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『ガンダム』ゲームで初登場、幻の「一年戦争」機体たち 強すぎて表舞台に出られない?

幻に終わったのは「チート級の性能」が問題だった?

ゲーム以外で「MS-18 ドルメル」が登場する希少な作品、マンガ『機動戦士ガンダム カタナ』1巻(KADOKAWA)
ゲーム以外で「MS-18 ドルメル」が登場する希少な作品、マンガ『機動戦士ガンダム カタナ』1巻(KADOKAWA)

 イフリートと反対に、日の目を見ることが少ないMSもいました。それが1994年にリリースされた対戦型格闘ゲーム『機動戦士ガンダム EX REVUE』に登場する「MS-18 ドルメル」です。

 生産数は2機だけで、ジオン軍の宇宙要塞ア・バオア・クーで極秘裏に開発、建造されましたが、ロールアウトしたのが「一年戦争」最終決戦の日となった宇宙世紀0079年12月31日でした。

 格闘ゲーム出身ということで格闘用の固定武装が豊富なことが特徴。肩のトゲ部分が「ヒートパイル」というスパイク、牽制用に両腕に装備されたビーム弾「マルチランチャー」はビームサーベルと兼用のビームガン、さらに両足つま先に内蔵されている短いビームサーベル状の武装「トゥビーム」などが装備されています。

 筆者としては重厚感があって好きなデザインのMSですが、設定的に他の作品に組み込みづらいのか、マンガ『機動戦士ガンダム カタナ』にバリエーション機である「MS-19C ドルメル・ドゥーエ」とともに登場しただけでした。チート的な設定が問題なのでしょうか?

 チートといえば、MA(モビルアーマー)になりますが、2000年に発売されたワンダースワン用ソフト『SDガンダム GGENERATION GATHER BEAT』が初登場になった「MAN-05 グロムリン」も、驚異的な性能を持っていました。

 一年戦争末期、ジオン軍により決戦用重MAとして開発された機体がグロムリンです。一本足という異形のデザインが特徴的で、有線ヘッドビーム、ヴァリアブル・メガ粒子砲、有線アンカーレッグ、対空メガ粒子砲を装備した移動要塞とも言える火力を持ったMAでした。さらに一本足を折りたたみ、巡航形態になると高い機動性、運動性を持つ高機動型MAに変形します。

 しかし、当時の技術水準では要求された性能を満たせず、一年戦争終結時に機密保持のためにデータはすべて破棄されました。ちなみに名前の由来は『機動戦士ガンダム』放映時に作られたトミノメモからの引用です。

 あらゆる意味で幻のMAグロムリンですが、前述のゲームでは他組織の技術を応用して完成していました。この際にナノマシンやDG細胞の機能を加えられ、フロスト兄弟の野望達成のためラスボスとしてプレイヤーの前に現れています。

 後続の作品でもバリエーションが現れていました。2001年発売のワンダースワン用ソフト『GGENERATION GATHER BEAT2』では、アクシズに逃れたギレン・ザビによって開発され、月光蝶システムを搭載した「MAN-05‐2 グロムリンII」が登場。2003年発売のゲームボーイアドバンス用ソフト『GGENERATION ADVANCE』では、ギニアス・サハリンが完成させたソーラ・レイに匹敵する火力を持つ「MAN-05B グロムリン・フォズィル」として登場しています。

 他のガンダム世界の技術を使った点で、ラスボスとしては文句のない強さになりましたが、チート級の能力と相まって宇宙世紀に込み込むにはオーバーテクノロジーになりました。逆にガンダム技術のオンパレードであることから、今ならジェネシスとトランザムも装備しているのでは?……と夢想できます。

 今回は「一年戦争中」という設定の機体をご紹介しました。宇宙世紀はもちろん、他のガンダム世界でもゲーム出身の機体は多く作られています。みなさんはゲーム出身といえば、どんな機体を思い浮かべますか?

(加々美利治)

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