mtmt@mtmtlife·2021年4月12日>『結婚失格』の速水も、(引用者注:『人間失格』の大庭同様)自分を結婚失格だとは思っていない。それどころか自分は「落ち度のない」人間で、なぜ突然離婚されたのかまるで理解できないという。だが、読者には理解できる。13
mtmt@mtmtlife·2021年4月12日>速水が自分の正しさを強く主張すれば主張するほど、妻がなぜ彼から逃げ、話し合いすら拒絶したのかが、よく理解できてしまう。だから速水の言動に失笑してしまう。16
mtmt@mtmtlife·2021年4月12日>(中略)そして速水は妻に自分の正しさだけを主張し続けた。「僕は正しい」と言うのはイコール「君は間違っている」という意味だ。相手の屈服を望んでいるのだ。そんな人には誰も屈服しない。(町山智浩解説)17
mtmt@mtmtlife·2021年4月12日こんなすさまじい解説は読んだことがない・・・。ええ・・・。引用ツイート加藤 貞顕@sadaaki · 2012年5月20日枡野浩一さんの『結婚失格』を読んだ。本編のおもしろさ、せつなさ、後味の悪さがすごい。そしてまた、町山智浩さんの巻末解説がすばらしい。人間への理解の深さと、こんなキツイ苦言を著者に捧げる親切さ、それを楽しく伝える文章力。こういうインタラクションは文庫ならではだなあ。いい本です。110