ベルギーもブルカ禁止を法制化 欧州で2番目
【ブリュッセル=共同】イスラム教徒の女性が全身を覆う衣装「ブルカ」や「ニカブ」を公共の場所で着用することを全面的に禁止する法案が25日までにベルギー議会を通過、ベルギーがフランスに次いで欧州で2番目にブルカを全面禁止する国となることが確定した。ベルガ通信が伝えた。
法律は1カ月以内に官報に掲載され、掲載から10日後に発効する。
法律はテロ対策など治安上の理由から、道路や公園、建物など「公共の使用やサービスを目的とした場所」で、身元確認を不可能にする、顔や全身を隠す衣装の着用を禁止し、違反すれば15~25ユーロ(約1700~2900円)の罰金か最高7日間の禁錮刑を科す。
ベルギーで実際にブルカやニカブを着用している女性は数百人にも満たないとされ、法律の背景としてイスラム教徒への嫌悪を指摘する声もある。
ベルギー下院は昨年4月に同様の法案を可決したが、内閣総辞職や総選挙など、政治危機のため、いったん廃案になった。