最終更新日:2021年11月1日
牛乳はいつから?まずはフォローアップミルク?
こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓
「牛乳には栄養があるので、赤ちゃんには早くから飲ませた方がいい?」
「粉ミルクをつくるのが面倒だから、もう牛乳を飲ませたい」
このような考えをもつ保護者の方に赤ちゃんへの牛乳を与え始める時期について解説します。
1. 赤ちゃんに牛乳を与えると鉄欠乏性貧血のおそれがある
粉ミルクは赤ちゃんの成長に必要な栄養素が多く含まれており、とくに鉄分が多く含まれています。
牛乳は糖分、たんぱく質、カルシウムなどが豊富ですが、消化機能が未熟な赤ちゃんは牛乳を十分に消化吸収できず、粉ミルクに比べ鉄分が不足するため鉄欠乏性貧血を起こし、成長発達に影響が出てしまいます。そのため、牛乳は適切な時期に与えることが大切です。
2. 牛乳は満1歳以降に
厚生労働省による「授乳・離乳の支援ガイド」には、牛乳は離乳完了した1歳以降が望ましいとあります。
乳製品、パン粥など加熱調理であれば離乳食初期でも問題ありませんが、牛乳の飲用は、離乳食が進み満1歳以降にしましょう。
粉ミルクは離乳食が進み、牛乳が飲めるなど粉ミルク以外の栄養素を多く摂取できるようになれば終了してかまいません。
3.離乳食を良く食べていればフォローアップミルクは必要なし
赤ちゃんの成長にしたがって、母乳・粉ミルクからの栄養だけではミネラル・ビタミンなどが不足します。
不足する栄養素を補うため離乳食を始める必要がありますが、離乳食をいやがる赤ちゃんには離乳食で補う必要のある栄養素を含むフォローアップミルクを飲ませましょう。
離乳食を良く食べ順調なときはフォローアップミルクを与える必要はありませんが、9か月を過ぎても離乳食がうまく進まないときはフォローアップミルクを母乳・粉ミルクと併用するのも手段のひとつです。フォローアップミルクには赤ちゃんの成長に必要な栄養素すべてをカバーしていないので、母乳・粉ミルクと併用して使用することがポイントです。
こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓
【経歴】自治医科大学卒業
三重大学小児科入局
三重県立総合医療センター(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
国立病院機構三重中央医療センター(新生児集中治療室を担当)
国立病院機構三重病院 (小児急性期病棟、アレルギー・糖尿病・腎臓病慢性期病棟、重症心身障害児病棟を担当)
山田赤十字病院(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
紀南病院(小児科医長)
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
2020年10月、株式会社オンラインドクター.comを設立。CEOに就任
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- JR紀勢本線 新宮駅 徒歩10分
- 0735-28-0111
- 小児科 小児眼科 小児耳鼻咽喉科 小児皮膚科 小児神経内科 小児泌尿器科 アレルギー科
「すずきこどもクリニック」は、和歌山県新宮市下田にあります。こちらの院長は、親しみやすい人柄から「地域の良き相談相手」として多くの患者さんに信頼されています。院長は大病院での勤務経験や小児科医長の実績...
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