安くてうまい「牛スジ」の調理法をマスターしたら自炊の満足度が爆上がりしたよ

牛スジって、牛肉としてはコスパがいいですよね。しかも、きちんと下ごしらえすればコラーゲンがプルプルして、極上のうまさに。今回は牛スジのおいしい調理法について考えてみました。

牛スジを大量に入手した。さあ、何を作ろう

牛スジをネット通販で購入しました。

 

お買い得なものを見つけてポチったら、届いた牛スジはなんと約3kg!

しかも国産の高級な牛スジです。しかし値段は普通の牛肉よりもずっとお安い。

なんと100gあたり約100円です! ありえない値段ですよね。

 

冷凍状態で届いたので、冷蔵庫で約1日。ゆっくり解凍しました。

 

袋から出してみたら、すごい量! なにしろ、3kgもあります。

 

さて、牛スジをおいしくいただくためには、まず下ごしらえをしなくてはなりません。

牛スジの下ごしらえは、「茹で」です。

 

まとめて下ごしらえをして、小分け保存

家で1番大きい鍋を準備しました。3kgまとめて茹でられる鍋がないので、3分の1くらいずつ茹でることに。

 

【牛スジの下ごしらえ】

  1. 鍋にたっぷりの水と牛スジを入れ、沸騰させながらアクを取る。
  2. アクがほとんど出なくなったら、牛スジをザルに上げ水洗いする。
  3. 鍋に新しい水と牛スジ、ネギや生姜を入れ柔らかくなるまで(1〜2時間)茹でる。

 

まずは鍋に牛スジとなるべくたっぷりの水を入れて火にかけます。

 

火加減は、沸騰するまでは強火で。沸騰したら吹きこぼれないように中火〜弱火に調整します。

 

沸騰するとアクが浮いてきます。

 

アクがどんどん出てきますので、オタマなどですくって、捨てていきましょう。

 

だんだんアクは少なくなってくるので、ほとんどアクが出なくなったら火を止めて、牛スジをザルに上げます。

 

ザルに上げた牛スジを流水でよく洗い、表面のアクを洗い流します。鍋も洗っておきます。

 

鍋に洗った牛スジと新しい水を入れ、ネギの青い部分(白い部分でもいいのですが、余りがちな青い部分を有効活用します。玉ネギの端っこなどでもOK。省略も可)、生姜を入れて火にかけます。

 

沸騰するまでは強火で、沸騰したら弱火で茹でます。

 

1時間くらい茹でたら、牛スジを少し取り出して食べてみます。

煮込み料理に使うなら、多少歯応えがある程度に柔らかくなっていればOKです。炒め物に使うなら、柔らかめで。

好みの柔らかさに茹でたら、下ごしらえは完了です。

 

ちょっと時間はかかりますが簡単です!

 

下ごしらえが終わった牛スジは小分けにして保存しておきます。

 

しかし、今回の牛スジはかなり脂が多かったので、小分けにする前に余分な脂は取り除いておこうと思いました。

脂の少ない牛スジ、脂がこってりと多めなものが好きな方はここは省略しても大丈夫です。

 

まず、鍋を涼しい場所に数時間放置して冷まします。暑い時期は、入るなら冷蔵庫に入れましょう。

 

表面に脂が固まってきます。

 

スプーンですくうと、かなりの量です。

 

この脂もおいしいので炒め物などに利用できます。清潔な容器に入れて、冷蔵なら3日、冷凍なら1カ月ほど保存できます。

 

下ごしらえの済んだ牛スジはビニール袋などに小分けして保存します。

この時に、後で作る料理を想定して、茹で汁たっぷりのもの、汁は少しのもの、汁なしのものと分けておくと便利です。

すぐ使うものは冷蔵、3日以上後に使うものは冷凍にしました。

 

さて、これから楽しい牛スジライフが始まります!

 

牛スジと根菜の煮込み

まずは、牛スジのスープを生かした煮込み料理です。

煮込みというと醤油味や味噌味のものが多いと思いますが、今回は牛スジのスープの味を生かして塩味にしました。

 

【材料】(量は全てお好みで)

  • 牛スジとスープ 
  • 生姜
  • 根菜(にんじん、れんこん、大根)
  • きのこ(エノキダケ、エリンギ)
  • (トッピング)万能ネギと糸唐辛子

 

鍋に塩とトッピング以外の全ての材料を入れて中火で煮込みます。根菜類は半月切り、きのこ類は乱切りにしています。根菜が柔らかくなったら、塩で味を調えます。

 

盛り付けて出来上がり。

 

牛スジがプリプリです。そしてスープを吸った根菜が絶品です。

 

牛スジのピリ辛ラーメン

お次はラーメンにしてみました。

韓国料理の牛骨出汁が好きなので、このスープでもきっとおいしいと思ったのですよ。

 

【材料】(1人前)

  • 牛スジとスープ 合わせて約600g(スープ多め)
    ※どんぶりの大きさに合わせて、量は調整ください
  • 豆板醤 大さじ1
  • 塩 小さじ1(味見をしながらお好みの量で)
  • 中華麺 1玉
  • 卵、もやし お好みで適量(茹でておく)
  • 万能ネギ お好みで適量(刻んでおく)

 

冷蔵庫に入れておいた牛スジとスープ。ラーメンに使うことを想定してスープ多めにしておきました。

 

鍋に入れて中火で温めます。

 

豆板醤と塩を入れて、味見をしながらお好みの味に。ニンニクを入れてもいいと思います。

筆者が塩味好きなのでこれも塩味にしましたが、醤油味でもおいしいです。

 

規定の分数、麺を茹で、茹で上がったらどんぶりに入れます。そこに味付けをした牛スジとスープをかけます。

 

お好みで茹で卵と茹でもやし、刻んだ万能ネギをトッピングして出来上がり。

 

牛スジのうま味やコクと刺激的な辛味がマッチ。うま味が麺に絡まって、病みつきになる味です。

 

牛スジも贅沢にたっぷり使いました。

 

家庭風牛スジカレー

牛スジといえばカレーも定番ではないでしょうか?

市販のカレールーを使って、家庭的だけど手の込んだカレーライスを作りました。

 

【材料】(5〜6皿分)

  • 牛スジとスープ 合わせて約500g(スープ少なめ)
  • 玉ネギ 大1個
  • にんじん 1本
  • カレールー 1箱
  • 新じゃがいも 小10個(蒸しておく)
  • 漬物 お好みで適量(好きなもの)
  • ご飯 お好みで適量

 

冷蔵庫に入れておいた牛スジ。今回は牛スジ多めでスープ少なめです。

 

脂が冷えて固まっていました。けっこう多かったので、半分くらい取り除いて、残りを使いました。

 

鍋に脂を入れて強火にかけ、

 

その脂でくし切りにした玉ネギを炒めます。

 

そこに牛スジとスープ、半月切りにしたにんじんを入れて中火で煮込みます。今回はたまたま冷蔵庫にあった、ブロッコリーの芯も入れてしまいました。スープの足りない分は水(分量外)を足します。

 

お好みのカレールーを入れて煮込んで出来上がり。

 

牛スジたっぷりです。

 

蒸しておいた丸ごとの新じゃがいもと漬物(赤かぶ)を添えて盛り付けました。

 

素朴ないつものカレーが大変身。たっぷりな牛スジのおかげで、濃厚でコクのある味わいに!

 

牛スジのトマトシチュー

牛スジは牛肉の代わり、と思えば、牛肉の煮込み料理なら何でも牛スジで作れるのです。

ということで、シチューにしてみました。

 

【材料】(5皿分)

  • 牛スジとスープ 合わせて約500g(スープ少なめ)
  • 玉ネギ 大1個
  • にんじん 1本
  • ホールトマト缶 1個(400g)
  • じゃがいも 3個
  • 塩 小さじ1(味見をしながら調整)
  • (お好みで)ローズマリー 少々
  • (お好みで)水切りヨーグルト 少々

 

材料はカレーとあまり変わらないのですが、スープはこちらの方がさらに少ないです。

また、脂も少ないものを使っています。

 

一口大に切った玉ネギとにんじんを、フライパンで脂と一緒に強火で炒めます。お好みでローズマリーなどの香草を加えます。

 

牛スジとスープを加えます。

 

ホールトマトを入れ、潰しながら中火で煮込みます。 

 

一口大に切ったじゃがいもを入れて柔らかくなるまで煮込み、塩を入れて味見をしながら調整します。

 

お好みで水切りヨーグルトを添えると、爽やかさアップ。トロトロでややこってりした牛スジがさっぱり食べられます。

 

牛スジを手に入れてからというもの、お肉たっぷりな日々でした!

下ごしらえさえしておけば、簡単な調理でもおいしくなるので、むしろ手抜きができました。

 

安くてうまい牛スジ、これからも活用していこうと思います。

みなさんの牛スジ料理も、ぜひ教えてくださいね。

書いた人:工藤真衣子

工藤真衣子

カメラマン。美しい人が好きなのでグラビア、音楽が好きなのでライブ写真、映画やドラマが好きなのでスチール写真、美味しい食べ物が好きなのでグルメ写真。雑誌、WEBなど各メディアで活動中。趣味は美味しい料理を作って食べること。子供写真スタジオ「アトリーチェ」の経営もしております。

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