひところ業績は素晴らしかったけど、社長さんが冒険し過ぎちゃったんでしたっけ?
ゲームセンターが導入費負担の高騰で激減して、家庭用ゲームもぱっとしない中で、初期投資からずっと金のかかるeスポーツの裾野は果たして広がるのでしょうか?現状を見る限
り、eスポーツを生業にしているか、しようとしているという方は富裕層の子弟ばかり、というのが何とも。...続きを読む中小企業技術職人
初めて「ぷよぷよ」をやったのは、実は会社のPC98で誰かがフロッピーで持ってきたソフト(名前は忘れました)でした。パクリものだったのか?
Representative
そうそう、コンパイルって名前でした。今考えると「コード変換」を社名にしたのはなかなか洒落が効いてますよね。テーマパークをやろうとしてたというのは聞いたことがありますが、ビジネスソフトも手掛けてたのは知りませんでした。
よしくん
ちょっと話がずれますが、なぜに単なるシューティングゲームなどがeスポーツと呼ばれるのでしょう?対戦相手と競争するからでしょうか?全然スポーツではないと思うのは私だけでしょうか?野球やサッカーなどのゲームがまだeスポーツと呼ばれるのはなんとな
く理解できるとしてもそうでない単なる対戦型のゲームをスポーツと呼ぶのはやめて欲しい。ルールに則って勝敗を競うものをスポーツというらしいが、そうするとチェスや将棋もスポーツなんでしょうか?...続きを読むゲームでの対戦は今風のトレンドなのだからもう少し今風の呼び名に是非変えてもらいたいです。例えばeバトルとかなんとか。。。
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