源実朝(柿澤勇人)の妻になる後鳥羽上皇(尾上松也)のいとこ・千世(加藤小夏)が鎌倉へ到着。政子(小池栄子)らが出迎えるが、愛息・北条政範(中川翼)の凱旋を心待ちにしていたりく(宮沢りえ)は失意に沈んでいた。そんな中、娘婿・平賀朝雅(山中崇)が畠山重忠(中川大志)の嫡男・重保(杉田雷麟)への疑惑をりくに告げる。一方、朝雅の振る舞いについて重保から相談された義時(小栗旬)は、父・時政(坂東彌十郎)に……
2022年9月11日(日)
- 午後8時~
- 午後6時~
再放送
2022年9月17日(土)午後1時05分~
これまでの放送をご紹介します
放送前に出来事や背景などをかいつまんで説明する“前説”
【監修】時代考証・木下 竜馬
源実朝の御台所
治天の君である後鳥羽上皇から「実朝」という名を賜り、「従五位下」「征夷大将軍」に叙任した源実朝。御台所として迎えたのは、後鳥羽上皇の母・七条院殖子の弟である坊門信清の娘(千世)でした。つまり、千世は後鳥羽上皇のいとこにあたる人物です。
藤原定家の日記『明月記』元久元年(1204)12月10日条によると、後鳥羽上皇は延勝寺の増円法眼に命じて法勝寺の西大路鳥居の西に桟敷を作らせ、華麗に装った千世一行が鎌倉へ向けて出立する様子を見学したといいます。自身が名付けを行った実朝、そして、鎌倉のことを気にかけていたのでしょう。実朝の御台所となった千世は、実朝だけではなく、幕府にとっても特別な存在でした。