韓国ソウルのショッピングモールで3月、県内の私立高校の男子サッカー部員が集団万引した問題で、同高校長らが24日会見し、万引の生徒29人を無期停学以上の処分としたほか、同部監督の教諭(48)を懲戒解雇に、同コーチで引率の教諭(32)を停職1カ月の処分にしたと発表した。
会見は本庄第一高校(本庄市仁手)の吉田秀也校長と相川浩一副校長が行った。吉田校長らは冒頭「多大なご迷惑をお掛けしたことをおわびしたい」と謝罪した。会見では万引をした生徒が、新たに6人増えて29人となったことを明らかにした。
教諭2人の処分の理由について吉田校長は「問題が起きた際、ほかにも万引をした生徒がいることを知りながら事態を大きくしたくないとの考えで学校側にきちんと伝えなかったため」と説明している。同校は「再出発」を掲げ、ホームページなどで実名でのおわびを行っている。
男子サッカー部の韓国遠征は3月23日~27日で、韓国の高校生らと強化試合を行った。4泊5日の日程で生徒37人と監督、コーチら計41人が参加した。3月27日朝、集団万引をしたという。
同校によると、生徒が万引した商品はベルトや財布などだった。前回の23人(聴取を受けなかった1人を含む)が69点(26万円相当)で、今回の6人は9点(4万円相当)だったという。
同校は今後、生徒の心に訴えていく指導を徹底させるため、外部の有識者を加えた再発防止委員会を近く立ち上げる。