これから通関士を目指す女性の中には、通関士の女性の割合や続けやすさが気になる方もいるのではないでしょうか。
本コラムでは、通関士の女性の割合や活躍のしやすさ、続けやすさについて解説します。
通関士資格の取得へのモチベーションアップに向けての情報収集に役立ててくださいね。
通関士の女性の割合
最初に、実際に通関士として働く女性がどのくらいいるかを確認しましょう。
通関士として働くためには、まず初めに通関士試験に合格する必要があります。
そのため、通関士試験の男女別合格者数をもとに女性通関士の割合をチェックします。
■通関士試験の男女別合格者数・女性の割合
年度 | 女性 | 男性 |
令和2年度 | 492名(43.2%) | 648名 |
令和元年度 | 382名(43.5%) | 496名 |
平成30年度 | 376名(41.5%) | 529名 |
出典:税関
男女比が公開されている令和2年度までのデータを見ると、通関士試験の合格者のうち、300~500名程度は女性であることが分かります。
また、割合でみると例年の合格者数のうち40%前後が女性となっています。
男性の合格者ともそれほど大きな差はないと言えますね。
以上より、通関士として働く女性は決して少なくないこと、通関士は性別を問わず女性も活躍できる仕事であると考えられます。
通関士が女性も活躍できる仕事である理由
通関士試験の結果から分かるように、通関士は女性が活躍できる仕事と結論付けられますが、通関士が女性も活躍できる仕事である理由は何でしょうか?
本章では、通関士の仕事の特徴からその答えを探っていきます。
デスクワークが中心
通関士は書類作成や書類チェックなど、デスクワークが多い仕事です。
決して簡単な仕事ではないですが、気候にかかわらず快適な室内で働くことができるのは通関士のメリットのひとつです。
そのため、肉体労働よりも性別を問わず、長く活躍しやすい環境がある仕事と言えるでしょう。
規則的な勤務が可能
通関士は税関の開庁時間に合わせて働くスタイルであることも少なくなく、規則的な勤務がしやすい仕事といえるでしょう。
例えば、税関はカレンダーどおりに開庁するのが基本なので、通関士は土日祝が休日になります。
そのため、スケジュールを立てやすく、家族と休日も合わせやすいでしょう。
もちろん全ての通関士が規則的な勤務をしているわけではありませんが、税関と連動して勤務するスタイルの職場であれば、このように規則的な勤務がしやすい環境があります。
日用品などの馴染みある品目を扱う
通関士が働く中で、様々な商品に日々出会うことになるでしょう。
初めて見るような品目が輸入されてきたり、海外へユニークな商品名で輸出する品目があったりと、たくさんの情報に触れる機会があります。
品目の中には化粧品や食品なども含まれるでしょう。
普段から化粧をする人や食材にこだわっている人であれば、そういった情報に馴染みがあり、結果として輸出入の品目をスムーズに理解でき、業務が捗るという好循環が生まれるかもしれません。
日常生活で触れた情報や学んだ知識が仕事に活かせる可能性があるといえます。
通関士は女性も続けやすい仕事?
女性にとって通関士は続けやすい仕事ということができるでしょう。その理由として、次の項目が挙げられます。
家事・育児との両立が可能
前章でも触れたように、通関士の働く時間はある程度決まっていることが多いです。
カレンダーどおりの勤務日で夜勤がない働き方が可能なため、育児との両立がしやすい特徴があります。
平日は仕事をしながら日々の育児・家事をこなし、休日はゆったり過ごしたり家族で楽しんだりという両立が可能な職業です。
自分のキャリアを諦めず、かと言って家庭をないがしろにすることなく働き続けられる職業として、通関士は女性にも人気です。
まとめ
本コラムでは、通関士が女性も活躍できる仕事かどうかについてチェックしました。
本コラム内容をまとめると以下のとおりです。
- 通関士は女性にも働きやすい職業のひとつ
- 通関士試験に毎年多くの女性が合格している
長く働き続けたい人にとって、通関士という職業は魅力的な点が多々あるのではないでしょうか。
通関士を目指すキャリアプランをぜひ検討してみてくださいね。