「すごいな……そんなにすんなり取れてしまうのか……」
「ふっ……余は大抵の事は出来る。大帝故な」
エフフォーリアが驚くほどあっという間に余はエフフォーリアのぱかプチ（超ビッグサイズ）を手に入れることが出来てしまった。
そして余達はせっかくゲームセンターに来たのだから色々とゲームをして遊ぶことにしたのだ。
例えばダンスゲーム対決では
「ふっ！はっ！」
「くっ……」
余の踊りに魅了されてしまったのか、エフフォーリアは身動きをとることが出来ず余が圧勝してしまった。
そうかと思えば太鼓を叩くリズムゲームではエフフォーリアが高難易度をフルコンボしたりと余達は楽しく遊んだのだ。

そろそろ寮に帰ろうかと思った時、先程のクレーンゲームゲームの前を通ると小学生位の男の子がエフフォーリアのぱかプチを取ろうと頑張っていた。
アームが弱いのか、持ち上がったとしてもスルリと落ちる。
しばらく見守っていたが、とうとうその子は人形を取ることが出来ず、寂しそうな顔をしながら去っていこうとした。
そんな姿を見て余は思わず
「そこの少年よ、待つがよい」
と余は声をかけてしまった。
そして余はエフフォーリア人形をその少年に手渡した。
「そなたにこれを下賜する。喜ぶがよい！」
「お姉ちゃん……いいの？」
「余は寮暮らし故置き場所に困っているのだ。貰ってもらえなければ困るのだ」
「ありがとう！」

少年はすごく喜んでくれた。
「エフフォーリア、好きなのか？」
余は少年に問うた。
すると
「うん！俺はウマ息子じゃないけどエフフォーリアみたいに強くて格好いい男になりたいんだ！」
と答えた。
「ふふっ……そうか。うむ、そなたは良い目をしているな。将来トレーナーになるがよいぞ」
「うん！俺頑張るよ！人形ありがとうお姉ちゃん！」
そう言って少年は走り去っていった。

「よかったのか？」
エフフォーリアはそう聞いてきたのだが
「うむ、余には人形ではなく……そなたがいるのだからな！」
余はエフフォーリアのたくましい腕に抱きつく。
すると
「ﾐ゜ｯ゜」
と相変わらず悲鳴を上げて固まった。
まったく……どこが強くて格好いい男なのだか……。
余は先行きを不安に感じながらエフフォーリアを引きずりながら寮に戻っていったのだった。

久しぶりに王道なエフ余です

https://www.sk-japan.co.jp/charatoru/chara/thoroughbred/amgoods-22200 [link]
すごく大きなエフフォーリアのぬいぐるみが出るみたいです
可愛いので後先考えずに取ると部屋が大変なことになりますなりました