【狂乱、再び】知識を酒に注ぎ込め！第2回「偉人×カクテル」選手権

3人目：あさぬま

続く参加者はあさぬま。前回の偉人×カクテル選手権ではスマートな偉人の表現と優れた味を両立して優勝を獲得しただけに、今回の出来にも期待が集まります。

▲さっそく大量の材料が並ぶ

あさぬま

今回はグラスを4つ用意しているんですが、それに合わせて4種類作っていこうかなと思います。

ノブ

4種類で、一人の偉人？

あさぬま

そう、4つで一人です。まずベースに使うのは、ウィスキーです。これにそれぞれ違うドリンクを混ぜてシェイクしていきます。

▲シェイクも慣れたもの……？

ノブ

よく見たら、野菜ジュースとかフルーツとか、そういう種類のものが多いね。

須貝駿貴

「野菜一日これ一本」、大学生のときに毎日飲んでたわ。

あさぬま

私これ飲んだことないんですよね。

ノブ

もう味の保証がなくなった。これ、色が重要なんですか？

あさぬま

色というより、何が入っているかが大事ですね。

▲あさぬま「これは飲んだことあります」

須貝駿貴

でも、見た目もどれも綺麗だな。おいしそう。

ノブ

香りも今のところいいね。

あさぬま

更に、それぞれに仕上げとしてトッピングを加えていきます。オレンジ、洋梨、さくらんぼ……。そして最後に、こちらにはお花をーー

シャキン！

ファサ……

ノブ

やってるな。

須貝駿貴

斬新過ぎる。でもこれ、どんな偉人がわからないな？

チャンイケ

僕わかったかも。もしかしてこれアルチンボルドじゃない？　野菜とか果物を使ってるところでもしやと思ったんだよね。

あさぬま

さすが、正解です。

須貝駿貴

誰？

あさぬま

イタリア、ミラノ生まれの画家です。今回イメージしたのは、彼の代表作の『四季』です。春、夏、秋、冬のそれぞれをイメージした絵があるんですよね。

▲用意も周到

あさぬま

見てもらうとわかるんですが、彼の最も大きな特徴であるのが、人物画を描くのに野菜や果物のモチーフを使っているところなんですよね。だから今回は、「それぞれの絵に描かれている野菜や果物」を使ってカクテルを作ってみました。

▲アルチンボルド『四季』

須貝駿貴

これは凄いな。

あさぬまの偉人カクテル

あさぬま

それじゃあどんどん飲んでいきましょうか。

ノブ

4杯あるしね。

試飲

4杯用意するというトリッキーな技こそ披露しましたが、前回優勝者の評判を裏切らず堅実な仕上がりを見せてきました。こちらは、味の方も期待できそうです。

須貝駿貴

一人一杯飲もうぜ。ジャンケンな。

▲持っている男、須貝が勝利

須貝駿貴

じゃあ俺は「夏」ね。いただきます。

▲「やりおるなこのカクテル」

須貝駿貴

フルーツの味もしておいしいけど、後から結構アルコールが来るな。

ノブ

あ、おいしい。でも結構スタンダードなおいしさかも。

▲「ねぇ飲みにくいよこれ」

チャンイケ

飲みにくいけど、おいしいよこれ。ウィスキーベースだけど、すんなりした口当たりだね。

▲「ちゃんとおいしい」

あさぬま

またおいしいの作っちゃった。私天才かもしれん。お酒のいやらしさがないですね。

堅実過ぎるが故に突き抜けきれなかったことは気になりますが、味・再現度・プレゼン力の全てにおいて高評価です。前回優勝者の面目躍如、といったところでしょうか。

あさぬま

ウィスキーをベースにしたのにも実は理由があるんです。ウィスキーって、大麦からできているお酒じゃないですか。ちょっと『夏』を見てください。

▲アルチンボルド『四季』より『夏』

須貝駿貴

まさか麦が描かれているとか？

あさぬま

そう。ビールとも迷ったんですが、味の相性も考えてウィスキーを選びました。

ノブ

これがお手本です。

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