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5~11歳用ワクチンの3回目接種を了承 厚労省、近く特例承認

毎日新聞 / 2022年8月29日 21時10分

新型コロナウイルスのワクチン接種=東京都港区で2021年6月21日、手塚耕一郎撮影

 厚生労働省の専門部会は29日、米ファイザー製の5~11歳用の新型コロナウイルスワクチンについて、3回目接種に使用することを了承した。厚労省は近く特例承認する。

 5~11歳への接種は現在、2回目までが認められている。12歳以上と同様に、3回目は2回目接種から5カ月経過していれば可能とする。ファイザーが4月に発表した臨床試験(治験)データでは、2回目から約6カ月が経過した小児に接種すると、ウイルスの働きを抑える「中和抗体」が6倍に増えた。オミクロン株への効果も示されたとしている。小児の接種率は29日公表時点で17・9%。政府は近く、5~11歳の接種に予防接種法で定める「努力義務」を適用する方針だ。

 また専門部会は、英アストラゼネカの注射薬「エバシェルド」を特例承認することを了承した。ウイルスの働きを抑える抗体「チキサゲビマブ」と「シルガビマブ」を注射で投与する。重症化を防ぐほか、感染前に投与し発症を防ぐ効果が見込まれる。厚労省によると、15万人分を確保した。

 治験では、発症から3日以内の投与で重症化や死亡のリスクを減らす効果が確認された。感染前の投与では発症リスクが77%抑えられ、効果が少なくとも6カ月間続いたという。厚労省によると、オミクロン株の派生型「BA・2」への有効性は維持されているものの、主流の「BA・4」や「BA・5」は有効性が低下するおそれがあり、他の治療薬が使えない場合に投与することになる。事前投与は、がん患者らワクチン接種を受けられない人が対象になる見込み。【矢澤秀範】

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