ASRock製のマザーボードUEFIの「USB Power delivery in Soft Off state(S5)」項目で電源オフ時に、ボード上のUSBポートへの給電を止める方法です。
スポンサーリンク
ASRock製マザーボードの既定値は有効
マザーボードの取扱説明書の記載は次のようになっています。
USB Power Delivery in Soft Off State (S5)(ソフトオフ状態 (S5)のUSB給電)
このオプションが有効な場合は、システムが パワー・ステート S5でもUSBポートからデバイスに給電されます。
ASRock X570 EXTREME4 ユーザーマニュアル(日本語版)
X570 EXTREME4 マザーボードの既定値は「有効」が設定されていました。
つまり、何もしなければパソコンの電源を切った場合、USBポートには常時給電されています。
パワー・ステート S5とは
S5はACPI(Advanced Configuration and Power Interface)規格で定められているシステムスリープ状態で6つが定義されています。
S0 | 通常の運用状態 |
S1 | スタンバイ状態(低消費電力状態) |
S2 | S1状態であるが復帰方法にS3が必要な状態(あまり実装されてない) |
S3 | スリープ状態(サスペンド状態) |
S4 | ハイブリッドシャットダウン(休止状態) |
S5 | シャットダウン(電源オフ) |
つまり、S5はシャットダウン状態、S4は休止状態という話です。
シャットダウン時にUSB給電を止める方法
次の手順で電源オフ時にUSB給電を止めることが出来ます。
1. パソコンの電源を入れてUEFIを表示します。(キーボードのF2やDELキーを連打します)
2. 表示されたUEFI画面の「Advanced(アドバンスド)」メニューを開きます。
3. 「ACPI 設定」メニューから「USB Power delivery in Soft Off state USB」項目を選択して「無効」に変更します。
4. 「EXIT(出口)」メニューを選択して、「設定を保存して再起動」を選択してパソコンを再起動します。
次回からシャットダウン時にUSB給電が停止します。
S5(シャットダウン状態)の設定なので、S4(休止状態)などでは効果が無いので注意してください。(マザーボードによっては、S5以外でも設定可能な場合があります)
まとめ
UEFIの設定によって、シャットダウン時(電源オフ時)にUSBへの給電を停止させることができます。パソコンに接続したデバイスの消費電力を抑えたい場合など、常時給電が欲しくない場合もあるので、長期間使わない場合はシャットダウン、普段は休止状態など使い分けることで、消費電力を抑えた使い方におススメの設定です。
シャットダウン時やUSBへの給電が気になる方の参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
最後までご覧いただき、ありがとうございます。