27〜28日に放送された「24時間テレビ45『会いたい!』」(日本テレビ系)の世帯平均視聴率が13.8%だったことが分かった。1978年から続く全45回の放送で歴代29位。瞬間最高視聴率は午後8時46分の28.9%。100キロマラソンを完走したEXITの兼近大樹(31)が、出演者とともに「サライ」を歌い始めるシーンだった(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。
■番組最高視聴率で“有終の美”
番組最高視聴率の中、年内での歌手活動引退を発表している歌手の加山雄三(85)が「サライ」を“ラスト生歌唱”。有終の美を飾った。
「サライ」は、92年の同番組内で“みんなが歌える番組のエンディング曲を番組放送中につくる”という企画から生まれた楽曲。日本全国からのメッセージをもとに歌手の谷村新司(73)が歌詞をまとめ、加山が作曲したもので、30年にわたって番組のラストを飾る定番となっていた。
エンディング前のトークで加山は「感無量ですね。長いこと歌えたってのはありがたいことだと思いますよ。みんなに大切にしてもらってよかったなと思ってる」と感慨深げ。その後、兼近がゴールの両国国技館に1.5キロの地点に迫ると、「Happiness」(嵐)→「どんなときも。」(槙原敬之)→「YAH YAH YAH」(CHAGE and ASKA)→「負けないで」(ZARD)と順に流れ、会場のボルテージは最高潮に。そしてゴールと同時に、満を持して「サライ」の大合唱が始まるお決まりのフィナーレとなった。
SNS上では、“ラストサライ”を惜しむ声があふれた。お笑いタレントの有吉弘行(48)も、午後8時から放送されていたラジオ番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」(JFN系)の冒頭で「サライ」を物真似で熱唱。「なんか風物詩になってるしね。最後『サライ』を聴くために見てるみたいなところもあるしね。ちょっと寂しくなります」として、「来年からはどうすんでしょう。じゃあ、来年から最後はMISIAですかね。大きい黄色い布を頭に巻いていただいて」などと語った。
果たして、夏の終わりの風物詩となっている“国民的楽曲”は来年からどうなるのか。さる日テレ関係者はこう話す。
「『負けないで』のように、ラスト前の曲の1曲として流す案や新たなエンディング曲を藤井風に書き下ろしてもらう案などもあったようですが、どうやら、番組のエンディングのテーマソングとして、当面、司会のジャニーズメンバーが歌い継ぐという方針に落ち着きそうです」
「加山さんでなくては」という声も根強かったというが、番組の象徴として曲は残ることになりそうなのである。