女神「勇者なんているわけないじゃん!それ全部みんなの幻想だから!」 作:うつせみ
1:名無しの市民
ここは勇者様の一挙一動に焦点を当て
如何に素晴らしき偉業が成されたかを語り合うスレです。
勇者様の存在自体を讃える場合は速報スレへ行きましょう。
8:名無しの市民
とりま速報の解釈から始めるか
10:名無しの市民
ふむ、そうだな
とりあえず勇者様がっ!
11:名無しの市民
いや、そこは飛ばせよ?
12:名無しの市民
勇者様がっ!
14:名無しの市民
なんで二度言うん?
15:名無しの市民
大事なことだから
16:名無しの市民
魔族四天王を抹殺(何百回目?)
17:名無しの市民
数多の手下を(手刀で)撫で切り
18:名無しの市民
敵陣を(単騎で)駆け抜け
19:名無しの市民
後方で指揮してた四天王を一刀両断(手刀)
20:名無しの市民
勇者様バンザイ! 勇者様バンザイ!
21:名無しの市民
ヒュー、さすがは勇者様だぜ
22:名無しの市民
相変わらず意味わかんない動きしてる
23:名無しの市民
勇者様じゃなければ思考が理解を拒んでたね
25:名無しの市民
なんで手刀なん?
武器いっぱいあるじゃん?
27:名無しの市民
勇者様の主武装だから
28:名無しの市民
真の英雄は武器を選ばないんだよ
29:名無しの市民
クラス制限で包丁しか装備できない俺には理解できない
30:名無しの市民
料理人おっす^^
31:名無しの武闘家
たぶん勇者様はモンク系
俺にはわかる
32:名無しの市民
でもお前手刀スキルあんの?
35:名無しの武闘家
それが結構頑張ってるのに身につかない
きっと勇者様はレベル300とかある
37:名無しの市民
レベル上限は100だけどな
40:名無しの市民
いや、勇者様は500くらいあるだろ?
食べる飯の量で大体わかる
43:名無しの市民
五人前は食べるから常人の五倍としてレベル500ってか?
その切り口は初めて聞いたな
45:名無しの市民
というか勇者様の食事量を知ってるだと?
46:名無しの市民
宴民かよ
47:名無しの市民
勇者様の後を付けては宴を開くストーカーだから宴民
48:名無しの市民
別名を勇者様を応援し隊とも言う
50:名無しの軍人
正式名称は世界統一軍なんだけど……
51:名無しの市民
世界統一軍なんてものは無い
52:名無しの軍人
そんなぁ……
54:名無しの農民
良いなぁ
俺も参加したい
56:名無しの軍人
農民とかは居られる土地が制限されてるから無理だよ
60:名無しの市民
はいはい、ここまでテンプレテンプレ
145:名無しの市民
敵魔族がこそこそ隠れてたとか言ってるけどさ
それ指揮官として普通だからって誰か女神に教えてあげるべきじゃね?
147:名無しの市民
勇者様は誰よりも前に出てるじゃん?
何なら誰よりも注目浴びてるまである
148:名無しの軍人
勇者様は指揮官だった……?
150:名無しの市民
勇者様は全人類の指揮権持ってるよ
それに輝いてるから注目浴びるのは仕方ない
152:名無しの市民
笑顔がまぶしいよな
太陽見た気持ちになる
153:名無しの市民
そら勇者様が突っ込め!って号令出したら誰であっても突っ込むわ
でも勇者様はそんなこと言わないんよ
155:名無しの市民
むしろ「退がれ! あとは任せろ!」と言われる
158:名無しの市民
あとも何も最初っから任せっぱなしで頭が下がる
160:名無しの貴族
私もその戦場でこそこそしてたわ
女神ごめんな
161:名無しの市民
あ、貴族さんちーっす
162:名無しの市民
最前線の指揮官とかガチの上級やん
こんなとこ来るなよ
163:名無しの市民
勇者様に任せて後ろでこそこそしてるとか貴族の鏡
167:名無しの貴族
おいやめろ
貴族全体がそんなんだと思われるだろ
168:名無しの市民
え、違うの?
170:名無しの料理人
俺その場にいたけど「勇者様に続けぇえええ!」とか命令が飛んでたぞ
172:名無しの市民
は、無理です^^;
173:名無しの市民
死んでしまいます^^;
174:名無しの市民
これは圧倒的な無能
179:名無しの貴族
だからやめろ
勇者様見てたらつい「行けるかな?」って思ってしまったんだ
180:名無しの市民
行けません
181:名無しの市民
不遜です
182:名無しの市民
それで行けるなら生存圏一割なんて事態になってないわ!
184:名無しの軍人
世界統一軍の旗振りなのにそんなこともわからないの?
185:名無しの市民
世界統一軍なんてものは存在しないゾ?
186:名無しの市民
あれは勇者様を応援し隊
187:名無しの市民
もしくはただの宴民
188:名無しの軍人
そんなぁ……
190:名無しの貴族
まあ戦闘に貢献したことは一切無いからな
191:名無しの軍人
おい
195:名無しの市民
ここで効いてくる
女神曰く「いつも通りの皆殺し」というパワーワードよ
196:名無しの市民
キルスコア:ぜんぶ
198:名無しの貴族
それな
200:名無しの軍人
で、でも死体処理とかはやってるから……
201:名無しの市民
それ勇者様もやってる
202:名無しの市民
というか勇者様はすかさず炊き出しまで始めるしな
205:名無しの市民
魔族の支配から解放したその日のうちに衣食住を行き渡らせたい聖人
208:名無しの貴族
その金を出しているのは私だっ!
210:名無しの市民
大商人「まいどありー(無感情)」
211:名無しの市民
旗振りどころかただの財布持ち(笑)
213:名無しの貴族
ふっ、これぞ貴族の義務というものよな
215:名無しの市民
こ、こいつ、勇者様の財布係を誇りに思ってやがる……
803:名無しの市民
ところで剣のお稽古って最近よく聞くフレーズだけど何かあんの?
805:名無しの市民
第二第三の勇者様を生み出したい女神の策略
806:名無しの市民
何それ地獄?
807:名無しの市民
こら
809:名無しの市民
ごめ、何それ天国?
810:名無しの市民
勇者様がいっぱい……天国?
811:名無しの市民
違うんよ
俺らの勇者様はあの勇者様が勇者様なんであって別の勇者様が現れても……正直困る
814:名無しの市民
ほんとあの女神はそういうとこだぞ
817:名無しの市民
そもそも勇者様の主武装は手刀だから剣じゃないんだが
818:名無しの市民
というかまず剣術ですらない
あえて言うなら武術系のスキル?
820:名無しの剣士
(女神にとっては)剣術だよ
スキルがそう示してる……俺剣士なのにいつの間にか手刀スキルが生えてたし
821:名無しの武闘家
え?
822:名無しの剣士
気が付いたら生えてた
手刀スキル
823:名無しの武闘家
え?
俺には生えないんだけど?
825:名無しの剣士
どんまい
830:名無しの市民
いやあれって女神の狡猾な世論操作じゃないの?
例の聖剣を勇者様が使ってるように見せかけたいんだと俺は思ってる
832:名無しの聖職者
あー、中央神殿に放置されたままの聖剣(笑)
833:名無しの市民
なんかいきなり「これあげる!」って授けた剣な
835:名無しの市民
既に全人類が信徒なのにさらに己が神威を知らしめんとする女神
838:名無しの市民
そこまで深い意味はないんじゃね?
ただ「私があげたものが勇者様の愛用品になってる!」とドヤりたいだけで
840:名無しの市民
なってないんだよなぁ
841:名無しの市民
勇者様が手刀で戦ってるのは周知の事実
843:名無しの市民
聖剣が放置なのもみんな知ってる
845:名無しの市民
誰も中央神殿なんかに行かないのに何故か聖剣が差さりっぱなしなのを知ってる謎
850:名無しの聖職者
いやいや、どなたか訪れてくれませんか?
851:名無しの市民
いやです^-^
852:名無しの市民
お断ります^^;
855:名無しの市民
個人的にはお稽古って子供に聞かせるような言い方なのが気になるんだが
857:名無しの市民
そら子供に分からせる為やろ?
未来を担う子供にこそ勇者の偉業を伝えたいんや
858:名無しの市民
子供に、ねえ……
860:名無しの市民
なあ、例えばだけどさ
その子供が育って、孫に話を聞かせるとき
勇者様は剣の達人だったんだよって話になっちゃわない?
861:名無しの市民
は、達人やん?
862:名無しの市民
勇者が達人じゃなきゃ誰が達人だよ?
863:名無しの市民
様を付けろ、魔族野郎!
864:名無しの市民
ごめんなさい勇者様!
865:名無しの市民
お前ら茶化すな
今は真面目な話してるんだよ
あれは剣術じゃない別のナニカだろ?
867:名無しの剣士
冷静に考えれば手刀では何も斬れない
868:名無しの市民
試したか
まあ試すわな
869:名無しの剣士
おてて痛い……
870:名無しの武闘家
それはお前が剣士だからだっ!
俺なら、きっと俺なら……!
871:名無しの市民
お前はもう諦めろよ……
873:名無しの市民
老人「爺ちゃんはなぁ、勇者様を見習って剣のお稽古をしていたんだぞ」
子孫「そうなんだー!」
874:名無しの市民
なんか予感スキルが警鐘鳴らしたんだが
876:名無しの市民
……ほーん、続けてみ?
879:名無しの市民
子孫「勇者様は剣のたつじんなんだー。どんな剣を使ってたのかなー?」
神殿「ほう坊ちゃん剣に興味が? 実は何十年もの間、ここに聖なる剣が安置されているんだ。見に来るかい?」
880:名無しの市民
ふっは、そう繋がるか
881:名無しの市民
さすが年齢が女神級なだけある
882:名無しの市民
ゆゆしき事態じゃね?
883:名無しの市民
今でこそ「ソース、女神が言ってた」で失笑物だが
世代を経たらどうなることやら
885:名無しの市民
女神「これからは剣の時代です!」
886:名無しの市民
意味深
887:名無しの市民
百万パー狙ってますわ
888:名無しの市民
ギルティ
889:名無しの市民
俺これから神殿行くわ
890:名無しの市民
俺も行く、待ってろ
892:名無しの聖職者
おお、お待ちしております!
893:名無しの市民
お前には言ってねえ!
894:名無しの聖職者
ハンマー、ノミなど
礼拝に必要な道具は全てご用意しております
お気軽に手ぶらでお越しください
896:名無しの市民
……おいこいつ、破壊する気満々だぞ?
898:名無しの市民
今の女神教ってどういう作法で礼拝すんの?
900:名無しの市民
ハンマーで聖剣の刀身を叩き折るとか?
901:名無しの市民
ノミで聖剣の土台を削るとか?
902:名無しの市民
礼拝とは一体……
【世界統一軍】
解放された地域の戦力を吸収しながら勇者様の後を追う世界最大の軍隊。
応援するだけの応援し隊。
宴を開くだけの宴民。
などと掲示板では揶揄されるが、クラス制約によって参加できない者達からの嫉妬がほとんどを占める。
魔族の死体の後処理、飢えた住民への炊き出し、住居の修繕、衣類の提供など勇者様のサポーターとして抜群の活躍をしている為、実際の民衆の支持は高い。
【聖剣】
勇者様の大ファンになった女神達が手を合わせて造り上げた武器。
当時の勇者様はたまに剣を持っていたので得意武器と勘違いした。
最も大きな中央神殿に授けたが、勇者様は支配地域を主に旅しているので取りに来ることはない。
ある日を境に民衆が大挙して神殿に押し寄せ、聖剣を打ち砕かんとする活動が始まったが、勇者様を讃える為に女神が与えられた試練であると神殿の者は黙認し、以降は末永く何だかよく分からない最強の剣として在り続けた。
なお勇者様の手に聖剣が渡っていないことを女神達は特に気にしていない。
「勇者様のおててすごーい!」と元気にはしゃいでいる。
斬れているから手刀は剣技だろうとスキルグループは操作した。勇者様を讃える為に剣術を奨励した。ただそれだけ。特に深い意味は無い。