長野市の自動車販売店に代金を支払ったのに納車されないと相談が相次いでいる問題。運輸局は義務付けられた研修を受けていないなどとして、この販売店に20日間の事業停止の行政処分を行いました。

長野市丹波島の自動車販売会社「デュナミス・レーシング」。既に営業しておらず解体作業も進む中、北陸信越運輸局が20日間の事業停止の行政処分を行いました。

自動車の特定の整備ができる認証工場でしたが、義務付けられている整備士の「主任者研修」を受講せず、立ち入り検査にも応じませんでした。

デュナミス・レーシングを巡っては、契約をして代金を支払ったのに車が納車されないと相談が相次いでいて、被害者らは会社の社長と連絡が取れない状態が続いています。

被害は少なくとも数十人、額にして1億円を超えるとみられ、警察は詐欺の疑いで捜査しています。

また、5月には長野地裁が建物と土地を所有者に明け渡すための強制執行に踏み切りました。今後、建物を解体する予定です。

社長の行方は分かっておらず、北陸信越運輸局も会社側とは連絡が取れなかったということです。

記事 666 長野放送

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