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矢沢永吉 B’zと伝説コラボ!「たまんねえよぉ!俺、幸せ」 超ド級サプライズに6万人国立絶叫

[ 2022年8月28日 22:00 ]

B’zとともに熱唱する矢沢永吉 (C)達川範一
Photo By 提供写真

 矢沢永吉(72)のデビュー50周年記念公演が28日夜、前日に引き続き東京・国立競技場で行われ、サプライズゲストで人気ロックデュオ「B’z」が登場した。一切告知されていなかったゲストのため、6万人の大観衆は驚きと歓喜の絶叫。矢沢は稲葉浩志(57)と肩を組みながら「ファンキー・モンキー・ベイビー」など2曲を歌い、日本ロック史に残る伝説の夜となった。(阿部 公輔)

 前日の猛暑とは打って変わり、涼しい風が心地よいライブ中盤過ぎの午後7時20分過ぎ。矢沢は自身を代表する攻撃的ロックナンバー「黒く塗りつぶせ」の歌唱中、一呼吸置くと「昨日MISIAが来てるのに、2日目(ゲストが)誰もいないのまずいんじゃないの。凄いゲストが来てくれてます!B’z松本、稲葉!」と突然紹介。

 信じられない名前に客席が騒然とする中、ギターの松本孝弘(61)とボーカル稲葉浩志が笑顔で登場。矢沢と両手でしっかりハグする姿に“声出し禁止”を守ってきた6万人の大観衆から悲鳴のような大歓声。そして松本がドライブ感満点のギターをかき鳴らし、稲葉の高音ボイスが飛び出すと、歓喜の絶叫に変わった。

 これ以上驚きのゲストがいるだろうか。夜空を貫く稲葉の強烈なハイトーンボイスに、10曲以上歌って塩辛くザラついてきた矢沢の重厚なボイスが掛け合う姿は、現実とは思えない夢のシャウト。目の前で「伝説」が生まれている瞬間だった。

 B’zは2011年に米バンド「リンキン・パーク」のライブに参加、13年に「エアロスミス」と共演ライブをやったことがあるが、日本人アーティストのライブに参加するのは初めて。国内外を通じてサプライズでゲスト参加したことは一度もない。

 しかも、この名実ともに“ロック界最強”の組み合わせはこれだけでは終わらなかった。「これだけのメンツが集まって、もう一曲いこうか!」と言うと、あの軽快な8ビートのギターが聞こえてきたのだ。日本ロック史に残るキャロル時代の名曲「ファンキー・モンキー・ベイビー」。楽しそうにギターをかき鳴らす松本と、矢沢と稲葉が肩を組み「君はファンキー・モンキー・ベイベェー!」「楽しい 君といれば!」と歌い合う姿は、その歌詞の言葉そのものだった。

 稲葉の「50周年おめでとうございます!」の言葉に、矢沢は「ずっと朝までやろうぜ!」と喜びを爆発。稲葉の「永ちゃん!」の声が夜空に響いた。

 一切告知なしのサプライズに客席の興奮は収まらず、矢沢は「僕はハプニングが好きなんだね。幸せです」と満足そうな笑顔。本編ラストでは目に熱いモノが込み上げてきたのか、後ろを向いてしばらく歌えなくなる場面も。すると歌詞も飛んでしまい、これには苦笑い。客席が代わりに歌って助けていた。

 「たまんねえよぉ!俺、幸せ。人生で音楽以外のこともいろいろトライしたけどダメだった。でもダメでもいいんだよね。何か一つもらえたら、こんな感謝はない」

 俺には歌があった――。あらためて実感した夜なのだろう。アンコールラストでは、昨日はなかった“タオル投げ”の定番曲「トラベリン・バス」を持ってきて「止まらないHa~Ha」との6万人タオル投げ2連発で終演。これも伝説必至の圧巻の光景だった。

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