警察庁長官を30日付で退任した中村格氏(59)が同日、記者会見を開き、安倍元首相銃撃事件を巡る警護の見直しに触れ「それを新長官の下でやり抜いていくことが全てだ」と述べた。事件を踏まえ「2度とこのような惨劇が繰り返されることがないようにすることが安倍元首相へのせめてもの償いだ」と語った。
この後、新長官に就任した露木康浩氏(59)も記者会見。
先進7カ国首脳会議(G7サミット)が来年開かれる広島では県警本部長の交代人事が出るなど、受け入れ準備が進む。来月には安倍氏の国葬も控え、警察庁は警備体制の強化を本格化させる方針だ。
警察庁は25日に元首相銃撃事件を巡る警護の検証と体制の見直し結果を公表。中村氏は同日の会見で「新たな警護警備を進める中で、人心を一新した新しい体制で臨むのが当然」と述べ、辞意を表明した。(共同)