土ドラ・個人差あります #06[字]【男としての人生を諦められる?】…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

土ドラ・個人差あります #06[字]【男としての人生を諦められる?】

女になった自分が夫で妻は幸せなのか?異性化した夫の苦悩!妻は女装の男と親密になり知らなかった自分を発見?新たな三角関係か?別れることが愛情?夫婦の新たな選択は?

番組内容
苑子(新川優愛)は女装した男性のスミレ(大浦龍宇一)に心を許し、晶(夏菜)の浮気について愚痴った時、つい「本当なんですね。“男は浮気する生き物”って」と洩らす。するとスミレに、「男って~」「女なんて」と安易に決めつけた言葉を叱責されてしまう。
一方、晶は仕事に没頭。女として体感したことを活かし、雪平(馬場徹)に新商品としてコスメを提案する。そんな折、苑子と別居したことを知った両親が晶に会いに来る。
番組内容2
母・光枝(長野里美)は、晶と生活することで苑子が母親になる可能性を無くすことを危惧し、「別れることが愛情ということもある」と諭す。その言葉が心に沁みる晶。
晶と苑子、夫婦の選択は……?
出演者
夏菜 
新川優愛 
白洲 迅
 / 
馬場徹 
紺野彩夏
 / 
大浦龍宇一 
大水洋介(ラバーガール) 
ビッケブランカ
 / 
長野里美 
螢 雪次朗 
鶴田真由
スタッフ
【原作】
「個人差あります」(講談社「週刊モーニング」所載)
※「ます」は枡記号

【企画】
市野直親(東海テレビ)

【脚本】
ひかわかよ

【音楽】
yuma yamaguchi 
犬養奏

【主題歌】
JUNNA「曖昧な2人」(フライングドッグ)

【挿入歌】
ビッケブランカ「魔法のアト」(avex trax)

【演出】
紙谷楓(共同テレビ)

【プロデュース】
河角直樹(東海テレビ) 
水野綾子(共同テレビ)
スタッフ2
【制作】
東海テレビ 
共同テレビジョン
ご案内
【公式サイト】
https://www.tokai-tv.com/kojinsa/

【公式ツイッター】
https://twitter.com/tokaitv_dodra

【公式Instagram】
https://www.instagram.com/dodra_tokaitv/

【公式TikTok】
https://www.tiktok.com/@dodra_tokaitv

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(苑子)晶!?
(篠田)まさか… 異性化?

(篠田)男性が女性に
女性なら男性になる

異性化体質といえます。

(晶)[30年間
男として生きてきた俺は

この日 突然 女になった]

(真尋)苑子先生と して
異性化したってこと?

こうするのが
私たちのためだと思う。

荷物 まとめて 出てった。

(澤)プロジェクトリーダーを
雪平と磯森に

やってもらおうと思うんだけど。

私の知り合いで

考えるヒントになるかもしれない
人がいますけど 会ってみますか?

(スミレ)スミレと呼んでください。

痛っ! いってぇ…。

むあっ。 あぁ…。
(アラーム)

あ~… うぅ…。

うあっ。 ハァ~…。

お~ いっただっきます。

(バイブレーターの音)
ん?

(バイブレーターの音)

ん? どした?

(勇気)兄貴じゃなくて
姉貴じゃなくて 兄貴?

ずっと 兄貴でいいよ。
じゃあ 兄貴。

あっ ちょっと待て 長くなる?
いや。 あっ 今 忙しい?

ちょうど
ラーメンができたとこでさ。

食べながらでいいよ。
あっ そう?

よいしょ。

あのさ のりが
また遊びに行きたいって

言ってんだよね。

前に 苑子さんに
遊んでもらったのが

すっげえ楽しかったみたいでさ。

あー… ごめん。
苑子 今 いないんだよね。

えっ?
ちょっと 色々あってさ…。

一時的にね。 一時的に。

ああ そうなんだ…。

俺も のりには
会いたいんだけどさ。

OK OK。
まあ こっちは大丈夫だけど

そっちは平気?
うん 大丈夫。

飯は ちゃんと食えよ。
だから 今

食おうとしてたんだって。
ごめん ごめん。

まあ じゃあ
何かあったら連絡しろよ。

うん。
じゃあ のりに よろしくな。

はい。
(通話の切れる音)

ハァ…。

ああ 結構しっかり香るんですね。

香りが弱くなったら
削ると復活するんです。

あと 空気を浄化するって
いわれていて

ヨガのときに
使ったりするみたいですよ。

確かに すっきりしそう。

こっちは フランスのメーカーが
作ってる お香なんですけど

日本の ある場所の名前が
付いてます。

日本のですか?

はい。

どこですか?
淡路です。

その昔 淡路島に
流木が打ち上げられて

燃やそうとしたら
ものすごく いい香りがしたから

天皇に献上したっていう
言い伝えがあるらしくて

その話から インスピレーションを受けて
作られたとか。

面白~い。

私 そういう 物の背景とか聞くの
好きなんです。

サトミさんも? 私もです。

物の向こうに

自分と同じ人間がいるって
感じられるのが いいんですよね。

分かります!

作り手さんと対話するって言ったら
大げさですけど

それに近い感覚というか。
そうそう。

サトミさんが分かってくれて
うれしい。

私もです。
何か 昔からの知り合いみたい。

こういう話したのも
久しぶりだし。

(スミレ)パートナーとは
話さないんですか?

話さないですね。

たぶん 興味もないと思います。
自分のことで頭いっぱいだから。

(スミレ)でも サトミさんの
興味あることだったら

共有できるんじゃないですか?

浮気されたんです。

まあ 普通じゃない
状況ではあったんですけど。

私は そんな中でも
彼のことだけ考えてたのに。

どうして
あんなこと できるんだろ。

本当なんですね
男は浮気する生き物だって。

ホンット やんなっちゃう。

ですよね。

何で 男って…。
「男って」とか「女なんて」っていう

十把ひとからげな発想。

知らないやつほど決め付ける。

無知な自分に
ふたをしてるだけじゃないですか?

(社員)おはようございます。
おはようございます。

川野 おはよ。

おはよう。
ごめん ちょっといい?

うん。

(川野)ん~ ちょっと ファンデが
むらになってるかもね。

直せる?
使ったファンデ 持ってきた?

あ~ 持ってきてない。
下地は? 使った?

やっぱ 使った方がいいの?

塗った方がいいよ。
その方が持ちも よくなるし。

ん~ やっぱ 買わなきゃか~。

UVカットとか 色補正
テカリ防止 機能が色々あるから

自分がなりたい肌に合わせて
選ぶといいと思う。

あっ でも 面倒だったら
BBクリームとか

CCクリームを…。
ちょ 待って 待って。

ん?
ってか そんなの いつ習ったの?

習ったっていうか

高校生ぐらいから
ずーっと独学だよ。

えっ 今もってこと?
うん。 はやりがあるし

年 重ねると
悩みも変わってくるからね。

え~ 大変じゃない?

ハハ… でも 楽しいよ。
メイク 新しくすると

新しい自分
見つけられる気がするし。

そうなんだ。

もうちょっと お給料が良ければ
もっと楽しめるんだけどね~。

そんなに高いの使ってんの?

ピンキリだけど
色々試してみたいじゃ~ん。

でも そんなに たくさんあってもさ
使い切れないでしょ?

あ~ そもそも 使い切ること
ほとんどないから。

えっ? えっ?

(スミレ)《知らないやつほど
決め付ける》

《無知な自分に ふたをしてるだけ
じゃないですか?》

(スミレ)《自分は
もう じゅうぶん知ってる

分かってると思うときほど

決め付けが交ざったり
偏見が生じる》

《だから 危うい》

《決め付けてしまえば
楽でしょうけどね》

《異性観に限らず

人生観 価値観
この世のあらゆる事柄》

《…なんて 日々 自分に
言い聞かせてるんです》

《怒らせたかな…》

《女友達のノリで
話しちゃってたけど》

《「男は」 なんて》

《潜在的に決め付けてる?》

《怖っ…》

《男を? 女も?》

自分も?

(スミレ)《無知な自分にふたをしてる
だけじゃないですか?》

ハァ…。

《頭から離れないのは
図星だからなのか?》

《晶は 激しく変動する外見に
追い付こうとするみたいに

内面も変化した》

《そんな晶を前に

私は 変わっちゃいけないと
思っていた》

《私まで変わったら

めちゃくちゃになってしまう
気がして》

♬~

♬~

《「自分は こう」って決め付けて》

ハァ… 考えてもみなかった…。

♬~

ハァ~ 苑子…。

《苑子が化粧してるとこ
あんま見たことないな》

《晶が気付いてないだけでしょ》

《いつも してんの?》
《軽くね》

《カワイイ》
(川野)《メイク 新しくすると

新しい自分
見つけられる気がするし》

雪平さん オリジナルブランドの
第1弾なんですけど

コスメって どうですか?
コスメ?

あー 嫌そうですね。
いや そんなつもりは…。

まあ 分かりますけどね
縁遠い分野ですし。

でも 需要は
めちゃくちゃ あると思うんですよ。

部長
コスメって あると思います?

部長?

ハァ…。

何か あったんですかね。
悩みでも あんのかな。

まさか… 恋?

えっ!?
そんなに驚かなくても。

まあ いいや。
で 何で コスメなの?

まず 自分に合ったものを
見つけるのに

時間がかかるんですよ。

色味も そうだし
肌質との相性とかもあって。

それは 実際に使ってみないと
分かんないんだ?

そうなんです。

あと 底見えコスメって
聞いたことあります?

底見え?
はい こういうのです。

川野に借りたんですけど。

すごく気に入ったコスメ
っていう意味で

底が見えるまで使うから 底見え。

逆に ここまで使うことは
そうそう ないらしいんですよね。

ちょっとしか使わないで
捨てちゃうってこと?

メイクって はやり廃りがあるし

TPOに合わせて
違うものを使ったりするから

なかなか 使い切ることが
ないらしいんです。

何年も持ち越すのは
衛生的にも よくないし。

やたら詳しくなってんな。

川野が
すごい圧で教えてくれたんですよ。

あいつ コスメオタクで。
そうなのか。

で うちが どんなコスメを作る?

ミニサイズのシリーズです。

ほら 女子って いろんなものを
ちょっとずつ食べたい

っていうじゃないですか。
それのコスメ版です。

うん… あるかもしんないな。

(バイブレーターの音)

部長?

ん?
(雪平)オリジナルブランドなんですけど

コスメはどうかって 磯森が。
(澤)コスメねえ。

はい。 話を聞いたら

俺も ありじゃないかなって
気がしてきたんですけど。

やり方しだいじゃないのかな。

ドラッグストアとか
コンビニにも

リーズナブルなコスメって
あるでしょ?

それとの差別化が
課題だと思うな。

確かに そうですね。
もう少し 煮詰めてみます。

よろしく。
(雪平)俺も リサーチしてみるよ。

ありがとうございます。

(宮沢)<ちょっと頑張った日は>

(小栗)ちょっと高級なビ-ルでしょ!

<それ 良いと思います!
手に取る前からもうワクワク>

<サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」>

うまっ
<ちょっと高級なビールですもの>

そんな 2人して
来るほどのことじゃないって。

ただの夫婦ゲンカだから。
晶 ちゃんと座って聞いて。

うん。

これは あなたが考えているより
重大な問題よ。

今まで 苑子さんのことにまで
気が回らなくて

申し訳なかったと思ってるのよ。

考えてみれば
当たり前のことよね。

苑子さんは
男の晶と結婚したのよ。

女の晶とじゃないでしょう?

でも 俺は 体が男になったり
女になったりするっていうだけで

中身は…。
分かってるわよ。

晶の中身が
変わってないってことは。

だからこそ 苑子さんだって

今まで
晶を支えてくれてたんだと思う。

お母さんね

別れることが愛情ってことも
あると思うの。

ねえ
お父さんも そう思うでしょ?

まっ 2人の問題なんだから
2人でよく考えて決めるといいよ。

ちょっと。
(宏)何?

何よ ずるいじゃない
あんただけ いい人ぶって。

今日は私が悪者になるって
母さんが そう言ったんじゃないか。

私だって ホントは
言いたくないのよ こんなこと。

でも 誰かが
言わなきゃいけないから。

(宏のせきばらい)

だって 苑子さんが言えると思う?

異性化体質 大変でしょうけど

これからは
一人で頑張ってねなんて。

でもね
そうやって我慢してるうちに

時間が どんどん
なくなっていくのよ。

時間?
晶と一緒にいたら

苑子さんが母親になる可能性を
つぶすことになる。

(宏)2人とも まだ若いんだから

急いで結論出すことも
ないんじゃないの?

もう お父さんは
しゃべらなくていい!

女の30代は貴重なの。

早く解放してあげることが
せめてもの恩返しよ。

≪(足音)
≪スミレさん。

あっ!

サトミです。

あっ… 変ですか?

いえいえ まさか!
すっごく似合う!

サトミさんのこと
まだ あまり知らないけど

すごく
サトミさんらしい気がする。

フフ。

《別れることが 愛情?》

♬~

(スミレ)この間は
偉そうなこと言って ごめんなさい。

全然。

あんなふうに
自分の考えを人に言うなんて

普段はしないんです。
それも 会って2度目の人に。

正直 かなり刺さりました。

ですよね。

もう お会いできないかもしれない
と思ってました。

私なりに考えて
もう一回 お話ししたいと思って。

よかった。

つい 自分に重ねてしまったんです。

私 3年前まで
結婚していたんです。

でも そういうところで
ずれが生じて

別れてしまったので。

(スミレ)そのときは 単純に
自分のワードローブにない

きれいなものに引かれたっていう
感覚でした。

でも 実際 身に着けてみると

思ってもみなかったほどに
気分が晴れたんです。

それから 妻に言えないことが
積み重なるのと比例するように

女装するのが
どんどん 楽しくなって

メイクも始めて。

言えないこと?

「俺たちの子供が欲しい」 って。

でも お互い仕事が充実していて
忙しかったし

ことさらに 思い詰めていた
わけでもなかったんです。

ある日
妻が ひどく酔って帰ってきました。

会社のおつぼねさまに

「お子さんは まだいいの?」
って聞かれて すっごく荒れてて。

妻は こう言ったんです。

「子供なんて いらない。
私の人生 選ぶのは私だよ」

俺は?

(スミレ)
でも また言わなかった。

女装をすると ふがいない自分とは
切り離されたようで

解放感があって。
(シャッター音)

(スミレ)妻に言えないことは
増える一方なのに

ストレスは
何となく発散されてしまった。

そんな矢先…。

(スミレ)「気持ち悪」 って。

想像はしてましたけど
実際に言われてみたら

返す言葉が出ませんでした。

子供のことも 女装のことも

話せば
分かってくれたかもしれない。

私の願いとは違う
結論になったとしても

2人で話し合った結果なら
後悔は なかったと思います。

だけど
私は 妻との対話を避けた。

当時は 忙しい妻を
おもんぱかってるつもりでしたが

向き合うことから
逃げていただけだって

失ってから 気付いたんです。

だから サトミさんには
そうなってほしくなくて。

ありがとうございます
こんなに親身になってくださって。

スミレさんも
つらい思いをされてきたんですね。

≪(客)えっ 男?
≪(客)だって 声が…。

スミレさん。

私 カッコイイ姉さんと
一緒にいるみたいで

誇らしいです。

でしょ?
私 人に何て言われても平気です。

だって 私 知らない誰かから
認めてもらわないといけない

人間じゃないもの。

はい。

(光枝)《別れることが愛情
ってこともあると思うの》

《女の30代は貴重なの》

《早く解放してあげることが
せめてもの恩返しよ》

いらっしゃいませー。

お~ い… いたのか。

会いに来たんだ?
何でだよ。

買うものがあるやつの
動きじゃなかったぞ。

そんなことない。
じゃあ 何買いに来たんだよ?

あの… あの あれ… あれだよ。

あの… 化粧下地。

何か 使った方がいいって言われて。

だったら あちらですよ。

ハァ… 言いたいことあんだったら
早く言ってくんない?

こっちも 仕事中なんで。

ごめん 何でもない。

絶対 何かあったじゃん。

《横山の中身が男だって
分かったら

恋愛感情に変わるかもしれない》

《本当に そうか?》

《もし 久美ちゃんが
横山のこと好きだったとしても

結局 体は女同士》

《今の距離感でいた方が
お互いのためってことも…》

《もしかして 俺

めちゃくちゃ残酷なこと
言っちゃったんじゃ…》

(久美)昨日 すっごい たちの悪い
お客さんが来てさ

ホンット 大変だった。

ガールズバーで働いてると

男のやなとこ
散々見せつけられるじゃん。

男性不信になったりしない?

ん~ 働き始めたころは
うんざりしたときもあったけど

最近は どんな人でも

話してると カワイイとこ
見つけちゃうんだよね。

そうなんだ。

《久美ちゃんになら 打ち明けても
いいんじゃないか?》

真尋?

あっ ごめん。
考え事しちゃってた。

ホントに 何でもないから。

ならいいんだけど。

あっ ポテサラ 食べたい。
頼んでいい?

うん 頼も 頼も。
(久美)他は?

《今の横山と久美ちゃんが
付き合ったとしたら

俺と苑子と
似たような状況になる》

《そしたら きっと
同じようなことで悩んだり

傷つけたり 傷ついたり…》

あ~ 人の心配してる
場合じゃないんだよなぁ…。

ハァ~…。

(スミレ)じゃあ。
じゃあ。

《スミレさんとは
ただ純粋に対話ができる》

《話せば分かる
そう信じたくなる》

(通知音)

《晶とは?》

まあ 飲めよ。
いや 俺んち。

しっかしさぁ

苑子さんがいないときに
男 連れ込んじゃっていいわけ?

お前 自分のこと男って言うなよ。

ちゃんと連絡は取ってあるし。
あっ そうなの?

連絡は ちゃんと取れるんだよ。
肝心な話は まだできてないけど。

考えてみたら
苑子さんも大変だっただろうなぁ。

だって
夫が死にかけたと思ったら

見た目が女になって
生還したってさ

まず その時点で
意味分かんないじゃん。

それでも 磯森が女として
ちゃんと生きていけるように

手取り足取り 教えてくれて

つらい顔なんか
見せなかったんだろ?

うん。

そうやって必死に支えてた相手が
男になって戻ってきて

そりゃあ ほっとしただろうよ。

これで元に戻れた
子供もつくれるって喜んだら

また女になって。

ああ 私が自分の気持ちを
後回しにして

晶のためだけを考えてたときに

この人は
他のやつと やってたんだ。

しかも 男と!

俺なら無理だね。
完全にキャパオーバー。

返す言葉もございません。

で 磯森は どう思ってんの?

後悔してる。

正直 一人でいる不安もあって 何か
ごっちゃになってるかもしんない。

おふくろの言ってたことも
理解できる。

苑子を傷つけた
せめてもの償いは…。

でも 言えない。

もう 言えるわけないだろ
別れようなんて。

つらいな。

でも お母さんの言うことも
分かるんだよな。

苑子さんのためもあるけど
お前のためにもな。

えっ?

苑子さんと別れて
もう一度 リバースして

男としての人生を
取り戻すっていうのも

一つの考え方なんじゃないか?

苑子さんとの人生を
選ぶってことは

もう 誰とも
やらないってことだろ。

それって 男に戻るのを諦める
っていうことでもあるんだから。

リバース
俺が一肌脱いでやろうか?

はあ!? お前 鳥肌!
世界が滅亡したとしてもないわ!

《男としての人生…》

《俺も 早く子供欲しいな~》

《ウェーイ》

ご紹介してよかったみたいですね。
本当に感謝してます。

何だか スミレさんって

昔からの友人みたいな
安心感があるんです。

安心感ですか。

話していると
男性だっていうことを

忘れてしまうくらい。

女装が趣味の男性って
ああなんですかね。

まさか。

そういう人は
他にも何人か知ってますけど

人それぞれですよ。

あっ そうですよね。
また決め付けるところでした。

女装したことで 女性観が
変わったという人もいます。

女性観?
はい。

その人は 女だらけの職場で
女の裏の顔を見過ぎて

女性恐怖症になりかけてたんです。
でも 女装をきっかけに

女性社員との やりとりも
楽しめるようになったとか。

ああ… その感じは
晶と似てるかもしれません。

それと 後をつけられて
怖い思いをして

それまでは 男だってだけで
警戒されてたことに怒ってたけど

その気持ちが なくなったとか。

逆も あるんでしょうか。

えっ?
女性が男装したら気付くことです。

でも 男装といっても
女性は 普段からパンツをはくし

女装ほど
分かりやすくないですよね。

そうですね。

そもそも 人は どうやって
男か女か見分けてるんでしょう?

ああ…。
体格かなと思ったんですけど

きゃしゃな男性も
骨格が大きい女性もいますし

顔だって
ひげが生えてなかったら

どちらかを判断する材料は
なさそうなのに。

(菊原)もしかすると 無意識に
決め付けてるのかもしれませんね。

(真尋)悩めるおじさんに
付き合ってるほど

暇じゃないんだけど。

何で?
今日は サッカー中継ないだろ。

勉強してんだよ。
えっ? 勉強っつった?

手術のために
ためてた金あるだろ。

あれで プログラミングの勉強
始めたんだよ。

ホントに!?
プログラミング習って何すんの?

いずれは VRのサッカーゲームを
作れたらって。

ゲームん中じゃ
男も女も関係ないから。

そうか。 すごいな。

いや まだ ただの夢だし。

そうか 横山がなぁ。

兄貴面すんなよ。
ん~ 偉い 偉い。

自分に自信がついたら
伝えようと思って。

久美ちゃんに?

んだよ あんたが あおったんだろ。

あぁ…。

もしかして 苑子先生と
うまくいってないから

俺たちも うまくいかないんじゃ
ないかとか思い始めた?

えっ…。
分っかりやすっ。

あっ いや…
俺とお前は違うからな うん。

言われなくても分かってるよ。

それに 異性化のこと
話すだけだからな。

えっ…
愛の告白的なことじゃなくて?

ハァ… やだね~ おじさんは。

横山 君もね
そのうち おじさんになるんだよ。

なれたらいいよな。

あっ。

(真尋)「あっ」じゃないよ。

あんただって
見た目 おばさんなんだから

言い返しゃいいだろ。
何なんだよ 最近。

いや…。

何かあるなら言いなよ。

いや ない。 何もない。

《あいつは 前に進んでるな…》

≪(スミレ)サトミさん。

ごめんなさい 遅くなって。

すいません
急に お呼び立てして。

こちら 蒼です。

あっ 初めまして サトミです。

蒼です 初めまして。

どうぞ。
ああ。

何のお話されてたんですか?

蒼のバカ話を
私たちが聞いてあげてただけです。

バカ話って。
(菊原)蒼の素朴な疑問よね。

それはそれで
バカにされてる気がするけど。

サトミさんは
朝の歯磨きって いつします?

朝ご飯の前? 後?

えーっと…。
真剣に考えなくていいですよ。

(スミレ・菊原)フフフ。
あぁ… 私は 前かな。

ほら。
(スミレ)別に どっちだっていいでしょ。

正解なんてないんだから。
ケース・バイ・ケースっていうの。

(チェルキー)この曲は ただ ただ…。

(チェルキー)
とても うれしく思います。

(♬『魔法のアト』)

♬~

あっ チェルキー。

最初 この人 嫌いだったな。

どうしてですか?

ある日 突然
女から男に変わったんでしょ。

そんな都合のいいことある? って。

(チェルキー)♬「道標もなくて
ただこの手を伸ばすだけ」

♬~

(チェルキー)♬「君が嫌いなのに
君で傷つきたい」

(菊原)蒼 ちゃんと説明しないと
誤解を生むよ。

俺ね 小さいころから

何で 自分は
男の体じゃないんだろって

ずっと思ってたんですよ。

だから チェルキーが ネタで
そういうこと言ってんだとしたら

腹立つなって。

(蒼)でも 色々調べてみたら

異性化って
ホントにあるって分かったし

実際 めちゃくちゃ
大変だろうなって。

私のことも嫌いだったもんね。

趣味で女装なんて
なめてんのかって。

だって 生きるか死ぬかくらい
思い詰めたときもあったからね。

「女になってみた」とか
「男になってみた」って感じの

お遊びに見えたんだよ。

今は もう やじゃないんですか?

うん。

スミレさんは スミレさんなりに
切実だって分かったから。

その 「なりに」ってのは
個人差でしかないわけでしょ。

個人差。

まあ お遊びだったとしても

俺が とやかく
言うことじゃないしね。

あぁ… そうですね…。

生まれたときの戸籍性が
女だったって聞けば

俺と同じみたいだけど

その中にも 手術した人もいれば
戸籍も変えた人もいるし

女として生きている人だって
いるし。

何でも そうなんだろうなってさ。

どんな人を好きになるか
どんなふうに好きになるか。

そもそも 一生恋愛しない人だって
いるわけだし。

当然 異性化だって
人それぞれだよね。

♬~

♬~

(蒼)でも ホントは こんな話
したくないんだよね。

サトミさんは わざわざ

「私 戸籍も性自認も女です」
なんて言うことないでしょ?

うん。

いや ごめん。

サトミさんが
どんな人かも知らないのに。

あっ いえ。

でも 今はまだ ちゃんと説明する
時期だと思ってんだ。 俺はね。

じゃないと
いないことにされちゃいそうでさ。

(蒼)でね その心配がなくなる日が
早く来ればいいなと思ってる。

あるがままの自分が
ただ存在するってことが

そんなに難しいかね
って感じなんだけど。

何にも知らないまま
老いていくところでした。

自分とは違う 異性観 人生観
価値観 この世のあらゆる事柄。

スミレさんと出会ってから

確実に 私の中の意識が
変わってるんです。

そうなんですか?
これも スミレさんの影響だし。

スミレさんに出会えてよかった。

夫と別居して

これまでにないほどの危機を
迎えているはずなのに

私 楽しいんです 今。

フフ。
存在すら知らなかった扉が開いて

新しい世界に
踏み出していけるのが。

こうやって 自分の気持ちを
口に出すこと

あんまりなかったんですよ。

あ… 思ったこと
すぐ口に出ちゃうのって

おばさんの入り口なんですかね?

そんな…。
あっ これも決め付けでしたね。

サトミさんは 幾つになっても
きっと すてきです。

ありがとう スミレさん。

フフフ。

いただきます。

♬~

《で ひと煮立ちさせたら完成。
あっ 沸騰させない…》

《うん おいしい》

《イェ~イ。 ハハハ…》

《私なりに調べたこととか
女として生きる上で

起こり得ることなんかを
まとめておいたから》

《晶も 今日 外出たら分かるよ》

《いつもより
前向きな自分になれてるから》

《いってらっしゃい》

《気を付けてね》

《私 晶と楽しく暮らしたい》

《泣きたいのは こっちだよ》

《やっと…》

《やっと夫婦として

一歩 前進できたと思ったのに》

《おかえり》

《おかえり》

(談笑)

ごちそうさまでした。

♬~

♬~

♬~