可聴帯域(読み)かちょうたいいき

日本大百科全書(ニッポニカ)「可聴帯域」の解説

可聴帯域
かちょうたいいき

人間が空気の振動を音として認識できる周波数帯域可聴域または可聴周波数帯域ともいう。通常は20~2万ヘルツくらいまでとされているが、個人差があり、また加齢により高音域が少しずつ聞こえなくなっていく。可聴帯域外の音は高音については超音波、低音については低周波音とよばれる。とくに低周波音については耳で判別することはできないものの、振動などにより感じることができるため、可聴帯域の音とあわせてその存在を確認することができる。

 コンパクトディスク(CD)で記録、再生できる周波数帯域は20~2万ヘルツであり、可聴帯域を網羅している。また、かならずしも科学的に確認されたわけではないが、可聴帯域を超える帯域を再生することで可聴帯域にも影響を与えるといわれている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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