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「アクセス解析」を見ると、変わらず「東大附属」に関する情報を読む人の多さに驚く。さすが、入試倍率 5.3倍(2021年度・一般選抜・一般児)の競争率を持つ学校である。
「東大附属」は、一般的な中等教育学校ではないので、出てくる情報が、ほぼない。
学習塾は、水道橋にある「大原予備校」くらいしか専門的な対策を行っておらず、大原へ通ったからと言って合格できるわけでもない。東京の私立中学校合格者は、「SAPIX」「早稲田アカデミー」「四谷大塚」「日能研」の「4大学習塾」だけで、合格者の半数、4万人を出す。この典型例に当てはまることなく、入試傾向は毎年変わるため、受験対策はできず、過去問は役立たない。保護者の知る受験対策は、何も役立たない受験になるのだ。
それ故に、合格者の偏差値は(特別に)高くはなく、偏差値50台となる。偏差値70でも不合格になる受験生がいる一方で、偏差値40の合格者もいる。まさに「偏差値50の名門校」と言えるだろう。
「東大附属」は、教育学部直属の研究校のため、偏りある生徒を嫌う。偏りがあると、研究の意味がない。そのため、ブロードに(幅広く)生徒を募集する必要があるのだ。
この偏差値は、進学時に影響するため、卒業生の進路先を見ても、有名大学への進学者数は少ない。「偏差値50の名門校」は、計量的にも立証されているのだ。この点が、筑波大附属や学芸大附属と異なる。筑波も学芸も、トップ生で有名大学合格者は、皆、有名塾でお勉強をしているから合格しているだけなんだけれどね。
東大附属には「卒業研究」という「学問の武器」があるので、この武器を最大限に活用し、AO入試や、推薦入試で、入試を突破してもらいたい。それが、君たちが2年間の青春を費やした「汗」と「涙」と「寝不足(?)」の結晶なのだから。それため、「卒業研究」は、計画的に、地道に、労を惜しまず、おカネを使い、先生を恐れずコキ使い、同輩のチカラを借り、完成させよう。私も6年生の卒業研究は必ず目を通しているが、どの研究も力作揃いで、つくづく、『学問の世界は美しい』と感じます。学問の中に美しさが、美しさの中に学問があることを、18歳までにキチッと学んでもらいたい。それが、君たちの血となり肉となり財産となり、東大附属に学ぶ唯一にして、最大の理由なのである。

東大附属への入試に関しては、私が受験生の親なら、迷わず、東大附属へ寄附をするだろう。東大附属は専用の寄附金口座を準備し、「1口・5,000円を2口以上」「寄附金控除」の解説まで丁寧にしている。学校の先生って、保護者が思う以上に、寄附金にシビアである。自分たちは1円も寄附をしないのにね。誰が、いくらの寄附をしたのか、覚えている。見知らぬ人でも、寄附してくれる人の名前はしっかり覚え、忘れない。学校説明会で名前を出せば『いつもご寄附をいただきありがとうございます』と、普段は挨拶をしない東大附属の教員たちも、丁寧なお礼を述べること間違いなし。(ちなみに、我が慶應義塾大学への寄附金は「1口・1万円を3口以上」)
東大附属の教員は、東京大学の職員なので、私立校と同じく「転勤」も「移動」もない(非常勤は任期付有期制)。同じ教員が、ずっとそこにいる。その人たちの前で『私が寄附をしました!』『息子(娘)が受験をします。よろしくお願いします!』と、大きな声で言いましょう。ボディーブローが決まり、ノック・アウト確実です。

入試には、いくつも「抜け道」がある。東大附属にも「双生児枠」がある。東京大学には「推薦入試枠」がある。共学校は「男女比率」を考慮し合格者を選ぶ(女子だけが低い合格率にはならない)。東京大学は法人化され、国からの助成金が減らされ、学校運営はひっ迫している。それ故に、寄附してくれる人を大切にする。国立校も、おカネに関しては、私立校と同じ姿勢を持つようになった。国家・国民のために「官僚養成校」として設立された東京大学が、寄附金を重視するようになった。私学育ちの私には、考えられないことです。日本国ほど柔軟性が高く、変化に富み、価値がガラっと変わる国を、私は見たことがない。私なら、ここを狙うかなって。



もう1つも、変わらず、「イーストウインド」に関する項目。
zawazawaの掲示板を見ても、1ヵ月以上、書き込みがない。ニュージーランド人のみならず、在留邦人も、イーストウインドの存在を忘れてしまった。イーストウインドの田中に世話になった在留邦人からすると、イーストウインドを消し去ることで、自分の「黒い過去」も消える。「黒い過去」は、消したいよね。

2019年8月から2020年7月の間に、ニュージーランド国内では、19件の詐欺事件が立件された。そのうちの1件がイーストウインドの詐欺事件である。被害額は 4,500万ドル(45億円)と、突出して高いが、ニュージーランドでこの詐欺事件を知る人はいない。

映画監督のピーター・ジャクソン(映画「ロード・オブ・ザ・リング」を作った人で、ニュージーランドでは珍しい大金持ち)の事務所に勤務していた元従業員が、ジャクソンが所有する飛行機を無断で売却した詐欺・横領事件でも、被害額は、わずか200万ドル(2億円)である。わずか、2億円の詐欺・横領事件は、ニュージーランドで、連日、大報道されたが、その22倍の被害額であるイーストウインドの45億円巨額詐欺事件を知るニュージーランド人は1人もいない。これが、ニュージーランドにおける邦人社会の現実である。

イーストウインドの田中にお金を出してもらい実質的なイーストウインドの下請けであった「ニュージーランド大好き社」の 野澤哲夫 社長 も、無言を貫いている。「キリスト教の知恵の宝庫」と言われる「箴言(しんげん)」に『言葉(ことば)が多(おお)ければ、とがを免(まぬ)かれない、自分(じぶん)のくちびるを制(せい)する者(もの)は知恵(ちえ)がある』(箴言10:19)と、有名な格言がある通り、「発言」は時に不幸を招くことを、野澤社長は熟知している。さすが、神のご加護の下にあるニュージーランド在住者です。
ニュージーランド大好きの「お助け質問箱」に、あれだけイーストウインドに関する書き込みがされても、野澤哲夫 社長が「無言」を貫くのには、理由があるのだ。

こーいうときに、「日刊ニュージーランドライフ」の長田雅史は出てこない。野澤社長を含む「まったく良い評判を聞かない怪しい4人」で本を出し、あれだけ宣伝を繰り返した長田雅史が出てきて『野澤さん、あんた、田中と一緒に悪いことやってんのか?』『邦人社会に悪影響だから、やめてください』って言えばいいのにね。それは絶対に言わない。それが、邦人社会の、深く、暗く、貧しい、闇社会なのだ。

田中が生きていた時から田中を批判し続けたのは、世界中でこの私1人だけ。

田中を知る人ほど田中を批判しない。田中で「損」をした人よりも、田中で「得」をした人の方が圧倒的に多いからだ。ニュージーランド人は、田中で「損」をしていない。「損」をしたのは田中に騙された日本人だけ。ここが言葉では上手く説明できないが、ニュージーランド社会が日本を判断する材料である。これだけ巨額の詐欺事件でも、ニュージーランド政府も、日本政府も、外交問題として扱わない。外交関係の良い両国は、この問題を外交課題にしたくない。たった2億円の詐欺・横領事件を朝から晩まで報道するニュージーランドと、自分たちに被害がなければ45億円の巨額詐欺事件(ニュージーランド国内で起きた詐欺事件では過去2番目の被害額)を無視するニュージーランド。ニュージーランドにおける邦人社会は「お客様社会」なのである。「お客様」のやったことは自分たちに関係ないと、ニュージーランド人は判断する。田中経由で永住資格を取得した在留邦人は『永住権は国籍と同等の価値』『高卒の自分でも永住権がとれた』『僕は偉い、神なんだ』と、いつものバカ騒ぎで、おめでたいことです。長田雅史に至っては、永住権取得時に義務付けられている英語試験の成績を提出していないんだから、『ニュージーランドは地上の楽園』って、そりゃ、言いますよ。

東京大学同様、ニュージーランドにも、いろいろな「抜け道」がある。正面突破できない時は「抜け道」を使えばよい。私も、カンタベリー大学入学時は、義務付けられている英語試験の成績は提出していないけれどね(なぜなら、成績上位10%に給付される「全額給付型奨学金審査」に合格していたので「ニュージーランド政府が認めた成績優秀者に無駄に費用の掛かる英語試験は必要ない」と、一筆書いて提出したら、『その通り』と、あっさり通った(が、「国籍」を理由に奨学金は1セントも給付されていない))。

私は、この両方の「肌感覚」と「空気感」が理解できるので、何か問題が起きると真っ先に私が怒られる。人間は、誰に、何を言うと、どうなるのか、無意識に考えている。語学力が弱く、現地の生活習慣がわからず、文化の歴史も異なる在留邦人に、現地の民は真面目な話はしない。全部、話のわかる私のところにやってくる。在留邦人が『ニュージーランド人は細かいことを言わない』『ニュージーランドに来て心が軽くなった』と、よく言うが、それは「よくある間違い」である。ニュージーランド人は、お勉強ができないけれど、バカじゃない。在留邦人より、遥かに賢い。誰に、何を言うと、どうなるのか、そのくらいは判断できる。英語がわからない、いつもニコニコ、ヘラヘラしている在留邦人に真面目な話はしない。無駄だから。だから、在留邦人に言わないだけ。日本人の苦情も、韓国人の悪口も、難民差別も、全部、私のところにやってくるのには理由がある。私だけは、その話の意味がわかるからね。

ニュージーランド人は、アンガーコントロール(怒りの制御)ができない。一度、怒り出すと、誰かに不満をぶつけ、暴力で怒りを発散するまで止まらない。ニュージーランドでは、女性の3人に1人、男性の10人に1人が、家庭内暴力、または、性的暴行を受けている。この発生比率は、先進国の中で、最悪である。その最初の矛先は「全てを理解する」この私だったというわけ。だから、私が一番最初に怒られる。訳のわからないことで怒られる。『私は何もしていないのに』『惨めで、惨めで、惨めな高校生活』だったなって。ニュージーランドで惨めな高校生をやっていた25年前を、毎日、思い出す。私のニュージーランドの記憶って、怒られ続けた記憶しかない。

2020年12月、台湾の「エバー航空」に勤務するニュージーランド人パイロット(機長級・男性)が、新型コロナウイルスに感染していたにも関わらず、会社に義務付けられた感染予防策を講じることなく、会社へ虚偽の報告を行い、同僚パイロット2名と、知人1名に、コロナを感染させた。台湾では、2020年4月12日以来の市中感染が報告され、不名誉な事態へ発展した。ニュージーランド人パイロットは懲戒解雇され、100万台湾元(370万円)の罰金刑となった。これ、台湾では知らない人はいない大ニュースであり、ニュージーランド国内でも大々的に報じられた不名誉な事件である。あまりにも地域社会への影響が大きく、中華民国総統府とニュージーランド政府は、この懲戒解雇されたニュージーランド人パイロットの氏名を公表していない。一般的にニュージーランドでも、懲戒解雇された人物の氏名は公表する(ピーター・ジャクソンの事務所に勤務していた元従業員も実名公表されている)。この事件はあまりに影響が大きすぎるが故に「報復」「殺害」される危険性が高く、氏名を公表できないのだ。
しかし、反日思想の塊である在留邦人から、このニュージーランド人パイロットを批判する発言はなく、無言を貫いている。それでも、反日思想の塊である在留邦人は、決して、「ニュージーランドの黒い現実」を口にしない。わかるかなー、この感覚。これが、在留邦人の本当の姿であることを。

ニュージーランドの人なら誰もが知る有名な諺(ことわざ) "Speech is silver, silence is golden"(発言には銀(ぎん)の価値があり、無言は金(きん)の価値がある)を、お勉強のできない在留邦人が知っているとは思えないが、犯罪者しかいない在留邦人は、DNAの中に、悪いことをするプログラムと、悪いことをした時に何も言わないプログラムが組み込まれていると、性格の悪い私は疑っている。私を支持する「サイレント・マジョリティー」は、この意味、100%わかるはず。『在留邦人って、そーだよなー』『あいつらは、悪いことしかやらない』ってね。

2020年7月、モーリシャス沖で座礁し石油流出を起こした「わかしお座礁石油流出事故」では、貨物船を借り受けただけの商船三井をあれだけ叩き(操縦していたのはインド人船長とスリランカ人副船長)、日本政府をあれだけ批判し続けた在留邦人の姿は見られない。原発事故が起きた時も、まったく同じ反応。新型コロナの時も、まったく同じ反応。私には在留邦人の行動が手にとるようにわかるので『あー、惨めで、惨めで、惨めなニュージーランド生活』だったなって。

やっぱり私のニュージーランドの記憶って、『怒られ続けたこと』と『惨め』の2つしかないのだ。