PEOPLE

先輩社員の働く姿

高い専門性を保持しつつも、
過去の遺産にしがみつかない
挑戦し続けるエンジニアでありたい。
電子工学科卒 2013年入社 札幌営業所
工藤 万由子
Mayuko Kudo
さまざまな電子機器のLSIレイアウト設計に携わる。

 大手メーカーにて、LSI(大規模集積回路)のレイアウト設計業務に従事しています。
 LSIのレイアウト設計とは、電子回路をシリコン上に実現するために、個々の素子を配置し、素子間を配線で接続したパターンを作成する工程です。LSIは多くの電子機器に使われており、携帯機器から映像機器、ゲーム機、自動車など、その用途は多岐に渡ります。情報機器のシステムが複雑化するなかで、LSIも小型化・高度化しています。
 現在は主にLCDドライバ(液晶ディスプレイのドライバ)のLSIを手掛けています。
 仕様に従って、回路の動きを理解し、回路図を読解する必要がありますので、それなりの経験を必要とする業務です。私はこれまで、ライブラリ設計(LSI用のパーツ)やカメラなどに使われるCIS(CMOSイメージセンサー)などのレイアウト設計に携わってきました。

アウトソーシングで獲得した高い専門性。

 学校を卒業後、ソフトとハード、両方の技術を学びたいと、コンピューターメーカーに入社。3年半ほど、メインフレームのIP論理回路設計業務に携わりました。しかし、当時はメインフレームからオープン系に移行する時期で、営業職へ異動。エンジニアを続けたいと転職を決意し、アウトソーシング業界へ入りました。
 最初のアウトソーシング会社では、メーカーのデザインセンターに配属され、LSIのレイアウト設計に携わりました。その間、最初のアウトソーシング会社がOSTechに吸収合併。プロジェクト終了後、1年間のブランクを置いて、再びOSTechへ再入社。入社後はOSTechの社内システム補助に関わっていました。その後、現在の大手メーカーに配属され、再度LSIのレイアウト設計に従事しています。私はすでに、アウトソーシング業界で10年以上を経験していますが、紆余曲折を経ながらも、自分の得意分野でもあった電子回路実験を活かしながら、高い専門性を身につけてきたと思います。

高いモチベーションが技術としての市場価値を高める。

 現在、LSIのレイアウト設計の専門家として、配属先でも一定の評価をいただいていると思います。配属先のお客様となるエンジニアの方とのやりとりもさせていただいたこともありました。LSIのレイアウト設計者として、いくつかの会社を経験していますので、それぞれの設計思想や考え方を知ることができ、次の配属先でその知見を活かすことができます。そこが派遣エンジニアのメリットの一つかもしれません。それに伴い、エンジニアとしての市場価値も高まります。
 もちろん、その分、つねにモチベーションを高く持ち、自分を高めるための自己研鑽も必要です。LSIのレイアウト設計においても、使うツールが常に進化していますので、ある意味でゴールがありません。そこがまた、エンジニアとして働くことの面白さかもしれません。


キャリアパス
2006年入社
札幌営業所に配属。
メーカーのデザインセンターにて、LSIのレイアウト設計を担当。
2012年 プロジェクト終了後、退社。
2013年再入社
札幌営業所に配属。
1年間のブランクを置き、OSTechに再入社。大手メーカーにて、LSIのレイアウト設計に従事。
将来の夢・ビジョン

まだまだ技術トレンドについていくのに精一杯で、明確な将来のエンジニア像を正直描き切れていません。強いて言うならば、過去の遺産にしがみつかない、常に挑戦し続けるエンジニアでいたいと思っています。目下の目標としては、英語力のアップです。仕事上で海外からの仕様書やメールが来る機会が増え、英語の必要性を痛感しています。多くの日本メーカーが海外展開をしている現状もあり、これからのエンジニアは英語が必須になると思います。好むと好まざるに関わらず、エンジニアもグローバルである時代が来ていると感じています。私自身も、それに向けて一層のスキルアップをしていきたいと思っています。

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