中小企業診断士に初めて挑戦する人にとって、合格率が〇%と言われても、今ひとつ難易度がイメージしづらいかもしれません。
そこでこの記事では、中小企業診断士試験の難易度を分かりやすく実感するために、大学入試の難易度や偏差値でいうと、どのくらいの難しさなのか解説します。
より中小企業診断士試験の難易度への実感が湧いてくることでしょう。
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中小企業診断士試験は難易度が高い
中小企業診断士試験の難易度は、1次試験(7科目選択式筆記)で合格率約20~40%、2次試験(4科目論述式、口述)は合格率約20%弱となっています。
ストレート合格する確率は約4~8%と、かなりの難関になっています。
更に、1次試験合格の有効期限も3年で消滅するため、一旦1次試験合格をしても油断が出来ない、難易度の高い試験であると言えます。
中小企業診断士試験の難易度を大学入試に例えると
そもそも、中小企業診断士の試験の難易度を、大学の難易度で直接表すことは出来ませんが、難易度を比較する物差しの一つとして、資格試験の難易度を大学の難易度を元に分類してみると、以下の表のようになります。
難易度 | 資格 | 大学 |
S | 司法試験・予備試験・公認会計士・国家総合職 | 東京大学・一橋大学・京都大学・大阪大学・慶應大学 |
A | 司法書士・弁理士・税理士・不動産鑑定士 | 東北大学・東京外国語大学・早稲田大学・神戸大学・筑波大学・千葉大学・名古屋大学・九州大学・東京工業大学・同志社大学 等 |
B | 土地家屋調査士・社労士・中小企業診断士・行政書士・国家一般職・マンション管理士・簿記1級 | 北海道大学・お茶の水女子大学・青山学院大学・上智大学・関西学院大学・東京理科大学・南山大学・立命館大学 等 |
C | 宅建・管理業務主任者・通関士・FP技能士1級 | その他の大学 |
※上記の表は、偏差値をもとに作成しています。中小企業診断士の難易度をわかりやすく知っていただくためのイメージとして参考にしていただけましたら幸いです。
つまり、中小企業診断士の難しさを、大学入試の難易度に例えるなら、北海道大学やお茶の水女子大学・青山学院大学・上智大学などのレベルということになります。
かなりの難易度ということが分かります。
しかし、中小企業診断士には、受験資格に学歴は関係ありませんので、誰でも受験できます。
実際に受験している人も、さまざまなキャリアの人達です。
民間企業の社員が最も多いものの、金融機関やコンサルタント、公的機関の職員、学生や無職の人など、さまざまです。
年齢的にも、最年少は10代~最高80代の方まで実に多様な年齢層が受験しています。
つまり、中小企業診断士とは、年齢やキャリアに関わりなく、様々な人にチャンス資格であるということです。
中小企業診断士試験の難しさを偏差値で表すとどのくらい
さらに、中小企業診断士の資格の難易度を、「偏差値」という基準で分類してみると、60~64程度と考えられます。
資格の難易度比較で言うと、司法試験や公認会計士、国家総合職は定番の最難関資格です。
中小企業診断士は、弁理士や税理士よりは難しくないものの、宅建・管理業務主任者・通関士などよりは難易度が高くなっています。
資格試験の難易度は、一概に偏差値で評価できるものではありませんが、皆さんが中小企業診断士の合格を目指す上で、一つの指標になることでしょう。
資格名 | 偏差値 |
司法試験・予備試験・公認会計士・国家総合職 | 70~73 |
弁理士・税理士・不動産鑑定士 | 65~69 |
土地家屋調査士・社労士・中小企業診断士・行政書士・国家一般職・マンション管理士・簿記1級 | 60~64 |
宅建士・管理業務主任者・通関士・FP技能士1級 | 55~59 |
偏差値をあらわした上の表では表の三段目ですから、一見、難易度が高くないように見えるかもしれません。
しかし、偏差値60~64という事は、一般的に上位約8~15%に入る難しさですから、かなりの難しさということが言えます。
中小企業診断士試験合格者と出身大学の関係
中小企業診断士試験に合格する人に、学歴や出身大学の傾向はあるでしょうか?
明確な統計資料はありませんが、前章で述べたように、職種や年齢的にも多様なキャリアの受験生がいることから、中小企業診断士の合格には、特定の学歴や出身大学はあまり関係が無いと言えます。
あくまで、その受験生の努力次第でしょう。
まとめ
中小企業診断士試験の難易度を、大学や偏差値であらわして比較分析してみましたが、いかがだったでしょうか?
資格試験の難易度が、全て大学の難易度で表されるわけではありませんが、特に初めて中小企業診断士に挑戦される方には、難易度の一つの目安として、実感できたのではないでしょうか?
今後は、より合格に向けたイメージを高めつつ、頑張っていきましょう。
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