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観賞者で干渉者 作者:鷹村柚希

First world パターン:救世主補佐

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第七話 夢は現実の投影であり、現実は夢の投影と見せかけてそいつはフェイントだ馬鹿め!!


え!?(;゜Д゜)2/22のユニークが434!?


これは夢か!?幻想か!?そげb皆様ありがとうございました!!












「あれは私が、自転車に乗って最寄の本屋に向かってた時だった。どうやらぼんやりしていたらしい私は、哀れ迫り来るトラックに気が付かなかったのだ。私は思ったね、これがうさぎ跳びによる運命なんだと。伊勢海老とヤマビコの祭典なんだと。テトリスと特撮が織り成すランバダはまさにガスだね。薄れ行く意識の中で私がみたのは、崩れ落ちる付け睫毛(まつげ)だったのだ。そんな流しそうめんに流されるホーニッヒに、ドリアンの種はなんて言ったと思う?そう、『夕焼けは本来パンタグラフであるべきだ』!ちょっと考えればわかりそうなものだが、私は驚いたね。驚きすぎて目玉がタピオカと化したぐらいだ。だが、突然現れたゴンザレスは私から横隔膜を根こそぎ奪っていったんだ。三本目の足と腋の下の耳は()られずに済んだんだが、私はショックだった。私は泣いたね。私の涙はこたつ布団の上に落ち、やがて携帯電話の爪先まで届いた。涙の海に漂う詐欺師は、ホットケーキの汁を頼りにモバゲーをしていた。その姿はまさしく正露丸の顔したインデベン●ンスデイの申し子。その時私は気付いたんだ。真理とは、私がシャンプーをすることで明かされていたのだと。私の全身の産毛は、常に歌い続けていたのだと。そしてホーニッヒは七色の空で輪投げをするかのごとく――――」












「「「「「「「もうやめて(くれ)ぇ―――――――――――!!!!」」」」」」」








その場にいる全員の絶叫に、私は演説をやめた。


辺りを見回してみると、部屋にいる人間全員が耳を塞いでいたり、激しくヘドバンをしていたり、泣き叫んで何かに許しを請うていたりした。



……どうゆう事態さね、これは。



「いやあああああ背中がぞわぞわする!何これえええええ!!」


「あああああ幻覚だ、これは全部幻なんだあああああ!!」


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」


ちなみに、上から順に王女サマ、騎士さん、ノアのセリフである。


つーかノア、L5発症してるぞ。



むぅ……少々(この世界の)人類には早過ぎる動画()だったか。


どうやって収集つけよう。



「そもそもホーニッヒとは洗礼名だったんだ。米粒の洗礼は非常に思い出深く――」



とりあえず続きを話してみた。


すると周りの人達はさらに激しく悶絶し、口々に悲鳴を上げた。



「ぎゃああああああああああああああああああああ!!!」


「ゴムの伸びきったパンティーはTENGA(天が)裂けようとも尖ることなく――」


「いやああああああああああああああああああああ!!!」


「出し汁の住民は口々に平等を唱え――」


「うわああああああああああああああああああああ!!!」


「雛あられはサンタクロースの憎しみを飲み込み――」


「うぼああああああああああああああああああああ!!!」













「――――――とゆう夢を見たんだ」













部屋にいた全員がずっこけた。



うわー、こんなド●フみたいな光景をリアルに目にする日が来るとは。


「まあ冗談はこれくらいにして。私はあれだ、救世主補佐ってやつだ」


「最初からそう言え!!」


なんか思いっきり騎士さんに怒鳴られた。


「うん、疲れたからもうやんない」


いくら周りを欺くために、一瞬で虚言をでっちあげる(すべ)を見に付けたとはいえ、ここまでの長文は正直めんどい。


「貴様……いつか目に物見せてくれる……」


騎士さんが自分の歯を噛み砕かんばかりに歯ぎしりして睨み付けてきた。


おいおいそんなに力むなよ。歯ぁ折れるぞ。

八十まで二十本自分の歯でいたいだろーが。


「まあ、あれだ、ホーニッヒはどうでもいいんだよ。さっさと話進めたいんだ、一々いらん話すんな」



「「「「「「お前が言うな!!!!!」」」」」」



なんか一斉に突っ込まれたんだが、私は間違ったこと言ってないはずだぞ?


あれか、これが今時のキレやすい若者か!恐ろしいな!


「続けるぞー。ノアよ、君はここに来る前になんか真っ白い空間で真っ白い自称神のにーさんに会ったはずだが」


「えっ?ああ、うん……なんか妙にボロボロの男の人に会ったけど……」


ちょ、ボロボロのまま対応したのかよにーさん!


それぐらい治せよ!神だろ!


「まー私もそのにーさんに会ったんだけど、本当は私が救世主やるはずだったんだよね」


「え?」


ノアが驚きに目を見開く。


周りの人達も皆似たり寄ったりな顔で私を見ていた。


よせよ、照れるじゃないか。


「能力的に言えば、言っちゃあなんだが私はノアより確実に実力は上だよ。だが、まあ……救世主には向いてなかったわけよ」



「「「「「「ああ……」」」」」」



皆さん納得されたように呟かれやがりました。


わかってるよ、もう!


そりゃこんな性格破綻者が救世主とか言われたら、私なら信じないし。

もし本当だったら鼻からナポリタン食べるわ、私。



……あ。性格破綻者=私って式が成り立つなら、私何度か世界救ってるじゃん。



あとで鼻からナポリタン食べなきゃ。


「だけどまあ、用なしってんならさっさと元の世界に返すってのが筋ってもんよね」


本当、なんで殺しやがったあの祟り神が。


触手だらけになってアカシシに乗った青年に「やめろー!」とか言われながら射殺されてしまえ。


ちなみに、救世主は自分から断ったってことは言わないでおく。

少しでも私よりノアに注目して欲しいのだ。私はあくまで脇役でいたい。


……あれ、私目立ち過ぎじゃね?


「でーすーがー。他の世界の住民を生身で連れてくるのは無理だからとかなんとか言われて、そのにーさん要は元の世界で私は既に死んでいるとか抜かしやがりました。つまり、ここにいる私は一回死んだ身っスわ」



ΩΩΩ「「「「「「な、なんだってー!?」」」」」」



「それで、あんまりだったからそのにーさんボコッて泣きながら謝罪させた」



「「「「「「これはひどい」」」」」」



酷いとは失礼な。相応の制裁を与えてやっただけだろうに。


「というか神をボコッたのか……考えられんな……」


「え、でも俺の時は無事に帰れるって言われたぞ?」


「ああ、適当に昏睡状態にさせて幽体離脱させればいいじゃんって言ったらなんか納得してた。あいつは正真正銘のアホだ」


「そんな方がこの世界の神なのですか……」


王女サマが露骨に渋い顔をする。


にーさんの株大暴落中。ザマァwwwwwww


「そんなわけで、私の死は完全に無駄でした。私いらない子。家無き子」



「「「「「「うわぁ……」」」」」」



今までと打って変わって哀れみの視線が向けられる。


いや、哀れみってゆうか……やめろよ!その『残念な人を見る目』!私は悪くないじゃん!


「まあ、そんなわけで。そのままってわけにもいかないから、救世主補佐って形でこの世界に来ました」


そう締め括ると、私はふぅと一息つく。


「……やれやれ、ようやく話せたよ。全く誰だよややこしくしたのは」




「「「「「「お前のせいだろ!!!」」」」」」




なんかさっきから総ツッコミばっかされてる気がするなぁ……。


皆さんの(多分心からの)突っ込みを右から左へ受け流していると、王女サマが渋い顔のまま咳払いをした。


「……そう言ったことでしたら、わかりました。先程の騎士団によるご無礼を、どうかお許しください」


「いいっていいって。さっきも言ったけど、場所もわきまえずにタミフった私が悪いんだからさ。気にしないでよ」


「寛大なお心、感謝します」


そのあと王女サマは、首を傾げながら小声で「たみふ……?」とか呟いていたが、その動作も中々可愛かった。

うむ、眼福である。


「で、なんか呼び方の話してたっけ。結局どうなの?私に関しては」


なんか話がそれにそれまくった気がするが、どの道さっさと話すべき話だったし、要は私が呼び捨てOKな人間か否かってことだったから、まあいいとしよう。


「ええ、救世主補佐ということでしたら、相応のお持て成しをさせていただきますので。私のことは遠慮なく名前で呼んでください」


「わかった。私も瑠璃でいいよ」


「はい。よろしくお願いします、ルリ」


「こちらこそよろしく。白い人」


「白い人!!?」













亀更新ならぬ亀進行。

でもこんな頻繁に更新できるのも今だけなんだろうなぁ……。

春休みだし。



元ネタの紹介


・まさにガスだね

田村●和が出演しているガス会社のCMのセリフ。


・ごめんなさいごめんなさいごめ(以下略)

・L5

ひ●らしネタ


・人類には早すぎる動画

あまりにも先進的すぎて、現代を生きる人類には理解できない動画である。

(ニ●ニコ動画参照)


・ウボァー

某最後の物語2の皇帝の断末魔。


・アカシシに乗った青年

も●のけ姫の主人公。


・な、なんだってー!

ニ●ニコ大百科で調べてみたけどよくワカンネw

とりあえずM●Rって漫画が元ネタ。


・これひどい

「大冒険~セント●ルモスの奇跡~」の冒頭で、破壊された主人公の父親の船を見て村人が発したセリフが全ての始まりっぽいです。


・右から左へ受け流す

某芸人のネタ。

あの人今見ないね。





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