男児死亡オブジェ火災、簡裁へ

　東京・明治神宮外苑で２０１６年に木製オブジェが燃え、幼稚園の男児＝当時（５）＝が死亡した火災を巡り、重過失致死傷罪に問われた元大学生２人の控訴審で、東京高裁（大善文男裁判長）は１３日、一審の有罪を破棄し過失致死傷罪に当たるとして審理を簡裁に移送する判決を言い渡した。２人は当時未成年だった２４歳と２５歳の日本工業大の元男子学生。

　一審東京地裁判決は２人が投光器を点灯した際、熱を体感していたとして「オブジェの木くずが落ちて白熱電球に接触し、火災を発生させる危険を十分に予見できた」と認定。大学教員や上級生の適切な指導がなかった点を鑑み、執行猶予を付けていた。