：デイリーポータルZ：つめた～いは一体何度か

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ロマンの木曜日

「つめた～い」は一体何度のことを指すのか調べます。

今の季節、ことある事に押してしまう自動販売機の「つめた～い」ボタン。ところでこの「つめた～い」とは一体何度のことなのか？

ちなみに自動販売機に「つめた～い」と表記されているのは、ポッカ、伊藤園、キリン、アサヒ、サッポロ、コカコーラの６社。この６社の飲み物の平均温度を測り、「つめた～い」が何度であるかを調べます。

果たして「つめた～い」は「つめたい」や「ＣＯＬＤ」よりもつめた～いのか？それでは早速計測開始！

（text by 岸川祥子）

今回の調査は至って簡単。

まずはこのようなデジタルの温度計を用意して…

「つめた～い」の自販機で飲み物を買い…

飲み物が温まらないよう大急ぎでふたを開けて…

測るだけ!!

ちなみに飲み物はすべて水(ペットボトル入り)を使用。こうしてあちこちで温度を測定した結果がこちら↓

「つめた～い」測定結果

ポッカの「つめた～い」　６．７度

伊藤園の「つめた～い」　２．９度

キリンの「つめた～い」　３．２度

アサヒの「つめた～い」　４．７度

サッポロの「つめた～い」　４．６度

コカ・コーラの「つめた～い」　３．２度

外気温や充填されてからの時間などによって多少誤差はあると思いますが、とりあえず上記のような結果に。２．９度～６．７度と結構数値がバラついてます。ちなみにこれらの数値を平均すると…

つめた～いは４．２度

という結果が！「つめた～い」という字面から勝手に０度ギリギリを想像していたのですが、結果は案外普通な数値。それでもこの日の気温が30度近かったので、水はめっぽうおいしかったです。

その他の自販機の温度調べ

参考までに他の水の温度も調べてみたのでご紹介を。まずは「つめた～い」以外の表記の自販機。

ダイドーの自販機は「つめたい」と表記　温度は５．３度

サントリーの自販機は「ＣＯＬＤ」と表記　温度は１．２度

ほとんどの自販機は「つめた～い」表記を採用していますが、この２社だけは「つめたい」「ＣＯＬＤ」と独自路線。しかもサントリーは１．２度とかなり冷え冷え。（でも肝心の自販機の写真を撮るのを忘れました。すみません…）

コンビニの飲み物の温度調べ

続いてはコンビニで売ってる飲み物の温度。自販機とどっちが冷たいのか、いざ勝負！

コンビニの冷たい飲み物の温度は「８．８度」

コンビニの温かい飲み物の温度は「５８．５度」

答えは一目瞭然。コンビニの冷たい飲み物の温度は８．８度。自販機より４度以上も高めです。原因はおそらく会計時の温度上昇にあるのではないかと。

ちなみに自販機の「あったか～い」がこの時期見つからなかったので、代わりにコンビニのＨＯＴドリンクの温度も測定。こちらは５８．５度。風呂より熱く、カップラーメンよりぬるい何ともリアクションの取りづらい数値です。

家の水の温度調べ

続いては家の水道の水と冷蔵庫の水。がっかりするような結果です。

水道水の温度は２８．１度。外の気温とほぼ同じ。

冷蔵庫の水の温度は１９．１度。え…そんなに高いの？

子供の頃、水浴びをして「きゃー！つめたーい」なんて言い合ってた水道の水。測ってみると外の気温とほぼ同じ２８．１度。子供の頃のあれは錯覚だったんでしょうか？

また、冷蔵庫に入ってる浄水ポットの水も１９．１度と、冷蔵庫が壊れてるんじゃないかと思うような数値。自販機で売るとしたら表記は「ぬる～い」になると思います。

氷を入れた飲み物の温度調べ

さて、最後は氷が入った飲み物の温度調べ。氷の威力に驚かされます。

紙コップのドリンクの温度。氷が入っているため－０．１度。

旅館のミニポットに入った氷水の温度。－０．３度。

亀田戦が始まる前、暇つぶしに測ってみた紙コップのドリンクの温度。飲んでるときはあまり冷たく感じなかったんですが、氷が入っていたせいか温度はマイナス０．１度。

さらに旅館によくある氷水入りのポット。５時間くらい放置されていたにもかかわらず、温度を測ってみるとこちらもマイナス０．３度とかなり低温。氷って大事なんですね。