真美：だって、ラインを送っても既読スルーだし、遊びに誘っても忙しいと言われるし。なので、前久々に少しの時間だけ会うことができたんだけど、いつも放置されているので、その会った直後に別の男性とデートしたんですよ。腹いせですね。その男性はお医者様なんです！ (以下、お医者クン）
川崎：そうなのね。じゃあとりあえず、先にそのお医者クンのお話を聞こうかしら。お医者クンはどういう方なの？
真美：レストランで花束をプレゼントしてくれて、当然家までの送り迎えをしてくれて、本当に紳士で素敵な方だったんですよ〜!!
川崎：そうなのね、じゃあ、大手銀行クンとはもうお別れしようと思っているのかしら？
真美：それが、迷っているんですよね。一応大手銀行クンについては、”体の関係要員”に格下げすることは決めているのですが…。大手銀行クンは仕事が忙しくていつも終電で仕事から帰宅するみたいで、なかなか会えないんです。でも、本当に終電で帰っているかも怪しくて。なんか、都合よく扱われている気がしてるんですよね。だから、それならこっちも都合よく扱ってやろうかなと思ってしまうんです。
川崎：そこまで決めてるなら、すぐにお別れすれば良いじゃない？
真美：でも、大手銀行クン、体の相性がすごく良いから離れられないんですよ...。私、もともと性欲がなくて、体の関係を持つって何が楽しいか分からなかったんですけど、大手銀行クンと体の関係をもってみて初めて良さが分かったんです。性格も合うし、体も合う、これって最高だなって思うんですよね！
川崎：そうなのね。大手銀行クンから、最初はすぐに連絡はきていたのかしら？
真美：いえ、それが、体の関係をもった後から連絡がなくなったんですよ。私、告白されたけど浮気相手だったのかな？ と思って。バレンタインデーもチョコを作って会社まで持って行ったんですけどそっけなくて...。だから腹いせに、バレンタインデーの日にお医者クンとデートをしたんですよね。お医者クンは高級ホテルのレストランを予約してくれたし、お花もくれたし。だからお医者クンと付き合おうかと思ったんですけど、やっぱり大手銀行クンに会ってしまうと、大手銀行クンの方が楽しくて...。話していても楽しいし、体の関係を持っていても楽しいので、別れられずにいるんですよね。
川崎：そうね、現時点では、少なくともお医者クンの方が真美さんを大切にしているようには聞こえるけど、そもそも真美さんは結婚したいと思っているのかしら？ 私にはそういう風に見えないのよね。
真美：思っていますよ！ 結婚したすぎて死にそうなんですから！ だから、私もお医者クンと付き合って結婚した方が良いかなと思って、もうここは妥協しようかと思ったんですけど、やっぱり生理的に無理なんですよね。
川崎：生理的に無理な人は無理でしょう。よくバレンタインデートできたわね。
真美：だって結婚するためですもん。でも、やっぱりドキドキできる人と一緒にいたいと思ってしまうんですよね。ドキドキするのは大手銀行クンなんです。ラインは既読スルーばっかりで私のことを大切にはしてくれないけど、ドキドキするから一緒にいたいと思ってしまうんですよね。でも、私を大切にしてくれない大手銀行クンと関係を続けても、この先結婚できるのかなという不安はあります。
川崎：そうね、やっぱり「ドキドキ」を基準にしている限りは、まだ結婚じゃなくて恋愛がしたいんだな、と思ってしまうわね。結婚を目的にするなら「ドキドキ」や「体の相性」を重要視する考え方は辞めるべきですよ。だって、「ドキドキ」なんて期間限定の話だし、「体の相性」だって、日本の夫婦はほとんど“レス”になっているし、残るのは信頼関係だから。
真美：そうなんですかね、でも、これだけ素敵な彼を逃してしまったら私この先結婚できると思いますか？
衝撃の後編に続く。
※この記事はFORZA STYLEに2016年2月に掲載された記事を再編集しています。
