指揮＝セバスティアン・ヴァイグレ（常任指揮者）／Conductor= SEBASTIAN WEIGLE（Principal Conductor）

2019年4月から読響第10代常任指揮者を務めるドイツの名匠。ベルリン生まれ。82年からベルリン国立歌劇場管の首席ホルン奏者として活躍後、指揮者に転身。2003年にフランクフルト歌劇場でR.シュトラウス「影のない女」を振り、雑誌『オーパンヴェルト』の年間最優秀指揮者に選ばれた。04年から09年までバルセロナのリセウ大劇場の音楽総監督を務め、08年からフランクフルト歌劇場音楽総監督の任にある。同歌劇場は『オーパンヴェルト』の年間最優秀オーケストラや年間最優秀歌劇場に輝くなど、その手腕は高く評価されている。バイロイト音楽祭、 ザルツブルク音楽祭、ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、ベルリン放送響、ウィーン響などで活躍している。

ピアノ＝辻󠄀井伸行／Piano= NOBUYUKI TSUJII

世界を舞台に活動し続ける日本を代表するピアニスト。テレビなどにも出演し、国民的アーティストとして人気を博している。2009年アメリカのヴァン・クライバーン国際コンクールで日本人初優勝。05年ショパン国際コンクールでのポーランド批評家賞など受賞多数。アシュケナージ指揮ベルリン・ドイツ響やゲルギエフ指揮マイリンスキー劇場管などとたびたび共演するほか、アメリカのカーネギーホールなど世界の一流ホールでリサイタルを開き、国際的な活躍を遂げている。日本でも読響をはじめとする国内主要楽団と共演するほか、ユロフスキ指揮ロンドン・フィルやペトレンコ指揮ロイヤル・リヴァプール・フィルなどと国内ツアーを行い、好評を博している。

管弦楽＝読売日本交響楽団／Orchestra =Yomiuri Nippon Symphony Orchestra

1962年、日本のクラシック音楽の振興と普及のために読売新聞社、日本テレビ放送網、読売テレビのグループ3社を母体に設立。2019年4月、第10代常任指揮者にヴァイグレが就任。現在、名誉顧問に高円宮妃久子殿下をお迎えし、東京・サントリーホールなどで充実した内容の演奏会を開催している。17年11月にはメシアン〈アッシジの聖フランチェスコ〉（全曲日本初演）が好評を博し、『音楽の友』誌の「コンサート・ベストテン」で第1位となったほか、サントリー音楽賞を受賞。演奏会などの様子は日本テレビ「読響プレミア」で放送されている。

コンサートマスター＝長原幸太／Concertmaster= Kota Nagahara

広島県呉市生まれ。東京芸術大学、ジュリアード音楽院で学ぶ。日本音楽コンクール最年少優勝。2006年から12年まで大阪フィル首席コンサートマスターを務めた後、14年読響コンサートマスターに就任。読響の“司令塔”として、オーケストラを熱くリードしている。