ようこそ正反対の二人がいく教室へ   作:ゆうき35

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春休み②

春休みも終盤になったある日。今日の夕食は桔梗に加え、清隆・一之瀬が参加していた。

 

「ふぅ、やっぱり比企谷のご飯は落ち着くよ。

 あっ、今日の分のご飯代送信しておくね」

 

「無理せんでいいぞ。ツケでも大丈夫だ」

 

「厳しかったら貸してあげるよっ」

 

「この前Aクラスの子にヘヤドライヤー買ってもらったから少しは大丈夫かな?Bクラスのみんなも我慢してるし私だけズルできないよー」

 

「バレなきゃ問題ない?」

 

「リーダーとしてのケジメかな」

 

「相変わらず良い子なんだから。そんなだと色々損だよ」

 

「にゃははは。でも、もうすぐ二年生か〜。

 あっという間だったけど、色々大変だったね」

 

「そうだよっ。

 5月から0ポイントとか0ポイントとか」

 

「それだけなのか」

 

「それ以外に何があるの?」

 

「八幡達は他クラスの事、どうみているんだ?

 まずはAクラスからだ」

 

「坂柳さん中心にまとまったクラスだね。Aクラスだけあって所属している生徒のスペックも高いし強敵だよっ。今は葛城くんの立場が悪くなっているけど積極的に坂柳さんと協力始めたら厳しい戦いになりそう」

 

「あんま知らんからな。銀髪ロリ?」

 

「八幡…抹殺されるぞ…」

 

「ドSと下僕達?」

 

「まあ…間違ってはいないが…。

 では、Dクラスはどうだ」

 

「龍園くんが復帰したからね。侮れない相手だよ。選抜種目試験で負けちゃったけど、運動面それも格闘技系だと学年一じゃないかな。金田くんや椎名さんのように頭がまわる生徒もいるし侮れない相手かな」

 

「「龍園と愉快な仲間達!」」

 

「息ぴったりだな…」

 

「他にあるのか?」

 

「ないよね?」

 

「はぁ…真面目に聞いているんだがな。

 じゃあ、一番戦いたくないクラスはどこだ」

 

「Cクラスかな?これまでは協力関係だったわけだしね。それに3人見てたら隙がないよ〜。前の試験もAクラスに勝っちゃったんだから」

 

「でも、私達以外は隙しかないよ?」

 

「にゃはは。

 それでも桔梗ちゃんがいるしやりづらいよ…」

 

「も〜う。本当にかわいいなー。

 帆波ちゃんは〜」

 

「櫛田はどうだ?」

 

「私?私はどこでもいいよ〜。

 勝ち負けなんて興味ないしね」

 

「八幡は?」

 

「Bクラスだ」

 

「あれ〜。意外だよっ。

 帆波ちゃんに絆されちゃった?」

 

「そう言うわけでは無いがな。相性の問題だ」

 

「比企谷くんに警戒されているのか〜。

 これは来年度から気を引き締めないとだね。

 あっ、思ってたより長居しちゃったよ。

 明日もあるから私は先に失礼するね。

 ご飯美味しかったよ。ごちそうさま」

 

そう言って一之瀬は帰っていった。

 

「話を続けるが、今後オレはAクラスを目指す事にした。

 二人にも協力してもらいたいと考えている」

 

「前にも言ったがお断りだ。

 俺にAクラスを目指す理由がない」

 

「私も一緒かなっ」

 

「来年度からBクラスとの協力関係は解消した。

 お前達はBクラスをどう見る?」

 

「その前に疑問なんだが、それを誰が決めたんだ?」

 

「堀北だ」

 

「まあ、そうしておいてやる。Bクラスとポイント差も小さくなったからな。協力関係を見直すにはいい機会だろう。ただ、以前にBクラスと協力関係を結んだ時もそうだ。お前達は他人を蔑ろにしすぎだ」

 

「どういう事だ」

 

「そもそも堀北にそれを決める権限があるのか?例えばだが、この後、桔梗が一之瀬にあらためて協力を申し出たら、お前たちはどう対処するんだ」

 

「………」

 

「清隆が堀北に肩入れしているのは知っている。入学当初に比べれば格段に成長したのもわかる。将来性も他クラスのリーダー格に引けは取らないだろう。ただ、現状のCクラスは堀北一人が指揮をとっているわけではない。独断専行でクラスの外交をするやつがいる時点で俺は積極的にクラスに関わる事を拒否させてもらう。その権利も当然認められるはずだ。そうだな…俺がAクラスを目指すのに協力する最低条件は清隆がクラスのリーダーになる事だ」

 

「………」

 

「ただ、勘違いしないでくれ。

 以前交わした約束を反故にする気はないぞ」

 

「オレである必要があるのか?」

 

「当たり前だろ?お前からの依頼だ。

 であれば、清隆にも責任が発生するのは当然だ」

 

「わかった。この話は一旦忘れてくれ。

 確認だが、これまで通りの関係は維持できる。

 そう考えて問題はないか?」

 

「ああ。それは問題ないぞ」

 

「なら、あらためて聞かせて欲しい。

 お前達はBクラスをどう見る?」

 

「帆波ちゃん!頑張れ?」

 

「臨時収入が減って残念?」

 

「真面目に聞いているんだが」

 

「良くも悪くも帆波ちゃん次第でしょ。

 でも、プライベートポイント吐き出した分不利だよね」

 

「一番警戒すべきクラスはどこだと思う?」

 

「どういう見かたでだ?」

 

「Cクラスが上位にあがるため障害になるクラスだ」

 

「う〜ん…やっぱりAクラスかな?八幡は?」

 

「…言わなきゃダメか?」

 

「できれば教えてくれ」

 

「……Cクラス…俺達自身だ」

 

……

「さっきの答え。Cクラスってどういう事?」

 

「この1年。イベントで貢献した生徒をあげてみろ」

 

中間テスト:綾小路清隆

無人島試験:綾小路清隆

夏季グループ特別試験:高円寺六助・比企谷八幡

体育祭:該当者なし

ペーパーシャフル:堀北鈴音

混合合宿:櫛田桔梗

選抜種目試験:綾小路・須藤・外村・三宅・比企谷

 

「う…ん?」

 

「クラスの力を合わせて勝利した事はないんだ。全て個人の力量に依存してるだろ。特に清隆の貢献が大きい。結局、上がるも下がるも清隆次第だ。」

 

「なるほどね。

 じゃあ、戦いたくない相手でBクラスを選んだのは?」

 

「全ては一之瀬次第だがな。この学年で一番団結力があり、他クラスからも信用度は高い。みんなが何があっても一之瀬は裏切らないと思っているだろう?試験によっては全てのクラスから力を借りる事もできる。桔梗を巻きこめばさらにだ。どんなに能力が高くても個では集団に敵わないからな。あと、一之瀬は反対するだろうが最後の最後ここ一番で裏切るという手も使える」

 

「なるほどね」

 

「奇策や暗躍は戦略としては目立つからな。評価されがちだが、最後まで正攻法を貫くほうが難しいんだ」

 

……

※没ネタになる可能性あり※

 

1年Aクラス 一色 いろは

 

総合力:A

 

学力:A

身体能力:B

機転思考力:A

社会貢献性:A

 

面接官コメント:

入学試験では上位の成績を獲得。中学校では1年生から生徒会長として、学校内外を巻きこんだ企画をいくつも成功に導き、その手腕に疑問を挟む余地もない。面接試験でも模範的な対応であった。よってAクラスへの配属が妥当と判断する。なお、面接試験時に当校への志望動機は「ホンモノを見つける為」との事。当校での生活で彼女の本物が見つかる事を期待する。

 

一色いろはの師匠達:

 

学力 雪ノ下雪乃。

ゆきのんに頼み込み2年間みっちり家庭教師をしてもらう

 

機転思考力 雪ノ下陽乃

ゆきのんに勉強を教わる際に仲良くなる。全ての面で粗がみえないはるのんを参考に立ち回りを勉強

 

社会貢献性 由比ヶ浜結衣

人との距離感。主に同性への対応を参考にしている

 

八幡特攻スキル 大天使戸塚エル

ただいま勉強中。色々と試行錯誤しているが修得には至っていない




原作ではそれほどですが、Bクラスはポテンシャル高いと思ってます。結局は一之瀬が他者を切り捨てられるか?が課題ですけどね。

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