地元ならではのクラフトビールを-高山村の田村さん、醸造開始

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自前のホップやブドウも使った商品

 高山村でワイン用ブドウやホップなどの栽培を手がける田村進一さん(45)が、村内にクラフトビール醸造所「TAMTAM(たむたむ)ブリューイング」を設立し、ビール造りを始めた。村産果物の果汁を使ったクラフトビールや、国内ではまだ定着していないという「スパークリングエール」(高級発泡酒)の醸造にも挑戦し、7月に販売を開始。「自然豊かな村の素材で造る村ならではのクラフトビール」と胸を張る。

 全6種類で、自家栽培のホップも使ったクラフトビールはしっかりした苦味とクリーミーな泡が持ち味。自家栽培のワイン用ブドウをふんだんに使ったスパークリングエールは、赤ワインのような見た目と渋味が特徴で熟成するほど味が変化するといい、「お祝いの日などに花を添えるぜいたくな味わい」と話す。

 田村さんは仙台市生まれ、千葉県船橋市育ちで、大学卒業後は製薬会社に勤務。趣味で家庭菜園をしていた時にブドウ農家と知り合い、ワイン造りに興味を持った。2010年に退職し、11年にブドウ栽培や醸造を学ぶためニュージーランドへ。帰国後、ワイン生産が盛んな信州のワイナリーで1年ほど働き、13年に高山村に移住。農地を…

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