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「取り戻したい」“まちづくりの拠点”にもなっていた長屋2棟が全焼 アート展示や縁日など憩いの場

2022年8月29日 16:45
27日、愛知県津島市の住宅密集地で長屋2棟が全焼する火事がありました。長屋には住宅など10軒が入り、その一部は“まちづくりの拠点”として、様々なイベントが行われてきた場所でした。
住宅密集地で10棟が入る長屋2棟が全焼
「白い煙が立ちのぼっています。建物の中には赤い炎も見えます」(ヘリコプターで撮影するカメラマン 27日午前10時ごろ)

 27日(土)午前6時半すぎ、津島市宝町の建物から「炎が見える」と、近くに住む人から消防に通報がありました。
  
 警察によりますと、約9時間後に火は消し止められましたが、住宅などあわせて10軒が入る長屋2棟が全焼、近くの建物にも一部延焼したということです。

 けが人はいませんでした。

「(焼けたのは)祖父の家です。朝、火が見えたのですぐ来ました。最初は燃えてなかったから安心したら、火元から延焼してきたので…」(焼けた住宅に住む人の孫)
 

消失前の『ルミエールセンター』(まちづくり活動に参加していた人提供)

アート展示や縁日など開催の“まちづくりの拠点”も消失
 燃えた一部は『ルミエールセンター』と呼ばれ、アート作品が展示され、“まちづくりの拠点”となっていたということです。

「居場所として『誰もが来てもいいよ』と、世代や性別とか国籍とかもその枠組みではなくて、本当にそこを必要とする人たちが集って、皆さんで一緒にまちをつくること、参加してもらってまちをつくることを目指していたので…」(ルミエールセンターを拠点に活動する沖尚也さん)

 『ルミエールセンター』では、マルシェや、夏祭りや、縁日を開くなどのイベントが行われ、地域の“憩いの場”としても利用されていました。

「またルミエールという場所に、笑顔であったり、人が笑う声であったり、走り回る姿などが戻ってこれるような時間と場所を取り戻したいなと思います」(ルミエールセンターを拠点に活動する沖尚也さん)
 

全焼した長屋(愛知県津島市宝町 29日)

出火原因は「漏電」の可能性
 近くで駄菓子屋を営み、まちづくりの活動に参加してきた男性。店に被害はありませんでしたが…

「だいぶ知名度も上がってきていたので、すごく残念です。1つ1つを作り上げてきた皆さんの気持ちを考えるといたたまれないですよね」(まちづくり活動に参加する人)

 まちづくりの活動がどうなるか、今後検討されるということです。

 住宅など密集地での大規模な火災。なぜ起きてしまったのでしょうか。

「警察によりますと、火事は漏電による出火の可能性があるということです」(記者)

 警察は、現場の燃え方などから、長屋のうちの1軒で漏電があり、火事につながった可能性があるとみて、詳しい状況を調べています。

(8月29日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)
 

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