サイバネ駅コード

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サイバネ駅コードの分析というかまとめ

Suicaなどで使用される駅コードは、日本鉄道サイバネティクス協議会という組織によって定義されている

日本鉄道サイバネティクス協議会は、1963年(昭和38年)に設立され、1985年(昭和60年)に日本鉄道技術協会の特定部会として併合された

自動改札機(磁気式乗車券)実現のために定義されたとか…

駅コードは、線区コード(8bit)と、その路線内の順番を示す駅順コード(8bit)からなっている (「線区コード」、「駅順コード」の名称は、成山堂書店発行「自動改札のひみつ」を参考にしている)

線区コードは、0(128も?)を駅コードとして割り当てていない、同様に、駅順コードも0を駅コードに割り当てていない

線区コードは、1～127は旧国鉄、129～255は私鉄に割り当てられている模様

国鉄分割民営化前に制定した線区コードの再割り当てを行っていないためか、旧国鉄の線区コードは、各地域会社毎になっていない (再割り当てを行うと影響範囲が大きすぎるため?) → 例

同一線区コードに複数の路線が割り当てられる事があるが、複数の事業者で一つの線区コードを共有する事は一部の例外を除いて基本的に無い模様 → 例

当初は自動券売機で発行する連絡乗車券の様な近距離乗車券を前提にしていたためか、首都圏と近畿圏の私鉄で同じ線区コードが割り当てられている → 例

私鉄は、首都圏、中部圏、近畿圏、その他の4地域に分けて管理している模様 → 例

駅順コードは新駅開業に対する予備と思われる未使用番号が随所に見受けられる → 例

駅順コードは路線の起点から割り振られているわけでもない

駅コード(駅順コード)は変わることがある → 例

駅名が変わっても駅コードが変わる事は無い模様 → 例

新幹線の各駅にも個別の駅コードが割り当てられている模様 → 例

駅コードは、路線毎に割り当てられるようで、一つの駅で、複数の路線と接続する駅では、路線ごとに駅コードを持っている模様だが、原則として一事業者一駅コードとして運用している模様 → 例

複数の事業者が一つの区間を共用する区間では、駅順コードの間隔が事業者ごとに異なる事があるので、日本鉄道サイバネティクス協議会は、線区コードの管理程度で、駅順コードは事業者が採番している? → 例

駅以外の物にもコードが割り当てられている → 例

Suicaなどに記録される軌道・バスコードも、日本鉄道サイバネティクス協議会が管理している?

Suicaなどに記録される軌道・バスコードは、鉄道の物とは異なり、事業者コード(16bit)、停留所コード(16bit)の32bitで停留所を表す(停留所コード部分が0の場合は、事業者を表す)

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旧国鉄路線は、地域会社を跨いでいても同じ線区コードを使用している例

駅名	分割後の所属地域会社	線区コード	駅順コード
東海道本線の駅コード例
東京	東日本旅客鉄道	1	1
名古屋	東海旅客鉄道	1	144
大阪	西日本旅客鉄道	1	232

駅名	分割後の所属地域会社	線区コード	駅順コード
中央本線の駅コード例
新宿	東日本旅客鉄道	3	13
鶴舞	東海旅客鉄道	3	147

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同一線区コードに複数の路線が割り当てられる例

線区コード	駅順コード	事業者	路線名	駅名
38	7	東日本旅客鉄道	赤羽線	板橋
38	80	西日本旅客鉄道	呉線	広

複数の事業者で一つの線区コードを共有する例

線区コード	駅順コード	事業者	駅名
130	5	東京臨海高速鉄道	東京テレポート
130	73	ゆりかもめ (旧東京臨海新交通)	台場

東京臨海高速鉄道、ゆりかもめの両社は、東京都が出資している

同じ駅コードの例

線区コード	駅順コード	地域	事業者	路線	駅名
京王電鉄京王線と、京阪電気鉄道本線は、駅コード割り当ての作業の初期段階から、駅コードの割り当て対象だったと思われる Suicaなどでは、地域を表す、地域コードと思われる2bitのデータが付加されている模様
137	8	首都圏私鉄	京王電鉄 (旧京王帝都電鉄)	京王線	桜上水
137	8	近畿圏私鉄	京阪電気鉄道	本線	京橋

地域の例

地域名	地域コード	事業者	担当運輸局
その他	3	仙台空港鉄道	東北運輸局
首都圏	0	京王電鉄	関東運輸局
中部圏	1	静岡鉄道	中部運輸局
近畿圏	2	京阪電気鉄道	近畿運輸局
近畿圏	2	近畿日本鉄道	近畿運輸局中部運輸局近畿圏に統一している
その他	3	岡山電気軌道	中国運輸局
その他	3	広島電鉄	中国運輸局
その他	3	高松琴平電気鉄道	四国運輸局

地域の名称は、鉄軌道駅おけるICカード乗車券の導入・拡充・相互利用化の実施状況及び展開予定(国土交通省鉄道局)を元にしている

空きコードの例
線区コード1～3の各駅のコード
東北本線と、中央本線の駅順コードに空きが一致していると言う事は、西日暮里駅の設置が決定してから駅順コードが決められた?
西日暮里駅の開業は、帝都高速度交通営団が1969年(昭和44年)12月20日、日本国有鉄道が1971年(昭和46年)4月20日

駅順コード	東海道本線の駅線区コード 1	東北本線の駅線区コード 2	中央本線の駅線区コード 3
1	東京	----	----
2	有楽町	神田	----
3	新橋	秋葉原	御茶ノ水
4	浜松町	御徒町	水道橋
5	----	----	----
6	田町	上野	飯田橋
7	品川	鶯谷	市ヶ谷
8	大井町	日暮里	四ツ谷
9	大森	西日暮里	信濃町
10	----	----	----
11	蒲田	田端	千駄ヶ谷
12	----	上中里	代々木
13	川崎	王子	新宿
14	鶴見	東十条	大久保
15	----	----	----
16	新子安	赤羽	東中野

駅コード変更例

線区コード	駅順コード	2007/03/17	2007/03/18
2007年(平成19年)3月18日東日本旅客鉄道東北本線太子堂開業 PASMOの機器で3月17日に名取駅で利用した履歴を印刷すると南仙台と出力される
2	111	---	名取
	112	名取	---
	113	---	太子堂

2007/03/17		2007/03/18
2007年(平成19年)3月18日東日本旅客鉄道仙山線東北福祉大前開業

駅名	線区コード	駅順コード	線区コード	駅順コード
東北福祉大前	開業前		46	133
国見	46	133	46	134

駅名変更例

2004/11/30		2004/12/01
2004年(平成16年)12月1日東京モノレールモノレール羽田線羽田空港第2ビル開業に伴い、羽田空港駅を、羽田空港第1ビル駅へ改称駅の移転が伴わなければ駅名が異なっていても影響がないということか?

駅名	線区コード	駅順コード	線区コード	駅順コード
羽田空港	250	12
羽田空港第1ビル			250	12

新幹線の駅コード例

新幹線の駅コードは、料金部分を表すために使用していると思われる

Suica FREX定期券サービスでは、新幹線改札機の入出場の際に、新幹線の駅コードを記録し、乗り越し精算の場合は、利用履歴に、運賃と、料金の二つの履歴情報が記録される

モバイルSuica特急券サービスでは、受取り処理のデータに新幹線の駅コードが使用され、新幹線改札機の入出場の際には、在来線の駅コードを記録する

EX-ICサービスでは、新幹線改札機の入出場の際に、新幹線の駅コードを記録する

本庄早稲田駅の自動券売機でチャージすると、利用履歴に、新幹線の駅コードが使われる

駅名	線区コード	駅順コード	路線名称
新幹線の駅コード例
東京	70	1	東海道新幹線
東京	71	1	東北新幹線
新横浜	70	5	東海道新幹線
名古屋	70	31	東海道新幹線
新大阪	70	45	東海道新幹線
大宮	71	5	東北新幹線
仙台	71	21	東北新幹線
盛岡	71	29	東北新幹線
八戸	71	35	東北新幹線
高崎	72	9	上越新幹線
新潟	72	21	上越新幹線
軽井沢	73	13	北陸新幹線
長野	73	19	北陸新幹線

駅名	料金用の新幹線コード		運賃用の在来線コード		在来線コードの備考
新幹線の駅コードと在来線駅コードの例
駅名	線区コード	駅順コード	線区コード	駅順コード	在来線コードの備考
東京	70	1	1	1
東京	71	1	1	1
白石蔵王	71	19	2	102	東北本線白石駅のコードを使用(営業キロ準用駅)
古川	71	23	47	133	陸羽東線古川駅のコードを使用していると思われる
くりこま高原	71	24	2	134	東北本線新田駅のコードを使用していると思われる(営業キロ準用駅)
水沢江刺	71	26	2	149	東北本線水沢駅のコードを使用していると思われる(営業キロ準用駅)
新花巻	71	28	39	131	釜石線新花巻駅のコードを使用していると思われる
いわて沼宮内	71	31	2	173	東北本線沼宮内駅のコードを使用していると思われる(新幹線開業により廃止)
二戸	71	33	2	180	東北本線二戸駅のコードを使用していると思われる(新幹線開業により廃止)
本庄早稲田	72	8	4	21	高崎線本庄駅のコードを使用(営業キロ準用駅)
上毛高原	72	11	21	13	上越線後閑駅のコードを使用していると思われる(営業キロ準用駅)
燕三条	72	19	86	6	弥彦線燕三条駅のコードを使用
安中榛名	73	11	63	195	営業キロ準用駅が存在しないので、北陸新幹線安中榛名駅のコードと思われる
軽井沢	73	13	4	35	信越本線軽井沢駅のコードを使用していると思われる(新幹線開業により廃止)
佐久平	73	15	83	29	小海線佐久平駅のコードを使用していると思われる
上田	73	17	4	46	信越本線上田駅のコードを使用していると思われる(新幹線開業により廃止)
ガーラ湯沢	23	3	23	3	越後湯沢～ガーラ湯沢間は在来線(上越線)扱いのため、新幹線用のコードが割り当てられていないと思われる
山形	18	28	18	28	福島～新庄間は在来線(奥羽本線)のため、新幹線用のコードが割り当てられていないと思われる
秋田	18	84	18	84	盛岡～秋田間は在来線(田沢湖線・奥羽本線)のため、新幹線用のコードが割り当てられていないと思われる

運用上同一の駅と見なしているが、駅名が異なるために個別の駅コードを使用している例

東京地下鉄では駅務区の違い、新路線開業などにより、同一駅と見なされている駅でも異なる駅名を使用している

駅名	路線	入出場、券売機等使用時		オートチャージ時
駅名	路線	線区コード	駅順コード	線区コード	駅順コード
溜池山王と国会議事堂前は改札の中でつながっている
溜池山王	銀座線	231	42	229	46
溜池山王	南北線	231	42
国会議事堂前	丸ノ内線	229	46
国会議事堂前	千代田線	229	46

赤坂見附駅と永田町は改札の中でつながっている
赤坂見附	銀座線	227	58	227	58
赤坂見附	丸ノ内線	227	58
永田町	有楽町線	227	120
	半蔵門線
	南北線

同一駅で複数の駅コードを使用している例

東京地下鉄では、改札をいったん抜けて乗り換える駅では、出場時に改札の設置してある路線を識別するために? 複数の駅コードが使用される
入場時に使用するコードは、古くから存在する駅のコードを使用している

駅名	路線名	入場時改札外の券売機等使用時オートチャージ時		出場時改札内のチャージ機、精算機使用時
駅名	路線名	線区コード	駅順コード	線区コード	駅順コード
上野	銀座線	227	47	227	47
上野	日比谷線	227	47	228	42

三越前	銀座線	227	51	227	51
三越前	半蔵門線	227	51	230	44

池袋	丸ノ内線	229	33	229	33
	有楽町線			227	112
	新線 (副都心線)			231	4

大手町	丸ノ内線	229	42	229	42
	東西線			228	76
	千代田線			227	83
	半蔵門線			230	43

飯田橋	東西線	228	73	228	73
	有楽町線			227	117
	南北線			227	117

九段下	東西線	228	74	228	74
九段下	半蔵門線	228	74	230	40

渋谷駅では、銀座線と半蔵門線のホームは改札内でつながっていないが、乗り換えの対象でもない
渋谷	銀座線	227	62	227	62
渋谷	半蔵門線	227	62	230	33

日比谷線と千代田線間の乗り換えは、改札をいったん出る必要が無いので、日比谷線(東武鉄道管理)改札と千代田線改札を区別する必要がない
北千住	日比谷線	227	74	227	74
北千住	千代田線	227	74	227	74

上野広小路駅と仲御徒町駅相互間の乗り換えは、改札をいったん出る必要がある
上野広小路	銀座線	227	48	227	48
仲御徒町	日比谷線	228	43	228	43

東京地下鉄では、改札をいったん抜けて乗り換える駅で、駅名が異なる場合は、乗り換え入場時は実際に入場した改札の駅ではなく、代表駅の駅コードを使用する(場合がある)

駅名	路線名	乗り継ぎ入場時		入場時改札外の券売機等使用時		出場時改札内のチャージ機、精算機使用時		オートチャージ時
駅名	路線名	線区コード	駅順コード	線区コード	駅順コード	線区コード	駅順コード	線区コード	駅順コード
日比谷駅相互間(日比谷線、千代田線間)の乗り換えは、改札をいったん出る必要が無いので、日比谷線改札と千代田線改札を区別する必要がない
日比谷	日比谷線	227	85	227	85	227	85	227	85
日比谷	千代田線			227	85	227	85	227	85
有楽町	有楽町線			227	112	227	112	227	112

淡路町駅と新御茶ノ水駅相互間の乗り換えは、改札をいったん出る必要がある
淡路町	丸ノ内線	229	41	229	41	229	41	229	41
新御茶ノ水	千代田線	229	41	227	81	227	81	229	41

東京都(交通局)でも、改札をいったん抜けて乗り換える駅や、複数の路線で共用する駅では、出場時、券売機、精算機使用時に改札の設置してある路線を識別するために? 複数の駅コードが使用される

駅名	路線名	入場時オートチャージ時		出場時		改札外の券売機等使用時改札内のチャージ機、精算機使用時
駅名	路線名	線区コード	駅順コード	線区コード	駅順コード	線区コード	駅順コード
蔵前駅は、改札をいったん抜けて乗り換える
蔵前	浅草線	239	4	239	4	239	4
蔵前	大江戸線	239	4	243	7	243	7

大門	浅草線	239	12	239	12	239	12
大門	大江戸線	239	12	239	12	242	18

三田	浅草線	239	13	239	13	239	13
三田	三田線	239	13	239	13	240	62

春日	三田線	240	54	240	54	240	54
春日	大江戸線	240	54	240	54	243	15

神保町	三田線	240	56	240	56	240	56
神保町	新宿線	240	56	240	56	241	6

新宿	新宿線	241	1	241	1	241	1
新宿	大江戸線	241	1	241	1	242	32

森下	新宿線	241	11	241	11	241	11
森下	大江戸線	241	11	241	11	243	3

東京急行電鉄の渋谷駅は東横線と田園都市線の駅が改札内でつながっていない

駅名	路線名	線区コード	駅順コード
東京急行電鉄渋谷	東横線	206	38
東京急行電鉄渋谷	田園都市線	210	2

大阪市(交通局)の梅田駅、東梅田駅、西梅田駅は、改札内でつながっていない

駅名	路線名	線区コード	駅順コード
梅田	御堂筋線	129	28
東梅田	谷町線	130	28
西梅田	四つ橋線	131	28

東京～御茶ノ水間の駅コードから、東海道本線、東北本線、中央本線の各駅コードを推測してみる

駅名	線区コード	駅順コード
東京	1 (東海道本線)	1
神田	2 (東北本線)	2
御茶ノ水	3 (中央本線)	3

なので、

東海道本線		東北本線		中央本線		日本国有鉄道時代の所属路線

駅名	線区コード	駅順コード	線区コード	駅順コード	線区コード	日本国有鉄道時代の所属路線	駅順コード
東京	1	1	2	1	3	1	東海道本線
神田			2	2	3	2	中央本線
御茶ノ水					3	3	中央本線

と推測される。
※ 日本国有鉄道時代、東京～神田間は、中央本線、東北本線の二重戸籍区間。分割民営化後は、二重戸籍を解消し、東北本線の所属となった。

記録に使用している駅コードは、日本国有鉄道時代の所属路線のものではなく、線区コードの小さい方の駅コードを使用している。
代々木～新宿間も、日本国有鉄道時代は、山手線、中央本線の二重戸籍区間。

駅名	線区コード	駅順コード	日本国有鉄道時代の所属路線
代々木	3 (中央本線)	12	中央本線
新宿	3 (中央本線)	13	山手線

参考

駅名	線区コード	駅順コード	日本国有鉄道時代の所属路線
原宿	37 (山手線)	8	山手線
新大久保	37 (山手線)	12	山手線

金山駅は、東海道本線のコードを使用している。しかし、東海道本線の金山駅は、分割民営化以後の、1989(平成元)年7月9日に設定されたので、コード制定時には、中央本線のコードしか存在していないと思われるので、東海道本線の金山駅使用開始の頃に変更したのか?
ただ、名古屋地区の自動改札機導入は1992年(平成4)頃なので、この頃からサイバネコードを本格的に使用し始めたのであれば、実質的に、コードの変更をしていないとも言える。

駅順コードは事業者が採番していると推測できる例

東京地下鉄南北線、東京都(交通局) 三田線の目黒～白金高輪間は、東京地下鉄管理だが、南北線、三田線ともに駅コードを持っている
南北線と三田線の駅順コードの間隔が同期していない

駅名	駅管理事業者	東京地下鉄南北線		東京都(交通局) 三田線		東京急行電鉄目黒線
駅名	駅管理事業者	線区コード	駅順コード	線区コード	駅順コード	線区コード	駅順コード
目黒	東京急行電鉄	231	36	240	68	207	33
白金台	東京地下鉄	231	37	240	66
白金高輪	東京地下鉄	231	38	240	64

駅以外の物にコードが割り当てられている例

線区コード	駅順コード	事業者	適用
195	225	高松琴平電鉄	列車内携帯端末
195	226	高松琴平電鉄	ことでんバス本社
215	240	西日本鉄道	西鉄ストア?

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