因縁の相手は階段   作:さくらいJAN

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37話 刀鬼vs麦わらの一味

○月〇日

 

 

 

 

あれから、ゾロを探すふりをして鬼ヶ島に戻った。

鬼ヶ島でやることもあるしね。

 

んで、時期を待つ。

あの記事が出るまでは九里と鬼ヶ島の往復だ。

どうせ花の都にいるだろうし。

これなら会うことは無いだろう。

 

 

 

 

 

 

○月〇日

 

 

 

 

 

 

記事が出たようだ。

五皇おめでとうルフィ。

 

自分を無視してマムと遊んでたことを知ったカイドウがめっちゃ怒ってる。

 

よし急ごう。

私は花の都に向かった。

 

 

さーて見聞色の範囲を広げて、、、

 

あれ?いないぞ?

・・・あ、ゾロが方向音痴なの忘れてた。

まさか花の都にもたどり着けないとは。

まったくもう、困った子だよ。

 

さてどうしようか。

ワノ国も狭くはない。

迷子を捜すのは大変だぞ。

 

 

・・・おや?

あれはもしかして・・・

 

 

 

 

 

【ロロノア・ゾロ視点】

 

 

 

 

 

 

カン十郎がやられてから数日。

ただでさえ人手の減ったおれたちは力を合わせて行動に当たらなきゃならないが、

未だに合流できてない。

まったく、あいつらはどこにいるんだ?

 

 

九里から花の都は東だって話だよな?

だから右に進んだんだが、どれだけ歩いても栄えている町に出ない。

なんか知らんが砂浜に出た。

ここは、、、最初に漂着した砂浜じゃないか?

 

参ったな。

東ってのは聞き間違いか?

なんとかして連絡を取らなくちゃな。

 

考えていると、急に一隻の船が漂着した。

あれは、サニー号か!?

おれが驚いて駆け寄ると、よく知った姿があった。

ルフィだ。

 

 

「おい、ルフィ!

大丈夫か!?」

 

「おっ、ゾロー!

ちょっと危なかったけど大丈夫だ。

ビブルカードは無くなっちまったけどな。

お前ひとりか?錦えもんたちは?」

 

 

「それなんだけどよ」

 

 

おれはカン十郎の顛末を伝えた。

ルフィの方も鯉に掴まって上る途中に他の連中と逸れたようだった。

取り敢えず花の都を目指そうという話になり、歩き出そうとした時、

 

 

「見つけた」

 

「・・・くいな」

 

「お前!」

 

 

できれば会いたくなかった。

目立つことになるし、カン十郎の件もある。

正直まだ整理がつかない。

 

 

「エースを助けてくれてありがとう!

でもカン十郎のことは許せねえ!」

 

「そっか。

わたしも戦いに来たわけだしちょうどいいね。

ゾロもやるんだよね?」

 

「当たり前だ」

 

 

だが、ルフィの言う通り、許すわけにはいかない。

おれは刀を構えた。

 

あの時とは違い、ルフィと一緒なら半々。

いや、若干有利だろう。

 

取り敢えず一度ぶちのめす!

話はそれからだ。

 

 

「おまえの強さは知ってる!

最初から全力だ!ギア4!!

 

ゴムゴムのJET大蛇砲!!」

 

「三刀流 千八十煩悩鳳!!」

 

 

ルフィの速い一撃とおれの飛ぶ斬撃。

それを、

 

 

「覇王抜刀術 等活」

 

 

一振りで薙ぎ払われた。

 

 

「うおっ!?」

 

「くそっ!」

 

 

やっぱり強い。

分かっていたことだが。

そして、たまにルフィがやる威圧する覇気を感じる。

しかもそれはくいなからではなく、くいなの刀から感じる。

なぜだ?

 

 

「ルフィくんもゾロも、もったいないね」

 

「・・・なんだと?」

 

「私と君たちの覇気にそこまでの差は無いよ。

でも、私の攻撃のほうが先に届くから、さっきみたいに弾かれる。

なんでか分かる?」

 

 

くいなはそう言って刀を振る。

すると、地面に大きな切り込みが入った。

刀が地面に触れていない。

飛ぶ斬撃でもない。

 

 

「私は覇気を通常より大きめに纏っている。

刀を強化するだけじゃなく、刀を覆うような感じでね」

 

 

言われて、思い出す。

カン十郎がやられた時、おれは確かに攻撃を防いだ。

なのにダメージを受けた。

不思議には思っていたが、そういう絡繰りか。

 

 

「コツとしてはゾロだったら刀に、ルフィくんだったら拳に、

体の他の部分から覇気を集中させるようにすることかな」

 

 

言われて、少し試してみる。

すぐに上手くいくものじゃないらしい。

 

 

「そして、あと一つ。

覇王色も攻撃に使えるんだよね。

今話したように、纏えるんだよ。

カイドウやビッグマム、白ひげもその力を使ってたんだよ」

 

「白ひげのおっさんも?」

 

「どうしてそれを教える?

このまま知らない技術で圧倒すればいいだろ。

これまでみたいに」

 

 

こいつは出会った時から覇気を知っていた。

どうしてそんなに情報通なのか、未だに分からない。

錦えもんたちとは逆で、未来から来たんじゃないかと疑うほどだ。

 

 

「それじゃあつまらないでしょ?

ほら、私は君たちの仲間を殺したんだよ?

ルフィくんにカン十郎の死に際を教えてあげた?」

 

「てめえ!!」

 

「・・・随分下衆になったな。

この2年なにがあったんだか」

 

「前も言ったでしょ?

私に勝ったら教えてあげるよ」

 

 

ルフィは怒っているようだが、おれは少し疑問を覚えた。

さっきの話。

あれは明らかに必要なかった。

おれたちがそれを今から試して強くなるだけだ。

 

くいなが強いとはいえ二対一。

もし本人の言う通りおれたちの差がそれだけなのだとしたら、勝つのはおれたちだ。

 

それに、なんでカン十郎だった?

あの場所にはモモの助も居た。

ロビンもだ。

 

それにカン十郎を斬ったあとは他の連中を狙わなかった。

なにかがおかしい。

詳しく聞く必要がある。

 

まあどっちにしろ、勝たなきゃ始まらんな。

 

 

 

「「いくぞ!!」」

 

 

 

 

 

 

 




くいなはとある人物と協力してます。
ゾロの居場所も彼女から教えてもらいました。
さて誰でしょう?
・・・いや、バレバレか。

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