車体の一部がオレンジ色に塗られた、白の軽トラック。
ひき逃げ事故を起こしたあとに、塗り替えられていた。

この軽トラックを運転し、ひき逃げをした疑いで逮捕されたのは、自動車整備業・斎藤友之容疑者(33)。

酒を飲んでいたうえ、無免許で、車検切れのトラックを運転していた。

事故は8月12日午後9時20分ごろ、東京・清瀬市で起きた。

54歳の被害男性は当時、雨が降っていたため、道にできた水たまりを避けようとした。

その際、後ろから来た、斎藤容疑者が運転する軽トラックにはねられたとみられている。

斎藤容疑者は、男性を助けることなく、走り去った。

事故発生直後をとらえたとみられる防犯カメラ映像。
雨が降る道を、白の軽トラックが走り去っていく。

画面奥の歩道では、2人の人物が同時に立ち止まって振り返り、軽トラックが走り去った車道に駆け寄る様子が確認できる。

54歳の男性は、全治10週間の重傷を負った。

斎藤容疑者は、7年前にも、飲酒ひき逃げ事故を起こしていて、運転免許証を取り消されているため、現在も無免許の状態。

今回、事故を起こした軽トラックの車検は、1年前に切れていて、事故当時は、無車検の状態だった。

さらに事故前には、斎藤容疑者が店をはしごし、ハイボールを10杯ほど飲んでいたことがわかっている。

斎藤容疑者を知る人からは、驚きの声が聞かれた。

近隣住民「意外で『えっ!?』って感じです。(運転免許取り消しで)運転できないんだって話を耳にしたことあるので、(事故については)『なんで?』って感じなのが、素直な...」

調べに対し、斎藤容疑者は「無免許や飲酒運転がばれるのが嫌で逃げた」と話し、容疑を認めている。

警視庁は、斎藤容疑者が車体の色を塗り替え、発覚を逃れようとしたとみて、調べを進めている。