渓流詩人の徒然日記

おくたまプロのキューはカッコいい
なぁと思って見ていた。
最近こうしたオールドスタイルの
デザインのキューを使うプロは珍
しい。

とか思って調べたらプレーサーの
ブランクの組み立て屋のキューだ
った。
大昔、自分がローカールオープン
でマスワリの7番飛ばしをしたら
席で踏ん反り返って「あ～。もう
好きにして」（ママ）と試合中に
大声で言ってた人物が今社長やっ
ているメーカーだ。
当時は息子で専務かそこらだった。
その他にも試合中に悪態つきまく
り。私が取り切ると舌打ちしまく
りでふてくされて乱暴にラックす
るとか。（敗者ラックの時代）
よほど審判に申告してルールブック
に基づいて「スポーツマンシップ
に悖る」条項にて会場退場を決裁
してもらおうかと思った。
もしくは「そこもとのそれは何か」
と試合途中で詰問し糾そうかとも
思った。だが、判断により無視した。
私の選手席の後ろに途中から陣取っ
て私の玉をずっと注視していた大阪
の重鎮プロお二人が試合後に、私に
「いろいろあったけどよう頑張った
ね」とプロのほうから声をかけて
くれた。すべて見ていたからだ。
その試合から数年後、象牙密輸で
その人物は逮捕されていた。

私の周りでもそのメーカーのキュー
を本物のカスタムキューかと思っ
て使っている人間が結構いるが、
私は死んでも使わない。
トップの人的質性を現実に知って
いるからだ。
キューは日本刀と同じ。
心が邪なところにあるものは作品
も濁っている。
だが、作り手の現場の職人さんに
は罪は無い。
しかし、私は絶対に使わない。
触るのも嫌だ。
私は見た目や外面が美しい物より
も、澄んだ綺麗な物を手にしたい。

関係ない人は使えばよいだろう。
だが、私は関係あるので使わない。
直接、無礼千万、ド失礼で非常識
な態度に接したからだ。
しかもスポーツの試合中に。
裏筋賭け玉か何かと勘違いしてる
のではなかろうかとさえ思った。
心見たり。
こういうのは「現場」にいないと
理解し難いだろう。
私はただ黙して淡々と玉を撞いて
いただけだ。一切表情を変えずに。