米任天堂のレジー・フィサメィが退任し、ダグ・バウザーが社長の座を引き継ぐこととなった。
米任天堂で15年間を過ごし、そのうちの13年間で米任天堂の社長を勤め上げたフィサメィは4月15日に引退する。現在、米任天堂でセールス部門副社長を務めるダグ・バウザーが新社長に就任する。
フィサメィの退任メッセージを下のビデオでチェックしよう。
「任天堂はこれからもずっと私のハートに居場所を持ち続けます」とフィサメィ。「その私の心は、信じられないほど才能に恵まれた人々、このような素晴らしいブランドを代表する機会、そして何よりも世界一ポジティブで不朽のゲームコミュニティの一部であると感じられたことに、深く感謝しています。心身ともに健康で去ることを楽しみにしていますが、私にとってこれは『ゲームオーバー』ではありません。むしろ、妻や家族、友達との時間を過ごすためにレベルアップすることなのです」
「米任天堂で4年間、レジーを指導役に持てたことは素晴らしい幸運でした」とバウザーは述べている。「でも安心してください。我々はブランドをさらに進化させ、拡大させ、任天堂のミッションである『笑顔を作る』という仕事を続けていきます。まだまだ何百ものスマイルが我々を待っています」
フィサメィはE3 2004のプレスカンファレンスに「僕はレジーです」と言って登場して以来、任天堂のプレスカンファレンスやNintendo Directに度々登場し、米任天堂の顔として働いてきた。米任天堂の社長として、米国における任天堂のプレゼンスを高め、カリフォルニアのレッドウッドシティに新たなセールス&マーケティングオフィス、米任天堂の新たな本部をシアトル郊外のレドモンドに設立した。フィサメィは任天堂でのキャリアをセールス部門副社長として2003年にスタートさせ、わずか3年後に社長に就任した。
米任天堂のTwitterでフィサメィは、「任天堂のコミュニティの皆さんに直接話しかけます。どうしても言いたいことが1つだけあるからです――ありがとうございます。皆さんの決して尽きないサポート、任天堂への情熱的な愛情、そして個人的にはキノコ王国で忘れられない素晴らしい思い出を与えてくれたことに感謝します」とファンに語りかけた。
ダグ・バウザー(クッパの英語名であるバウザーと同じ名前だが、血縁ではない)は2015年5月にセールス部門の副社長として米任天堂の入社した。以来、2018年にもっとも売れたコンソールとなったNintendo Switchのセールスとマーケティングをリードしてきた。バウザーはそれより前、EAの重役を務めていた他、プロクター・アンド・ギャンブルで様々なポジションを務めている。
「レジーが任天堂のためにしてくれた全てのことに感謝します」と任天堂の古川俊太郎は述べている。「コミュニテイの内外で、レジーは類い稀なリーダーとして知られていました。彼が心身ともに健康な状態でビジネスを離れられることに感謝しています。彼がいなくなることはとても寂しく、素晴らしい引退生活を送ってほしいと願っていますが、とても優秀な後継者を迎えることができて喜んでいます。ダグ・バウザーと社員一同はスムーズな移行をし、任天堂の勢いを支えていきます」