キャリア

弁理士・技術士の難易度とダブルライセンスを持つメリット

「キャリアアップしたい」「市場価値を高めたい」など、ダブルライセンスを目指すきっかけは人それぞれです。

弁理士と技術士の資格は業務の親和性が高いとされ、就職や独立・開業などにも有効な組み合わせでもあります。

今回は、弁理士と技術士のダブルライセンスを取得するメリットについて紹介しましょう。

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弁理士と技術士のダブルライセンスを目指すメリット

弁理士には、知的財産に関するコンサルティング業務があります。

技術士にも、研究や指導といった専門分野でコンサルティングを行う業務があるため、親和性が高いといえるでしょう。

ここからは、弁理士と技術士のダブルライセンスを取得する主なメリットを詳しく見ていきましょう。

相互の案件受注につながる

技術士は、各大学に技術士会等があります。セミナーや講演会、交流会など定期的に開催されており、異業種と交流を深めるきっかけになります。

コミュニティを広げることで、相互の案件を獲得するチャンスになるかもしれません。

市場価値が高まる(他者との差別化)

ダブルライセンスにより、資格の分野における専門性を獲得することになります。

例えば「技術部門に詳しい弁理士」「知的財産を専門とする技術士」として仕事を受けるこが可能です。

専門性を持つことで携われる仕事の幅が広がり、活躍できる場も多くなるでしょう。

弁理士試験の難易度

まず、弁理士は知的財産に関する専門家です。試験では特許・意匠や商標といった工業所有権に関する法令が出題されます。

弁理士資格を取得するには、短答式・論文式・口述式試験の3つに合格しなければなりません。

弁理士試験の合格に必要な勉強時間の目安は3,000時間といわれています。1年で合格を目指すのであれば、最低でも1日7〜8時間の勉強がマストです。

弁理士試験の平均合格率は6~9%となっています。100人が受験して10人ほどしか合格できない難関試験です。

年度受験者数合格者数合格率
令和3年3,248名199名6.1%
令和2年2,947名287名9.7%
令和元年3,488名284名8.1%
平成30年3,912名260名6.6%
参考:弁理士試験の結果概要(特許庁)

技術士試験の難易度

技術士は、科学技術に関するスペシャリストです。

技術式試験の平均合格率は一次試験が40~50%、二次試験になると10%前後となっています。

技術士試験は20以上の部門があり、一次・二次試験の合格率は部門によって差があります。自分が受ける部門の合格率を確認しておくと良いでしょう。

直近3年間における、技術士試験全部門の合格率は以下の通りです。

【一次試験】

年度受験者数合格者数合格率
令和三年16,977名5,313名31.3%
令和二年14,594名6,380名43.7%
令和元年13,266名6,819名51.4%
参考:技術士第一次試験結果

【二次試験】

年度受験者数合格者数合格率
令和三年22,903名2,659名11.6%
令和二年20,365名2,423名11.9%
令和元年24,326名2,819名11.6%
参考:技術士第二次試験結果

また、試験では基礎科目・適正科目及び専門科目といった幅広い知識が問われます。技術士試験の合格に必要な勉強時間の目安は、1,100~2,000時間です。

技術士資格があれば弁理士試験の一部が免除になる

弁理士試験には、一定の条件を満たした人だけが利用できる「免除制度」があります。免除制度は、試験科目の一部が免除になるというものです。

技術士資格を持っている場合、弁理士試験の論文式試験(選択科目)が免除となります。特定の科目に注力でき、効率的な試験対策を行えるようになるというわけです。

免除制度が適用される科目や対象者など詳しい内容については、下記のコラムをチェックしてみてください。

https://agaroot.jp/benri/column/exemption/

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