持続可能農業
『未来農園』は農業のEV
露地栽培では広い土地を利用するために、トラクターや収穫機などの多くの耕作機械を使用します。工作機械はほとんどが化石燃料を使用します。スマート農業で自動運転技術の導入がすすめられていますが、EV化は進められていません。
『未来農園』は電気で動きます。15坪の栽培環境で生産性を280倍に高めたことにより電動化・省資源化を実現することができます。エネルギー源として太陽光発電を併用することによりCO2排出量の削減に貢献します。
初期設置費0円の太陽光発電導入により売電収益を上乗せ
『未来農園』は人口光(LED)を使用します。したがって敷地には太陽光発電設備が設置できます。植物が利用できる光の量は限界があり(光飽和点)ネギの場合25000ルクスです。一方、夏の太陽光の照度は10万ルクスを超えます。太陽光発電を併用することにより、余すところなく太陽光を利用することができ、利益を上乗せできます。
完全閉鎖型植物工場で環境汚染をなくす
完全閉鎖型の植物工場により農薬を使用せず栽培できるので、土壌汚染・大気汚染・河川の汚染が発生しません。循環型の水耕栽培により肥料や水を無駄なく使用します。肥料は濃度の自動制御により植物が吸収した分だけ供給します。
露地栽培では農薬の飛散や流出が防げません。また、ハウスも含めて土耕栽培では多く与えすぎた肥料は地中に溶けだすため、制御がむつかしい状況です。『未来農園』では閉鎖環境で使用量を自動制御することができます。
CO2の削減 排出削減だけでなく再利用吸収
植物はCO2を吸収します。ハウス栽培でも植物の成長促進のためCO2を与えます。
環境に良いように思えますが、一般の自然光型(太陽の光を利用)と呼ばれるハウスではCO2の漏れが発生します。これはハウス内温度の制御のため窓を開ける必要があるためです。またCO2のコスト低減のため発生源として暖房機(石油や天然ガスを燃やす)を利用するためCO2の排出は避けられません。
『未来農園』では高気密・高断熱のためCO2の漏れは発生しません。またCO2ボンベを使用しているため工場で発生したもの(副生ガス)を再利用できます。高気密のため本番運用ではCO2ボンベの使用量を半分(当社比)に減らすことができ、コストも削減しています。
メタン、N2Oの排出削減 その他の温室効果ガス
CO2に温室効果ガスとして注目されているのは、メタンと一酸化二窒素(N2O)です。排出量は少なくてもメタンはCO2の25倍、一酸化二窒素は600倍で問題となっています。
農業分野では牛のゲップにメタンが含まれることで有名ですが、水田からの発生も問題になります。夏に水田は水に浸される(湛水:たんすい)ので土壌の酸素がなくなってメタン生成菌がメタンを放出します。湛水されない水田や畑では、脱窒細菌が土壌に余った窒素肥料(有機肥料も含め)の分解途中に一酸化二窒素を放出します。
『未来農園』では、完全閉鎖環境・循環型の栽培を行うため、肥料の使用量を減らし、土壌細菌も居ないためメタンも一酸化二窒素も排出しません。
廃棄プラスチック削減
野菜の露地栽培では資材として大量のプラスチック製品を使います。土壌消毒や雑草防止のための耕作地を覆うマルチ(マルチングフィルム)や防虫ネットや防寒用の不織布。生分解性プラスチック製もありますが、コストが高くなります。また、広大な農地に敷き詰めるため回収作業が大変です。これらは産業廃棄物となるため有料で処分する必要があります。
最近では、被服肥料(ゆっくり成分が溶け出す)のプラスチック被膜殻が河川、海に流出する問題が取り上げられています。これは殻が小さいため実質的に回収困難と言われています。
『未来農園』では、プラスチック資材は繰り返し使用するため廃棄量を大幅に削減できます。また、室内での使用のため回収は容易で、手間もかかりません。
『未来農園』は循環型農業を実現し、持続可能型社会実現に貢献します。