【ドローンパイロット監修】ドローン撮影におすすめのSDカード2選!選び方や表記の意味も解説します

SDカードはとりあえず容量さえ大きければ何でもいいと思っていませんか?

実は各メーカーが販売しているSDカードは様々な細かい規格があり、ドローンでの4K動画撮影に向いたSDカードの規格も存在します。

とはいえどのSDカードを選べばいいか分からないという方に向けて、ドローンユーザーにおすすめのSDカードの選び方や、Amazonで買えるおすすめSDカードをご紹介します。

 

 

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SDカードの表記はどういう意味?

SDカードの表面に多数の記号が書いてあるのを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

SDカード表面に記載されている各種記号はそれぞれ、SDカードのスペックを表しており、基本的に記号の数値が大きいほどハイスペックなSDカードであることを意味しています。それぞれの記号がどういうスペックを表しているのか、分かりやすく解説します!

書き込み速度

SDカードでよく目にする「95MB/s」のような表記は、デジタルカメラなどで連写する際などの処理が快適になる単位です。

一眼レフで行う静止画の連写のようにデータ容量が大きい撮影であれば、この書き込み速度の数値が大きいものを選択するのがおすすめです。ドローンあればDJIドローンに搭載されているクイックショット機能での静止画撮影やパノラマ撮影などを行う可能性がある方は要チェックして頂きたい数値でもあります。

容量

実はSDカードは1種類だけではなく、3容量ごとに同じSDカードでも3つに分類されるんです。2GBまでのSDカードは「SDカード」、4GBから32GBまでのSDカードは「SDHCカード」、64GBから512GBまでのSDカードは「SDXCカード」という風に分類されています。

SDJCカードの「HC」はHigh Capacityの略であり、大容量であることを意味する名称です。SDXCカードの「XC」はXtended Capacityの略で、拡張容量というSDHCカードよりも更に大容量のSDカードであるということを意味しています。

スピードクラス

SDカードをパソコンで読み取る時の速度がもっと早ければいいのになと思ったことはありませんか?パソコンのようにSDカードのデータを読み書きできる端末でSDカードを利用する場合、SDカードを選ぶ上で「スピードクラス」という転送速度をチェックする必要があります。

スピードクラスは「SDスピードクラス」と「UHSスピードクラス」「ビデオスピードクラス」の3種類があり、数値が大きいほど読み書き速度が速く、高額で販売されがちです。

SDスピードクラス

SDスピードクラスはCLASS2・4・6・10の4段階で定められており、CLASSの後についている数字分のMB/秒の書き込み速度が最低でも保障されています。例を挙げると、CLASS2では最低でも2MB/秒の書き込み速度が保障され、もっとも早いCLASS10であれば最低でも10MB/秒の転送速度が保障されるということです。

UHSスピードクラス

UHSは「Ultra High Speed」の略であり、UHSスピードクラスはSDカードとSDカードを挿入する端末・機器の両方がUHSに対応している場合のみ最低限保障されるデータ書き込み速度を意味する表記です。

SDカードに入れるデータの容量が増えるに伴い、処理速度の早さも求められます。UHSスピードクラスは1・2・3の3段階が用意されており、SDカードスピードクラスと同様にUHSスピード3の場合は最低でも30MB/秒以上の書き込み速度が保障されるため、4K以上の動画撮影に使用されやすいスピードクラス表記です。

ビデオスピードクラス

ビデオスピードクラスもSDスピードクラス、UHSスピードクラスと同様に最低限の書き込み速度を保障する規格であり、数値が多ければ大きいほど解像度の大きいデータの処理に向いています。

ビデオスピードクラスはV6・10・30・60・90に別れており、4K動画を撮影するのであれば最低でもV6、理想はV30以上の表記されているSDカードを購入するのが理想的です。

耐久性

SDカードの寿命は約2~3年であり、撮影回数やデータの書き込み頻度によって異なります。

SDカードの寿命は何回データを書き込んだかによって決まり、10万回書き込めるものが「SLC」、1万回書き込めるものが「MLC」、1000回書き込めるものが「TLC」と分類されているのが特徴です。SLCは業務用としても利用されているSDカードであり、もっとも長期保存に向いているSDカードであるとも言えます。

ドローンに使用するSDカードの選び方は?

スピードクラスと一口に言っても多数あることは分かったものの、じゃあどういう基準でSDカードを選べば良いのか?と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。具体的にどのような基準でドローンに使用するSDカードを選ぶべきか、おすすめの選び方を2つご紹介します。

SDカードの選び方①メーカー推奨のSDカードを選ぶ

大前提として、購入したSDカードがドローンに対応していなければ購入する意味がありません。「DJI Phantom4 Pro 対応 SDカード」のように検索すると、メーカーや代理店が対応するSDカードを記載しているので、事前に調べておくのがおすすめです。

記載されていないSDカードを使用してもデータの読み書きができる場合もありますが、万が一のトラブルを想定すると使用するドローンに対応したSDカードの中から選んでおいた方がよいでしょう。

SDカードの選び方②撮影手法から考えてSDカードを選ぶ

ドローンによる空撮と一口に言っても、湖や山などをさまざまな画角から動画で多数撮影するのか、不動産物件の屋根を静止画で撮影するだけなのか、もしくはクイックショットのような変則的な撮影を行うのかと用途によってさまざまな撮影手法が想定されます。

4K動画を撮影するのであればビデオスピードクラスはV10以上あった方がよいですし、ドローンで連写したりクイックショットを使ったりするのであれば、データの書き込み速度が速い物を選ぶのがおすすめです。

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ドローン空撮におすすめのSDカードを紹介

なんとなくSDカードに表示されている記号の意味は分かったけども、結局どんなSDカードがいいのかピンと来ないという方もいるでしょう。そんな方でも気軽にAmazonで購入できる、ドローン初心者向けSDカードとドローン中級者向けSDカードの2種類をご紹介します。

【ドローン初心者向け】SAMUSUNG EVO Plus 64GB(980円)

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ドローンを始めたばかりで、まだそこまで撮影回数を重ねる予定がない方におすすめなのがSAMUSUNG EVO Plus 64GBです。

DJI JAPANがメーカーとして利用を推奨しているSDカードでもあるため、DJIのドローンであれば問題無く使用できます。4K動画撮影にも対応できるUHSスピードクラス1のため、最低限10MB/秒の処理速度は保障されているのが特徴です。

【ドローン中級者向き】SanDisk Extreme 64GB V30 A2microSDXC(1,841円)

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Mavic3やPhantom4 Proなど4K以上の高画質設定で写真・動画を撮影できるドローンをお持ちの方には、ビデオスピードクラスがV30のSanDisk Extremeがおすすめです。

先述したSAMUSUNG EVO Plusは動画の処理速度という面ではやや不十分だったところをカバーでき、高画質映像でも最低限30MB/秒を保障されています。ドローンにある程度慣れて画質にこだわりはじめたり、画角を変えて多数動画を撮影し始めたりしている方は、よりスペックの高いSanDisk Extremeの購入を検討するのがおすすめです。

編集後記

そもそもSDカードの表記ってどういう意味なのかというところから、ドローンに使用するSDカードの選び方やおすすめのSDカードをご紹介しました。SDカードなんてどれも同じだと思っていた方も多いのではないでしょうか。既にドローン用のSDカードを所有している方は、自分のSDカードがどのような特徴があるのかを確認してみてはいかがでしょうか。まだSDカードを購入していない方は、本記事を参考に購入を検討してみてください!

 


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