【QUICK Money World】QUICKが29日に公表した新型コロナウイルスの「動的予測」(18時時点)によると、東京都の感染者数は減少が続いている。29日は8日連続で「減少加速」となった。第7波のピークは7日移動平均で8月第1週(1~6日)、日付ベースでは8月3日だったとみられる。お盆休み明けに一時的に増加したものの、動的予測では9月にかけて感染者数が着実に減っていくとの見通しに変更はない。
民間の研究チーム「CATs」が予測した。29日の東京都の感染者数は9880人で、1週間前より5205人減少した。感染者が前週を下回るのは8日連続になる。29日の重症者は41人と前日から1人増えた。過去のデータでは重症者数のピークは新規感染者数より17日ほど遅れることが多い。第7波では13日の43人が最多で前倒しになった可能性があるものの、新規感染者数と同じように「第2のピーク」を形成しつつあるようにみえる。
■夜の娯楽への関心低下
「カラオケ」や「居酒屋」への関心は低下している。SNS(交流サイト)で発信されたワードを集計するとカラオケは感染ピーク前後の水準、居酒屋は感染ピーク前の水準まで減少している。新型コロナへの警戒感が緩んでおらず、他人との接触を伴う娯楽を楽しもうという心理にはなっていない。国民は自主的な行動規制に動いているともいえる。
動的予測とは感染者数の推移や過去の感染データなどに人出の増減やSNSで発信されるキーワードで国民の行動を予測して作成する。最新のデータを取り込むことで日々変化していく。
この他にも、QUICK Money Worldは金融市場の関係者が読んでいるニュースが充実。マーケット情報はもちろん、金融政策、経済を情報を幅広く掲載しています。会員登録して、プロが見ているニュースをあなたも!詳しくはこちら ⇒ 無料で受けられる会員限定特典とは