ガーシーで話題に…現役アテンダーが語る”アテンドの見返り”とは
ガーシーの暴露によって、その存在が明らかとなった”アテンダー” 彼らが芸能人と繋がる方法とは.......
「そこが難しいところなんですが、どんなに気をつけていても情報が漏れることはあります。その点でもガーシーさんは凄いですよね。店の存続にも関わりますから、私たちも女の子はかなり厳しくチェックし、指導しています。店内では撮影禁止です。秘密を守れない女の子はもちろん出入り禁止にしますし、地方のような狭い地域では、横のつながりで他の店も出入り禁止にしちゃいますから、女の子の方もそんな危険なことはしません。身元も確認してますからね。年齢も絶対です。証明できるものを見せてもらって年齢確認もします。未成年の女の子を入れたら、一発でアウトですから」(X氏)
女の子の中には、若手アイドルグループに所属する女性アイドルもいたという。
「芸能人の女の子の場合は、さらにタクシー代を渡します。例えば、若手アイドルグループの子たちなんて本当にお金を持っていませんから、タクシー代の額でどのアテンダーの店に行くか決めている子もいました。その中でガーシーさんはやはり別格だったみたいで、『ガーシーさんだと安全だし、物凄く気前がいい』って大人気だったそうです」(X氏)
ここまで聞くと、芸能人にとってアテンダーは、ただで遊ばせてくれる都合の良い人だが、アテンダーにとって芸能人を世話することの見返りとは何なのだろうか。
「アテンドでお金を稼ぐことはできません。ガーシーさんもアテンドでお金を得ていたわけではありませんよね。大勢の芸能人と知り合いになって自分の店に来てもらえば、お金も落としてくれますし、お店の宣伝にもなります。『あの店で遊んでも安心だ』という噂が流れれば多くの芸能人が来てくれるようになります。売れていない芸能人には“お財布”になってあげたり、タダで飲ませてあげたりしますが、そういう子が自分のお金で遊べるようになったら、自分のお店でお金を落としてくれます。『損して得取れ』ですよ。アテンダーはまずお金を持っていないとできません」(X氏)
女の子と遊びたい芸能人にとってアテンダーはなくてはならない存在なのだが、ガーシーの“暴露”によってその形態を変えることを余儀なくされているという。
「ガーシーさんの暴露が始まって、芸能事務所の社長やマネージャーからめちゃくちゃ電話が来ました。内容は“うちのタレントはヤバいことやってないよね”というようなもので、戦々恐々となっていましたね。同時に、『絶対に店では遊ばせるな』と、何度も釘を刺されました。
コロナの影響もありますけど、仕事はもちろん、以前であればプライベートで福岡に遊びに来ていた若いアイドルや若手俳優が全く来なくなりました。そういう子たちが来ることで繁盛していたバーは立ち行かなくなりました。僕が経営している店の何店舗かは、普通に誰でも入りやすいガールズバーとか飲食店に変えたました。これからは、アテンドと言っても食事に連れて行ったり、キャバクラに連れて行って楽しんでもらうしかないと思いますよ」(X氏)
ガーシーのようなアテンダーと呼ばれる人たちのおかげで、これまで多くの芸能人たちが気兼ねなくガス抜きができた。中にはガーシーに暴露されたような遊びをしていた不良芸能人も少なくなかっただろう。その尻拭いをしてきたのも彼らだった。決して表舞台に出ることのない存在だったはずが、ガーシーの暴露によってその存在が世間に知られ、また彼らと一緒に遊んでいた芸能人は“秘密が暴露されるかもしれない”という危機感を持っているという。
「これまでもアテンダーと付き合うことは歓迎していませんでしたが、内緒で一緒に遊んでいたタレントはいました。今後はもっと厳しくしないといけませんが、遊んでもいいけどせめて秘密を握られるようなことはするな、と言いたいですね」(大手芸能プロ幹部)
この先、芸能人が安心して“悪い遊び”ができる場所も機会も極端に減りそうだ。
取材・文:佐々木博之
宮城県仙台市出身。31歳の時にFRIDAYの取材記者になる。FRIDAY時代には数々のスクープを報じ、その後も週刊誌を中心に活躍。現在はコメンテーターとしてもテレビやラジオに出演中