セミファイナルⅠ 「圧勝」(ポケモン)

登録日:2022/09/02 (金) 00:22:06
更新日:2022/09/03 Sat 01:36:52NEW!
所要時間:約 8 分で読めます






ポケモンのタマゴって、何が孵るか分からないでしょう?




出典:ポケットモンスター、122話『セミファイナルⅠ 「圧勝」』、19年11月17日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon



概要

『セミファイナルⅠ 「圧勝」』とは『ポケットモンスター(アニメ第7シリーズ)』の第122話。
2022年8月26日に放送。脚本は冨岡淳広。

シリーズ恒例となったリーグ編の合間に挟まる日常回。
サトシとシロナがトレーナーを志す小さな兄妹と交流する。
そしてついに幼少期のシロナと、両目が見えるシロナがメディアミックスで初めて描かれる

一方で尺がない関係で、この日常回の裏側でカルネとダンデのセミファイナルが行われる。

あらすじ

シロナとのセミファイナルに向け、手持ちのトレーニングを行うサトシ。
そこに偶然同じく最終調整をしていたシロナと出会う。

シロナのガブリアスへのマッサージを見ていると、ポケモン好きの二人の子供と遭遇。
サトシは二人にポケモンを触らせたり、シロナの思い出話を聞いたりして過ごす。
サトシとシロナは子供達と別れ会場に向かおうとするが、妹を見失って困っている兄ビックと再会。
その後一緒に探してあげると、ヒメンカを追って森の中に入って行っていた妹を発見。

そのまま二人を連れてマスターズトーナメント会場に行くと、そこには追い込まれたカルネの姿が――

主な登場人物

お馴染み主人公
手持ちのトレーニングをしていた時に、いつものようにカイリューに抱き着かれた勢いで地面をスライング。そのままシロナに遭遇した。
子供達に先輩トレーナーとしてアドバイスを送ったほか、シロナの過去の話を聞き自分のルカリオの話をする。

もう一人の主人公。
プロジェクトミュウから送られてくるミュウのデータを確認しつつ、次のミッションに呼び出される準備をしている。

客演最多記録を更新中のシンオウチャンピオン。
ガブリアスの最終調整のために、筋肉のコリを解消するためにマッサージをしてあげていた。
逆に言えば、普段のトレーニングやアイリス戦はあのガブリアスに相当の負荷を与えていたようである。

本話でガブリアスはタマゴから孵してからの付き合いである事が判明。
また10歳の旅立ちの日にシンオウ御三家ではなく、元々持っていたフカマルを連れて旅だったようだ。
今回描かれるロリシロナはとても可愛らしい。
……でもDPによると、この頃のロリシロナはシンジ路線の育成をしていたらしいけど。

マスターズエイトの面々。第2回戦第1試合を担当。
サトシとシロナが日常回を満喫している裏で、二人によるフルバトルが行われている。

  • ビック
CV:緒方佑奈
シュートシティに住んでいる子供。トリアの兄。
トリアより年上という事もあり、他人のポケモンに触りたくてウズウズしつつも許可が出るまで触らない礼儀正しい子。
ダンデのファンであり、旅立ちの日にはサルノリをもらってキョダイマックスさせるのが夢。

  • トリア
CV:菅沼千紗
ビックの妹。
明るい性格でポケモンがいると興奮して近づくため、ビックがストッパーしている。
偶然出会ったヒメンカを兄に言わずに追いかけたため、ビックが探し回る羽目になった。



以下、ストーリーのネタバレ注意























出典:ポケットモンスター、122話『セミファイナルⅠ 「圧勝」』、19年11月17日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
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会場にやって来たサトシたちの前には、ダンデは五匹もいるのに対し残り二匹に追い詰められたカルネがいた。
ロケット団の解説によると、初手はカルネがルチャブル、ダンデはドラパルト
ドラパルトはルチャブルを倒したもののガチゴラスに敗北、続いて出て来たゴリランダーがガチゴラスを倒す。
このゴリランダー異常なほどに強く、そのままアマルルガパンプジンを連続で倒したのだ。

そして追い詰められたカルネが選出したのはヌメルゴンだ。
ヌメルゴンはゴリランダーに相性が良い『だいもんじ』で攻撃し実況もこれで終わったかと思った次の瞬間、炎の中から耐えきったゴリランダーの姿が!
これには流石のカルネも「まさか!?」と驚愕で目を見開いた。
そしてそのままゴリランダーは『アクロバット』の一撃でヌメルゴンを葬り去る。
カロスチャンピオンのポケモンを四タテするとは、このゴリランダー強いってレベルじゃない。
ダンデのファンであるビックとトリアはダンデの活躍に大興奮し、カルネの強さをXYで見ていたサトシは一方的な試合に冷や汗をかく。


カルネは最後のポケモンであるサーナイトを繰り出す。
サーナイトは『シャドーボール』で攻撃するも、ゴリランダーは『はたきおとす』で攻撃を消し去った後、
太鼓を置いて飛びかかったが、サーナイトとカルネはアイコンタクトで回避のタイミングを合わせ、ゴリランダーの攻撃をかわした後『サイコキネシス』で攻撃。
これまでのダメージの蓄積があったゴリランダーはついに撃沈した。

ダンデはサーナイトを倒すべくエースのリザードンを繰り出しキョダイマックスさせる。
カルネもサーナイトをメガシンカさせてキョダイリザードンと戦う。

メガサーナイトは『10万ボルト』でキョダイリザードンに攻撃! 
キョダイリザードンは苦しみながら大きく後退するなど、これまでの戦いで見た事がないほどのダメージだ。


『キョダイゴクエン』!!


キョダイリザードンはファイヤーのような火の鳥を発射し、火の鳥はメガサーナイトの周りで巨大な炎の渦になった。
炎に包まれ苦しむメガサーナイトであったが、チャンピオンのエースがこれで終わる訳がない。


『サイコキネシス』!!




出典:ポケットモンスター、122話『セミファイナルⅠ 「圧勝」』、19年11月17日から放送中。
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なんと『サイコキネシス』でキョダイゴクエンをコントロールする事に成功!
そのままキョダイリザードンに向かってキョダイゴクエンをお返しする。これにはダンデも大慌て。

ダンデは『ダイジェット』を命じ相殺しようとするが、メガサーナイトとカルネの「勝負を諦めない心」がメガサーナイトのサイコパワーを高めており、
相殺できないどころかダイジェット・キョダイゴクエン・サイコキネシスの三つの技が一つになって宙に舞い上がっていった。
メガサーナイトはそのままダイジェット・キョダイゴクエン・サイコキネシスが混じった『超キョダイゴクエン』で攻撃する。
だがダンデも負けじとキョダイリザードンは再び『キョダイゴクエン』を発射。
この『キョダイゴクエン』は『超キョダイゴクエン』を簡単に突破できるほど力を込められており、そのままメガサーナイトに直撃して戦闘不能に追い込んだ。
こうして第2回戦第1試合はダンデの勝利で終わった。

推しのダンデの強さを見られて「自分もああなりたい」と興奮するビックとトリア。
シロナはそのためには「いっぱい冒険して、ゲットして、バトルしなくちゃ」とアドバイスを送る。
二人は将来トレーナーになったらサトシとシロナとバトルしたいと告げ、サトシたちは小さいライバルの登場に喜ぶのであった。


ファイナル進出おめでとう。

何度もヒヤリとさせられたよ。今回は運が良かっただけさ。


出典:ポケットモンスター、122話『セミファイナルⅠ 「圧勝」』、19年11月17日から放送中。
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試合が終わり握手する両チャンピオン。
そして隣に次の対戦者であるシロナがいるのに、次の次の対戦者であるダンデの事しか見えていないサトシ。
そんなサトシを笑みを浮かべながら見つめるシロナであった――





余談

サブタイトルの『圧勝』という名に相応しく、三体だけでフルバトルを制したダンデ。
なお歴代リーグ編において、フルバトルをこのように圧勝で終えたのはダンデだけではない。
あのタクトは決勝戦を一匹、準決勝でも二匹のみでフルバトルを制しているし、アランも準決勝を二匹のみで終えている。

アランVSダンデもBパートで3VS3をやるという相当短い尺だったが、カルネVSダンデはBパートの途中からのフルバトルをすますという超短い尺だった。
まぁDPからの因縁のあるシロナ戦をフルバトルで描こうとするとカルネ戦もフルバトルにせざるを得ず、
しかしこの後プロジェクトミュウ編があるだろうとするとカルネ戦を入念に描く尺がなく、そのうえリーグ編恒例の日常回でシロナとサトシの交流を描こうとすると、
本話のような超圧縮フルバトルになるのは必然だと分かるのだが、せめて一話丸ごと使ってフルバトルが見たかった。

作中の回想でガチゴラスがドラパルトに止めを刺しているシーン、ワタルのカイリューの技と同じエフェクトのため『はかいこうせん』と思われる。
そうゴーストタイプのドラパルトに無効のはずのノーマル技で止めをさしているのだ。
作画ミスの可能性が高いが、アニポケでは技の威力が高いと無効化できない描写が多々あるので意図的かもしれない(新無印でもピカチュウが電気エンジンを突破した)



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最終更新:2022年09月03日 01:36