円谷幸吉さん自死記事、提訴へ

　１９６４年東京五輪男子マラソンの銅メダリスト故円谷幸吉さんを「自殺に追い込んだ」と雑誌で名指しされた元上司の遺族が、記事は事実と違い名誉毀損だとして、出版元の宝島社（東京）側に計１１００万円の損害賠償などを求めて近く東京地裁に提訴することが８日、分かった。

　元上司は、自衛隊体育学校の元学校長。

　訴状によると、雑誌は２０２０年１月に発行された「別冊宝島　Ｓｐｅｃｉａｌ　真相戦後の昭和怪事件＆スキャンダル」。記事は「円谷幸吉を自殺に追い込んだ人物」と題し、元上司の実名を記載した。

　宝島社は「訴状が届いておらず、現段階で答えられることはない」としている。