PEOPLE

先輩社員の働く姿

これまで得た知識や技術を
OSTechの後輩たちに伝え、
共有し、財産にできるエンジニアへ。
理工学研究科情報システム専攻修了 2013年入社 東京支店
木村 幸雄
Yukio Kimura
安全性と利便性に向けたADASの開発を担当。

 大手自動車メーカーにて、ADAS(advanced driver assistance system先進運転支援システム)の画像認識装置の開発に携わっています。ADASというのは、見通しの悪い状況やわき見運転などによって事故が起こる危険性をあらかじめ検知し、未然に防ぐシステムです。私が携わっている画像認識装置は、ステレオカメラを使って得られた映像を画像処理し、自動車周辺の車両・歩行者・道路標識などを検知・認識する装置です。
 そのなかで私は、調整(キャリブレーション)に関わる部分を担当しています。製品の性能が損なわれないように、装置を製造する際の個体差などをさまざまなパラメータで補正し、画像認識精度の向上を図っています。調整手法の検討や実際に画像を撮影して画像解析、精度評価、調整などを行っています。大量の画像データを処理するため、何も考えずに処理するとかなりの時間を要します。自分の作成する解析ソフトや手段の工夫次第で大幅に時間を短縮することができるので、いかに効率の良い方法を見つけ出すか、そこにこの仕事の面白さとやりがいを感じています。

自分のキャリアを的確に評価してくれたOSTech。

 大学では情報学の分野でコンピュータネットワークの研究をしていました。そのなかでもカーナビやETCなどで知られるITS(高度道路交通システム)に興味を持ち、人・車・道路間で情報のやりとりをする上で、どのようなシステムが最も効果的かをテーマに研究に取り組んでいました。就職活動では交通システムに関心があったので、自動車に関わる業界で研究開発職に就きたいと思っていました。情報収集のアンテナレベルが高く、新技術を実用化するための課題をすばやく解決できるスピードと行動力のあるエンジニアになりたいと考えていたので、一つの会社にいるよりも、いろいろな職場で多彩な技術に触れるチャンスがあるアウトソーシング業界を選びました。
 最初に入社した会社(後にOSTechに吸収合併)では、大手音響機器メーカーに配属され、カーナビの生産技術を担当。光学部品を調整、検査する装置の量産立ち上げや保守に携わりました。約4年間、在籍しましたが、自己都合で退社。その後、その会社がOSTechに吸収合併されていたこともあり、自分のキャリアを的確に評価してもらえるのではないかと考え、OSTechに入社しました。

専門的な知識・技術が人に役立つ、エンジニアのやりがい。

 OSTechの良さは、それぞれのエンジニアのキャリアを大切にし、確かなマッチングをしてくれるところだと思います。現在の配属先も、私のこれまでのキャリアや希望、これからのキャリア形成を考えての配属先でした。もう一つ、OSTechは社員間のサポートが厚く、安心して仕事ができる良さがあります。配属当初、業務に不慣れだった時にも、先輩社員が忙しいなか丁寧に教えてくれたことを覚えています。お互いが助け合うことで、ミスを減らし、スムーズに業務に就けるよう、自分以外の人のことも気遣ってくれる方が多い会社だと思います。
 私はこれまで大学で学んだことを活かしながら、自分が関心の深い分野で仕事を続けてこられたと思います。とりわけ、最新技術に触れる機会も多く、専門性を高めることができました。自分の専門的な知識や技術が人の役に立った時は、やはりエンジニアとしての充実感があります。自分が培ってきた知識や技術を、少しでもOSTechの後輩たちに継承していけたらと思っています。


キャリアパス
2013年入社
東京支店に配属。
大手自動車メーカーにて、ADAS(先進運転システム)における画像認識装置の開発業務を担当。
将来の夢・ビジョン

専門分野での経験を通してエンジニアとしての能力を伸ばしていくとともに、経験から得られた知見や知識を文書などの形で残すことで、自分だけではなくOSTechの知識として共有し、財産にしていけるようなエンジニアになることが理想です。最近は英語の仕様書や情報収集で英文を読む機会が多いので、語学力を伸ばすために英語の勉強を心がけていますが、より習慣づけて積極的に取り組みたいと思っています。

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