【QUICK Money World】QUICKが26日に公表した新型コロナウイルスの「動的予測」(18時時点)によると、東京都の感染者数は減少が続く。26日は5日連続で「減少加速」となった。第7波のピークは7日移動平均で8月第1週(1~6日)、日付ベースでは8月3日だったとみられる。お盆休み明けに一時的に上昇したものの、動的予測では9月にかけて感染者数が着実に減っていくとの見通しに変更はない。
民間の研究チーム「CATs」が予測した。26日の東京都の感染者数は1万8423人で、1週間前より9253人減少した。感染者数が前週を下回るのは5日連続になる。26日の重症者は38人と前日と同じだった。過去のデータでは重症者数は新規感染より17日ほど遅れて推移することが多いが、第7波では13日の43人が最も多く、重症者のピークが前倒しになった可能性がある。
■入院患者は減少傾向
入院中の患者数も減少傾向となった。6月後半から上昇し始め、7月から8月にかけて右肩上がりで上昇したが、8月20日の4459人を天井として減少に転じている。入院者数は新規感染者に遅れて推移するため、新規感染者の増加が峠を越したことで、入院者数も減っていくと見られる。病床使用率は54.9%と60%手前で頭打ちとなった。このまま減少傾向が続けば医療現場のひっ迫感も緩和に向かいそうだ。
動的予測とは感染者数の推移や過去の感染データなどに人出の増減やSNSで発信されるキーワードで国民の行動を予測して作成する。最新のデータを取り込むことで日々変化していく。
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