19日夜から20日朝にかけ、札幌市白石区の住宅からスマートフォンを盗むなどしたとして、逮捕されたベトナム国籍の技能実習生の男は、3月に来日し、8月中旬に勤務先から失踪していたことがわかりました。

 住所不定、ベトナム国籍の技能実習生、チャン・カン・ホイ容疑者29歳は、住居侵入、窃盗の疑いで25日午後、身柄を検察庁に送られました。
 ホイ容疑者は19日午後9時ごろから10時間ほどの間に、札幌市白石区の78歳の男性宅に侵入し、スマートフォン1台を盗んだ疑いが持たれています。男性は当時、家族と就寝中でした。
 警察によりますと、8月中旬の1週間で、札幌白石警察署、札幌厚別警察署、江別警察署の管内で、同じような窃盗事件が10数件発生していました。
 盗まれたものの中に現金、小銭入れ、ベルトなどと毛布があったことから、警察は、犯人に生活拠点がないとみて、野宿の可能性も含めて捜査していたところ、白石区内の橋の下でホン容疑者を発見、捜査の結果、容疑が固まったとして、23日夜、逮捕していました。

3月に技能実習生として来日、札幌市の建設会社で働くも8月中旬に失踪

 その後の調べで、ホン容疑者は今年3月に技能実習生として来日、4月から札幌市の建設会社で働いていましたが、8月中旬に失踪していたことが新たにわかりました。
 18日に、この建設会社から警察に「従業員がいなくなった」と届け出がされていました。
 取り調べに対してホン容疑者は、容疑を否認していますが、警察は一連の窃盗事件への関与と合わせて、引き続き調べをすすめています。