女神「勇者なんているわけないじゃん!それ全部みんなの幻想だから!」 作:うつせみ
1:名無しの市民
聖職者「女神の御神託を賜りました。心してお聴きなさい」
『勇者様がっ! 勇者様がっ! 最前線に潜む魔族幹部を撃退しましたっ! 数多の手下を華々しい剣技をもって撫で切りにしながら敵陣を駆け抜け、後方でこそこそ隠れていた卑怯者を発見するや否や、頭上から股ぐらに掛けてスッパーンと見事な一刀両断! それからはいつも通り皆殺しです! いつ見ても惚れ惚れしちゃう華麗な立ち回りでした! また見たいな! 明日もやってくれないかな! みんなも勇者様を見習って剣のお稽古に励みましょう! これからは剣の時代です! きゃー! 勇者様ばんざいっ!』
聖職者「さあ、女神の深い慈悲に祈りを捧げましょう」
2:名無しの市民
知ってる
3:名無しの市民
そんなわざわざ復唱せんでも
5:名無しの市民
それ全人類の脳内に流れてるから
8:名無しの市民
以上テンプレ
10:名無しの料理人
料理してるときに急に来たから卵焦がしたぞ、絶許
11:名無しの市民
……勇者様を?(ピキピキ)
15:名無しの料理人
女神に決まってんだろ!(怒)
勇者様バンザイ!
333:名無しの市民
そういや神託って以前まで高位聖職者の特権だったのに
なんかいきなり全信徒にダイレクトに流すようになったよな
334:名無しの市民
神託っていうか勇者様速報な
336:名無しの市民
勇者様のご活躍が口伝えに広まるのが焦れったかったんじゃないかな
337:名無しの市民
わかりみ
338:名無しの市民
最近知った勇者様情報を誰かに話さずにはいられない心境
340:名無しの市民
誰か=全人類
341:名無しの市民
さすがスケールだけは女神級
343:名無しの市民
勇者様に会ったら即スレ立てるのと同じ心理なのは分かるよ
345:名無しの市民
実際、最前線で見てた奴はスレ立ててるしな
352:名無しの市民
そういうのってすぐ埋もれてしまうから追うの大変だけどね
355:名無しの市民
その為の女神のアレだろ?
「勇者様がっ!」の瞬間に掲示板を開くと結構間に合う
356:名無しの市民
まさかの通知扱い
357:名無しの市民
いや傾聴しろよ? ありがたいお言葉やぞ
359:名無しの市民
ありがたがってる奴なんているの?
360:名無しの市民
ここにいる
タイミング合わせるのに有用
361:名無しの市民
(せーの)勇者様バンザイ!
362:名無しの市民
時差無しで全人類が一斉にバンザイするから大気が震える
363:名無しの市民
それが勇者様の力になる
367:名無しの市民
まじ?
368:名無しの市民
勇者様すごい→俺しゅごい、だった……?
370:名無しの市民
ごめん、うそ
375:名無しの元占領民
でも魔族連中はビビりまくるから助力にはなってるのでは
占領下で奴らの靴舐めてた俺は見てた
376:名無しの市民
靴舐め経験ワロス
377:名無しの市民
それ逆に汚しているのでは
380:名無しの元占領民
魔族って人類と感性違うから唾液テカテカの靴がお洒落だったりするんだよ
いや知らんけどさ
385:名無しの市民
奴らの生態は考察スレへ行け
ここは速報スレだぞ
794:名無しの市民
みんな女神から直接聞いてるのに
聖職者は必ず布告しなきゃいけないのって可哀想じゃね?
797:名無しの市民
以前までは『世界は滅びます。祈りましょう』とかレイプ目で言わされてたから
それに比べりゃ遙かにマシだろ
800:名無しの市民
レイプ目なのは今も変わらないが?
むしろ悪化してるまである
802:名無しの市民
好きな女神の声を聴きたくて出世したのに
実際なってみたらクラス関係なく全信徒に聴こえるようになってて
あまつさえ勇者様の活躍にはしゃいでる姿を伝達させられるという苦行
そりゃレイプ目にもなるわ
805:名無しの市民
ある意味では魔族に次ぐ勇者様の被害者か?
806:名無しの市民
は?
807:名無しの市民
は?
808:名無しの市民
勇者様が人類に被害与えてるとでも?
809:名無しの市民
名前言えよ、今からお前の家に行くわ
810:名無しの市民
ごめんなさい
814:名無しの聖職者
いえ、勇者様に非はありません
ただ勇者様のご活躍を共に語る機会を逸してしまうのがつらいんです
815:名無しの市民
そっちかよ
816:名無しの市民
ちーっす
あれそういう目だったのね
817:名無しの市民
速報が来る
クラス制約で市民に伝えなきゃいけない
その間に皆はわいわいやってる(誰も聞いてない)
818:名無しの市民
まさに聖職者
819:名無しの市民
よく続けていられるな
820:名無しの市民
俺なら加護投げ捨てて女神ぶん殴ってる
824:名無しの聖職者
クラス制約だからお仕事する気持ちで頑張っています
こんな「朝ごはんおいしかったです」みたいなのまで一字一句読み上げなきゃいけないとかつらい
こんなことなら出世するんじゃなかった
825:名無しの市民
お、おう、お疲れさん
826:名無しの市民
頑張れ、いつか良いことあるさ
830:名無しの市民
しかしこれでもかなり進歩した方なんだぞ
最初の頃なんか『きゃーすごーい! 勇者様が勝った! 勇者様がまた勝った! 勇者様の勝ちっ! 勇者様ばんざーいっ!』って内容だったから
834:名無しの市民
【ミーハー】→【レポーター】にクラスチェンジしたのかな?
835:名無しの市民
そんなクラスは無い
839:名無しの市民
女神やぞ?
クラスを創造する側やぞ?
840:名無しの市民
女神はそんな万能じゃない
841:名無しの市民
女神というクラスに就いただけのただの一般人説
844:名無しの市民
……神なのはとりあえず本当やぞ?
847:名無しの市民
勇者様を創れない程度の神
849:名無しの市民
女神『勇者なんてものはいません! みんなが不安を紛らわすために生み出した幻想です! そんなもの創ってない! 創れるならとっくにやってる!』
850:名無しの市民
暗黒時代懐かしす
852:名無しの市民
たしかに女神が必死で勇者様の存在を否定してたわ
853:名無しの市民
あれ訳分からんかった
否定して何の意味があんの?
855:名無しの市民
なんか信仰を集めたかったって考察はされてる
その割には世界の破滅を断定してたが
859:名無しの市民
滅ぶの確定してるからせめて最後の一滴まで搾り取ろうとする……邪神かな?
862:名無しの市民
女神「魔族は人の身では倒せません。世界は滅亡します」
勇者「破ぁ!」
魔族「ぐああ……!」
市民「勇者様バンザイ!」
女神「勇者なんて存在しません! 嘘つくな!」
864:名無しの市民
この滑稽さよ
865:名無しの市民
でもいたんだよなぁ
866:名無しの市民
魔族が倒され、支配地域が解放されて行くという圧倒的な事実
867:名無しの市民
女神が知らずとも助けられた人々は勇者様を見てる
869:名無しの市民
そして遂には女神も見た
女神『きゃー! 勇者様いたー! すごーい! みんな聞いて! 勇者様いたよー! ものすごく強いの! 勇者様ばんざーいっ!』
870:名無しの市民
ほんと笑える
871:名無しの市民
知ってるか?
この女神、つい先日まで「勇者なんていない!」って言ってたんだぜ?
それがこの手のひら返しよ
872:名無しの市民
さすがメンタルだけは女神級
874:名無しの市民
全人類が女神を見限った日
875:名無しの市民
そして後日、唐突に始まった勇者様ニュース
876:名無しの市民
勇者様ニュースを聴くために全人類が女神の信徒に
877:名無しの市民
全人類が女神の信徒になった日
878:名無しの市民
草しか生えない
879:名無しの市民
みんな勇者様情報に飢えていたから……
880:名無しの市民
覚えてるか?
魔族が現れる前までは皆、女神に様付けてたんだぜ?
882:名無しの市民
今では聖職者ですら敬称を略してるのは笑える
885:名無しの市民
勇者様の動向を知るため
仕方なく信徒にはなれど
信仰はしない絶対に
886:名無しの市民
それは信徒と言えるのか?
889:名無しの市民
おれ女神教でなく勇者様教に入信しますって誓ったら勇者様ニュース届くようになったぞ
だから俺は勇者様教の信徒(のはず)
990:名無しの市民
何それうらやましい
995:名無しの市民
お前らそろそろ>>1の内容にも触れようぜ?
996:名無しの市民
ああ、そうだな忘れてた
勇者様バンザイ!
997:名無しの市民
勇者様バンザイ!
998:名無しの市民
勇者様バンザイ!
999:名無しの市民
勇者様バンザイ!
1000:名無しの市民
勇者様バンザイ!
1001:名無しの市民
このスレッドは1000を超える勇者様を讃える書き込みがされました。
新しいスレッドを立てて更なる勇者様の偉業を讃えましょう。
【勇者様】
名誉人類。
世界の救世主。
英雄の中の英雄。
聖人よりも聖人してる人。
魔界より侵略してきた魔族に世界の九割が陥落し、誰もが絶望を抱いていたとき突如として現れた。
世界を旅しながら魔族をバッサバッサとなぎ倒し、人類の生存圏を取り戻している。
【女神】
人類を見捨てた女神。
人類に見限られた女神。
勇者様ニュースのアナウンサー。
人類の窮状に「もう諦めて素直に祈ろ?」と絶望を告げるだけで何の役にも立たないばかりか、勇者様が現れて国々が解放されて行く中で唯一「勇者なんているわけないじゃん!」と勇者様の存在を信じず、全人類から邪神認定を受けるも、度重なる勇者様の偉業の前に遂には屈し、手のひらを返した勇者様賛美から勇者様ニュース配信を決め、全人類を信徒にするというジェットコースターの上で暮らしてる女神。きゃーきゃー叫ぶのはもはや日常。
【世界】
女神が運営する世界。
クラス&スキルのレベル制。
人は洗礼時に女神によってクラスが与えられ、
以降はそのクラスの役割に則った生涯を過ごす。
成長や行動などの制限が多く発展性はほぼないが、
安定しているので新人の神々によく採用される。
勇者のような絶対強者は制限上、絶対に生まれない。
【魔界】
女神とは違う女神が運営する別世界。
アビリティの熟練度制。
生まれ落ちた瞬間が最も弱く、
経験に伴ってアビリティが生える。
弱肉強食の摂理で蠱毒のように強くなるが、
パワーバランスの調整が難しいので熟練の神々向け。
世界を滅ぼす魔王とか普通に生まれる。
魔界の女神にパラメータを見せてもらった女神は、
「こんなの勝てっこないじゃん!」とあっさりさじを投げた。
ちなみに侵略をやめるようにお願いしたところ、
「あんな怪物どもが私を信仰していると思う?」
と返されて殴り合った。
そんな二人も今では仲良く手を取り合って勇者様の活躍を追っている。