藤井聡太先生の活躍をニュースで見て、将棋に興味を持ちました。自分も遊んでみたいけど、ルールがむずかしそうで理解できるか不安です。
こんな悩みを解決できる記事です。
この記事では「将棋普及指導員」(日本将棋連盟公認のインストラクター資格)として、初心者向けの将棋教室を開いているぼくが、将棋のルールをていねいに解説します。
この記事を読めば、ご家族やコンピューターを相手に、今日から将棋でワイワイ楽しめますよ!ぜひ最後までおつきあいください。
もくじ [かくす]
将棋のルールはたったの5つ
最初におぼえることはたったの5つ。それが以下です。
- 駒を動かす
- 駒を取る
- 駒を打つ
- 駒を成る
- 詰み
1つずつていねいに解説します。
将棋のルール①:駒を動かす
将棋は「将棋盤」と「駒」を使って2人で遊ぶゲームです。駒は全部で8種類。名前と動かし方がちがいます。駒を一覧でまとめたものが下図です。
まずはがんばってこれを覚えましょう。
特に「金将」と「銀将」の区別がむずかしいですが、「金のポストに銀のかめ」で覚えられます。
駒の動かし方は動画でも解説しています。ぜひあわせてご覧ください!
将棋のルール②:駒を取る
自分の駒がすすめるマスに相手の駒があれば、取れます。
取れるのは相手の駒だけです。自分の駒は取れません。
将棋のルール③:駒を打つ
取った駒は、自分の番に好きな場所に打てます。
「次にどこにも行けない駒」は打てません。たとえば、1段目に歩や香を打ったり、2段目に桂を打つのはダメです。
将棋のルール④:駒を成る
将棋には陣地があります。むこうがわ3段目までは相手の陣地。こっちがわ3段目までは自分の陣地です。将棋では、以下2つのときに駒を裏返ってパワーアップできます。
・自分の駒があ相手の陣地に入るとき
・相手の陣地に駒を打って、次に動くとき
このパワーアップを「成る」(なる)といいます!
将棋の駒は成ると動き方が変わります。まとめたのが下図です。
最初のうちは「3段目以内に入ったら成る」とおぼえてOKです!
将棋のルール⑤:詰み
将棋は相手の玉将(ぎょくしょう)を「どこにも行けない状態」にしたら勝ちです。この図を見てください。
相手の玉将が逃げられるマスは全部で4つありますが、どこに行っても、自分の金で取れます。また相手が自分の金をとっても、歩で玉将を取り返せます。
つまりこの局面は、相手の玉がどこにも行けません。将棋の言葉ではこれを「詰み」といいます。
将棋はこのように先に相手の玉を詰ましたら勝ちです。
将棋のやり方がわかったら、すぐに遊んでみよう!
細かなルールや反則は他にもいろいろありますが、ここまで知っていれば今日から将棋で遊べます!
ご家族や友人に将棋を指せる人がいるなら、将棋盤と駒を買って指しましょう!100円ショップやAmazon・楽天で手に入りますよ!
1人で楽しみたい人は、無料のスマホアプリ「ぴよ将棋」がおすすめ。下の画像のように、相手をレベル1ひよこ、ハンデを【入門むけ】王vs飛角Lv1に設定してスタート!
勝てるようになったら、少しずつコンピューターや手合割(=ハンデ)のレベルをあげていきましょう。
ちなみに将棋で遊ぶことを「指す」と言います。「打つ」ではありません。
将棋のルールをマスターして1手詰めにチャレンジしよう
ここまでこれば、立派な将棋プレイヤーです!ルールをマスターできたら、次は詰将棋にチャレンジしましょう。
詰将棋とは、相手の玉将を詰ます練習問題のこと。初心者は1手で相手の玉将が詰む「1手詰め」からスタートしましょう。
1手詰めの問題はぼくのYouTubeチャンネル「ぺんぎん将棋教室」でたくさん紹介しています。ぜひご覧ください!
本格的に将棋をはじめる方は、以下の記事も参考にしてください!
おわり。