女神「勇者なんているわけないじゃん!それ全部みんなの幻想だから!」 作:うつせみ
1:名無しの市民
ここは聖女さまを語るスレです。
勇者様を讃えるのは控え、聖女さまの偉業を語りましょう。
希望を捨ててはなりません。
11:名無しの市民
聖女なんていない
12:名無しの市民
うん、いない
13:名無しの市民
クラス名鑑に載ってない(笑)
14:名無しの市民
そもそも『聖女』なんてクラスが無い
15:名無しの市民
これが現実
16:名無しの市民
悲しいけれど本当のこと
18:名無しの市民
勇者様は?
19:名無しの市民
は? いるに決まってるだろ?
20:名無しの市民
勇者様バンザイ! 勇者様バンザイ!
23:名無しの市民
つ【クラス名鑑】
24:名無しの市民
はい、載ってませんがそれが何か?
25:名無しの市民
記入漏れだろ
あの女神が用意したものやぞ
27:名無しの市民
そもそも自ら創世記で勇者を語っていたのに
「クラス名鑑に載ってないじゃん!」はほんと草
29:名無しの市民
あれは全部女神の妄想だった
はっきりしてんだね
30:名無しの市民
勇者は妄想
……でも勇者様は?
31:名無しの市民
いる!
32:名無しの市民
いた!
33:名無しの市民
見た!
34:名無しの市民
勇者様バンザイ! 勇者様バンザイ!
38:名無しの市民
勇者様はクラスを超越されたお方なので
39:名無しの市民
勇者様「クラス制限って何? 食べられるの?」
40:名無しの市民
すみません食べ物じゃないんです……
41:名無しの市民
剣→わかる
杭→なくはない
看板→は?
42:名無しの市民
どういうクラスとスキルなら装備可能なのかマジで知りたいわ
44:名無しの市民
俺が思うにたぶん勇者様は聖女さまと同じ加護無し
だから元から装備とかしていない
45:賢者
検閲しました。
46:名無しの市民
おつかれっす賢者さま!
47:名無しの市民
さーせんっしたあ!
二度と勇者様のことは探りません!
48:賢者
推理するのは構いません。
しかし答えを教えるのはやめてください。
それとここは聖女スレなので方針に沿った書き込みをお願いします。
50:名無しの市民
うおお、つまり当たりってことっすか!
よっしゃあ! さーせん!
52:名無しの市民
どういうこと?
53:名無しの市民
初心者はROMれ
55:名無しの市民
そのうち気付く
56:名無しの市民
しかし賢者さまって聖女さまのこと好きだよな
57:名無しの市民
噂では昔からの親友だからな
58:名無しの市民
でもどっちが勇者様の役に立ってるかで争ってそう
60:名無しの市民
俺は聖女さま派
61:名無しの市民
俺も聖女さま派
62:名無しの市民
解放民はみんな聖女さま派じゃないの?
63:名無しの市民
解放民じゃない奴はここにはいない
64:名無しの市民
支持率百パー
65:名無しの市民
だよね
ところで『聖女』っているの?
66:名無しの市民
いない
67:名無しの市民
クラス名鑑「だから載ってないってば!」
68:名無しの市民
残酷な現実
70:名無しの市民
なら聖女さまは?
71:名無しの市民
いる!
72:名無しの市民
いた!
73:名無しの市民
会った!
77:名無しの市民
これたまに見るけどどういう流れなん?
78:名無しの市民
かつての女神への嫌がらせ
80:名無しの市民
聖女『勇者様はいます! 希望を捨ててはなりません!』
女神『嘘つきは破門です! 後悔しながら生きなさい!』
81:名無しの市民
即破門ワロス
82:名無しの市民
実質の死刑宣告
83:名無しの市民
いや、死刑より質が悪いぞ
死刑はすぐ死ねるだけマシ
85:名無しの市民
人としての恩恵を一切受けられず、見付かれば嫌悪と共に石を投げられる惨めな獣として生きなきゃいけない……つらい
87:名無しの市民
罪人が受けたのを見たことあるけど
マジで足で立つことすらできなくなってたわ
89:名無しの市民
普通はそのまま四足歩行で泥水を啜ったり虫を食べたりしながら生きるようになる
90:名無しの市民
そして屍になる
91:名無しの市民
クラスもスキルも無い
レベルゼロの恐怖
92:名無しの市民
聖女さまも這って街から出て行ったんやで
93:名無しの市民
女神は絶許
95:名無しの市民
元はどこにでもいる普通の女の子だったのにね
97:名無しの市民
女神に口答えしたばかりに……
98:名無しの市民
そんな状態にも関わらず決して挫けず世界を放浪し、魔族に支配された人々に勇者の存在を告げて巡るんだから聖女さまはえらいよ
100:名無しの市民
希望の聖女さま
101:名無しの市民
女神より信仰されてる女の子
102:名無しの市民
女神よりも女神っぽい女の子
103:名無しの市民
女神「絶望だよぉ……」
聖女「希望を捨ててはなりません!」
104:名無しの市民
それな
105:名無しの市民
クラスもスキルもレベルも剥奪されてんのに何で生きてられたんだろ……
106:名無しの市民
追い掛けた賢者さまが介抱した説を推す
108:名無しの市民
徘徊してたのが魔族の支配地域だからじゃね?
魔族は加護の有無で人間かどうか判断しないし、そこにいる人間は獣ごときに構ってる余裕がない
110:名無しの市民
魔族「勝手に出歩いてる奴は全て殺す!」
生きていられた理屈になってない件
113:名無しの市民
そんなの簡単だろ?
聖女「希望を捨ててはなりません! 勇者様がいます! 今にもこの街は救われます!」
魔族「勇者だぁ? そんなもんがどこにいるってんだよぉ? ぶっ殺す!」
勇者様「呼んだ?」
114:名無しの市民
勇者様バンザイ! 勇者様バンザイ!
115:名無しの市民
勇者様バンザイ! 勇者様バンザイ!
118:名無しの市民
自身は絶望のどん底にいながら希望を訴える聖女さまマジ聖女さま
119:名無しの市民
人生のピンチ全て勇者様に救われてる聖女さますごい
120:名無しの市民
救われた人生を勇者様の布教に捧げる聖女さまえらい
121:名無しの市民
救われる→もっと布教しなきゃ→もっと救われる
この無限ループ感よ
123:名無しの市民
いや、それにしてもタイミング良すぎじゃね?
なんで行く先々で勇者様が都合よく現れるんだよ?
124:名無しの市民
火を付ける道具と水を汲む道具のコラボレーション
125:名無しの市民
俺知ってる
聖女さまは勇者様が次に向かう場所に先回りしてるだけ
127:名無しの市民
なんで動向が分かるん……?
130:名無しの市民
聖女さまだからだよ
132:名無しの市民
だから理屈になってない
133:名無しの市民
もういっそ一緒に行動したらいいのに
134:名無しの市民
世界統一軍「一緒に行動する?」
135:名無しの市民
お前ら後ろから追い掛けてるだけやん?
137:名無しの市民
そもそも世界統一軍なんてものは無い
138:名無しの市民
勇者様を応援し隊
139:名無しの市民
宴民
140:名無しの市民
応援隊は後ろから追い掛けるのがやっとなのに
あえて魔族の支配地に先回りするという偉業を何度も繰り返す聖女さまマジ聖女さま
141:名無しの市民
何度も(百回以上)
142:名無しの市民
聖女さま、実は擬似的に勇者様に追い掛けられてる状況を楽しんでる?
143:名無しの市民
それはあるかも
144:名無しの市民
先回り系のストーカー?
145:名無しの市民
むっちゃ笑顔で「勇者様っ!」って言うしな
146:名無しの市民
なお状況は魔族にコロコロされる寸前
147:名無しの市民
笑顔になるのも当然
150:名無しの市民
そりゃ百回以上も同じことしていれば勇者様の移動パターンも掴めるわな
151:名無しの市民
だからそれまでの百回が百発百中だった理屈になってねえんだよ!
152:名無しの市民
なら勇者様が魔族倒せるのはどういう理屈なんだよ?
153:名無しの市民
は、そんなの勇者様だからだろ?
154:名無しの市民
うん、その通りじゃん?
155:名無しの市民
ね?
156:名無しの市民
……もしかして聖女さまが先回りしていたのでなく、実は勇者様が追い掛けてた?
157:名無しの市民
え、まさか、そんな……
158:名無しの市民
納得はしたくないのに俺の中の勇者様像があり得るって答えてる
159:名無しの市民
勇者様ってお人が好いし
か弱い女の子が危険なところに向かってたら追い掛けるのは必然……?
160:名無しの市民
勇者様バンザイ! 勇者様バンザイ!
161:名無しの市民
勇者様バンザイ! 勇者様バンザイ!
162:名無しの市民
あれ、今しれっと検閲されてなかった?
163:名無しの市民
しっ、お黙り
165:名無しの市民
消されたか……
166:名無しの市民
このスレたまにこういうことあるからこわい
【聖女さま】
希望の聖女。
勇者様の伝道者。
女神より信仰を集めてる女の子。
勇者様が否定されたときに立ち上がり、女神の怒りに触れて加護を剥奪されるも、挫けず勇者様の布教に邁進した。
聖女さまが加護無し無職の女の子であることは周知の事実なので、女神の公式見解と合わせて「聖女なんていない」が合い言葉になっている。でも聖女さまはマジ聖女さま。だからすごい。に繋げるのが嗜み。
あえて言うまでもないが、この世界に聖女というクラスは無い。
【加護の剥奪】
クラスもスキルもレベルも失い、赤子同然となって獣より惨めな存在として生きることを余儀なくされる。以前までの世界なら当たり前に死んでいた。
しかし今現在、虫出身の魔王とか普通に生まれるハードモードな魔界がこんにちわしているので、つまりはそういうことである。
ちなみに普遍的な人間にとって加護の喪失は死より厭わしい根源的な恐怖を抱き、自ら加護を捨てることは絶対にあり得ない。あくまでこの世界はイージーモードなので、住民は女神を裏切れない仕様となっている。他ならぬ女神の意思によって剥奪されない限りは。